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「”いい小説”とはなにか」

「いい小説とはなにか」──そのいち答えとして、最近「なるほど」とおもうことがあった。それは落合陽一さん×古市憲寿さんの対談記事を読んでいてのことだった。

何で村上春樹さんの本が好きかというと、読んだあとになんかしゃべりたくなるんです。言葉が出やすくなる。僕はそれを「どうでもいいことに対してツベコベ文句を言いたくなる感情」と言ってるんですけど、たとえばペットボトルを取ったときに、「この世に完成されたペットボトルなんてないんじゃないか」とか、そんなことを言いたくなるじゃないですか。

小説を読むと、その世界観から世界が見える。同じような語りをしたくなる。それは知識の身につき方とはちがって、体感的にしみつくよう。

「その感覚が強いから、良い小説だと言われているんだと思う」と続けて言われているように、「いい小説」の基準として、「小説的に語りたくなるかどうか」をおくのは、ずいぶんしっくりくるなあ。



※画像はMATSU*ぷちゴン(https://note.mu/ma_tsu)さんより拝借してます。

(最後まで読んでいただけただけで十分です…!ありがとうございます!)