ストレッチの良さ

今年のはじめぐらいから家でこまめにストレッチをするようにしている。

ストレッチの利点としてよく挙げられているのは、たとえば血行・代謝がよくなる、柔軟性があがる、疲れにくくなる、腰痛対策などで、正直言ってこれは効果がよくわからない。血行の良さも代謝の良さも体感としてわかりづらいし、疲れにくくなるといっても客観的指標があるわけではない。腰痛対策も長期にわたってみてみれば「たしかに腰痛ないな」と気がつくかもしれないがわかりづらいものだ。柔軟性が上がって悪いわけ無いが、たとえば目に見えて変化する筋肉とは違ってその利点がわかりづらい。

というわけでストレッチってなんのためにするのかよくわからないものなんだよね。別に身体が硬くてもどうでもよくない? と。そう思っていたのだけど、ストレッチをこまめにするようになってから、あーストレッチっていいな〜〜とちゃんと思える部分があるので、それについて書いてみたい。

僕が念入りにストレッチするようになって思ったのが、身体が硬い状態で長期間過ごしていると、人間はきがつかなくなるという事実だ。肩が痛かったり腰が痛かったり体中がいわゆる「こっている」状態になっていても、それが当たり前になってしまっているから全然わからないんだよね。だから僕も「肩こってますね〜」と言われても「そうなんですか?? 全然こってるきはしないですよ」と返答するぐらいに自覚症状がなかった。

それがストレッチをしはじめてしばらくすると肩や足のこりがほぐれる。その時点では「身体のこりがなくなったな」とは思わないのだけど、ストレッチを毎日する⇛しばらくストレッチをサボる、の手順を踏んだ時に「あ、身体がおかしい」とすぐに気がつくんだよね。要するにずっと身体が硬い状態だと気がつかないのが、一度柔らかい状態に変化・経由したことで、そこから再度硬い状態に変化する時に明確に違和感を覚えるようになった。

で、ストレッチをサボるとすぐに身体が気持ち悪くなるので、またストレッチをする──といういい循環に入っている。日常生活の中で「あ、身体が柔らかくなったな」とか「身体が柔らかくなってよかったな」と思うことは今のところないが、ストレッチをするたびに身体が伸びるようになっていて、その点は目に見えて成果のでる筋トレのようでおもしろい部分ではある。そして、おそらく自覚症状はなくても身体が柔らかいことで動作はより効率的になっているんだろうな。疲れにくさも(自覚症状はないが)たぶんある。

ストレッチをやってよかったな〜と思うもう一点は、「単純にやっていると気持ちが良い」ということだ。全身の筋肉を一箇所ずつ、入念に20分とか連続でほぐした後、身体がぽかぽかして明らかにスッキリしていて気持ちが良い。個人的にこの感覚はサウナと水風呂に入った時に近く、ミニサウナ・水風呂みたいな感じでストレッチを楽しんでいるところがある。

ストレッチをちゃんとやるまえは「ストレッチって効果がわかりづらいから意味なくね??」と思っていたけど、実態はそうではなかった、という話である。あと、一日20分とか30分とかストレッチをやるのは難しいと最初思っていたが、ストレッチの良いところは日常のスキマ時間でできるところだ。

最初はメニューを覚えていないので動画をみながらやるが、途中から内容を覚えるとスキマ時間をみつけてストレッチできるようになるので、リモートMTGで自分が喋らない時間に肩のストレッチをしたりといったことが可能になる。そうすると案外合計20分や30分やるのは難しくない。そういうわけなので、ストレッチを皆様にも──特に身体が硬い人、座り仕事で身体をほとんど動かさない人たち──おすすめいたします。


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