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運命の衝突 最終章前の諸考

ごきげんよう!

シンウルトラマンは面白かったし、放送開始の迫るウルトラマンデッカーも楽しそう、ウルトラマンというコンテンツの伸びっぷりに期待の溢れる今日このごろです!!

そんな中わいが今回わざわざ何を書くのかというと、「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」の最終章突入前レビューです。

1話から6話までの内容について、正直に感じた事やそれについて考えた事をあれこれと書いて行きますが、内容についてはネタバレで触れますし、結構強めな言葉で言いまくっていくので、運命の衝突すごく好きというかたはご注意ください。

良かったところ

大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

まずはちゃんと良かったところを書きましょう!
良かったところあります!ゼロの修行シーンです!これは良かった!!

「大いなる陰謀」でタルタロスに敗れ、エネルギー切れで継戦不能になってしまったウルトラマンゼロは、タルタロス攻略の糸口を掴むべく、ウルトラマンジョーニアスに稽古をつけてくれるよう頼み込みます。

ゼロとジョーニアスが向き合い、いざ特訓開始かと思ったところでセブンとレオが登場!
ゼロにはテクターギアを装着!

「ウルトラ銀河伝説」で来たか!!!!
ゼロの原点回帰で行くのか!!!!

これはほんとうにものすごくよかった!
実父のセブンと師匠であるレオの助力!
ゼロVSジョーニアス&セブン&レオで本来の戦闘本能を取り戻すための特訓!

特訓致死未遂容疑が多数掛かっているウルトラセブンが特訓のさなかに本来の殺意を取り戻し(お前が先に取り戻すんかい)、アイスラッガーを取り外し我が息子に斬り掛かる殺陣、ほんとうに良かった!

激戦の中でついに戦闘本能を再び目覚めさせたゼロ。火急の事態に出動を余儀なくされるゼロを力強く抱き締めてあげるセブン…

ウルトラ銀河伝説ううううううう!!!!

全てがウルトラ銀河伝説なんよ…(頬をつたう一粒のあたたかい涙)

これが本当の巣立ちだな…

ゼロの修行まわりのシーンは本当に最高でした!

あとは主題歌のNow or Never!もいいよね!

疾走感がありつつほどよくゴリゴリしたサウンドと王道で前向きな歌詞、鈴木このみさんの歌唱も好きではよカラオケで歌いたいです!

好きなところは以上です!!!

いただけなかったところ

レイガ編

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

はい!ここからは良くないところですよ〜
運命の衝突好きなかたはここら辺で本当に読むのやめといてくださいね…

1話から6話まで共通して言える点であり、「運命の衝突」という作品の前半の根本的な欠点として言えるのは「話が無いからつまらない」です。

運命の衝突に関してのシナリオ上のメインタスクというのは、1話でのウルトラの父のセリフで3つにまとめられるほどにシンプルなものです。

「アブソリューティアンに対抗するウルトラリーグの招集」、「ユリアン王女救出部隊の編成」、「光の国の防衛のための戦力増強」の3つ、プラス、アブソリューティアンとの総力戦(レグロスお披露目)というのが今回の作品のメインシナリオですよね。
(これら4つの要素が後述する「本筋」にあたります)

では「運命の衝突」の1話から6話が!それをやっているかというと!ぜーーーーーんぜん!やっていない!!!!

やってない!!!!

ひたすらに出したいレジェンドウルトラマンを出すために作られた、本筋に関係ないストーリーとそれに消費されるサプライズ枠のウルトラマンという構図!
一事が万事これ!!!!

順を追っていきましょう…
タイガたちトライスクワッドはウルトラの父にウルトラリーグのメンバー招集を命じられます。

誰を招集するか考えたときに、タイガから「ニュージェネレーションの先輩たちだ!!」という意見が出ます…

なんでだよ!!!!!

それぞれ別々の星系から集まったトライスクワッドにウルトラリーグの招集を任せたのはそれぞれの宇宙から強いやつを集めるためじゃないのかよ!!

大いなる陰謀のラストでゼロが託した、ニュージェネレーションヒーローズがデビルスプリンターを追うっていう話はもういいのかよ!!!

それぞれニュージェネレーションの先輩たち大変そうなんだよ!
わざわざ巻き込まなくてもほかに呼べるウルトラ戦士いるんじゃないんか????

はい、それもこれもウルトラマンレイガを出したいがためです。
次行きましょう!

ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ

光の国の戦力増強のためにウルトラマンメビウスは後進の指導にあたります。
その中の一人にウルトラウーマングリージョも居て、「ニュージェネレーションヒーローズ」の頃からずっと「もっと強くなりたい」と言っていたグリージョはメビウスに頼んで直々に稽古をつけてもらうのですが…

ある程度メビウスと手合わせしたグリージョはゼアス、ナイス、ボーイと出会うやいなや、稽古を抜けて彼らと戯れ始めます…

ここのゼアスの描写とかも本当いやで、自分の実力を高めたいときのゼアスは真剣に特訓して必殺技の1つや2つ引っ提げて帰ってくるようなキャラクターだったはずなのにナイスともども訓練が遊び半分なんですよ…

で、いよいよ遊び半分の4人組は光の国からも抜け出します!笑
もうなんなのこいつら…って見てる側はなるんですけどそんな事はどうだっていいんです!

だってレイガを出すためだから!!!

でまあなんかそこにちょうどギナスペクターが襲ってくるわけですよ大ピンチだなあこれは(棒)

サプライズ枠のゼアスとナイスは出しただけでみんな嬉しいだろうからギナのかませです!
そうかい!!←投げやり

ここでギナとグリージョが絡むわけなんですけど、その内容もなんか「共にお兄ちゃんを持つもの同士解り合えるはずです」みたいなギナからしたらクソほどどうでもいい一方的な共感の押し付けでしかなくて、見てる間ずっと(いいから戦えや…)ってギナと視聴者の共感が生まれるという謎の事態が発生していたよね笑

で、妹のピンチにお兄ちゃんたちの属するニュージェネレーションが全員揃って救援に来ます!

やったよ!!やっとレイガ出せるよ!!!
どうですかこの見事な段取り()は!!

であれよ、レイガへの合体も劇場版タイガ再現しないといけないからニュージェネレーションヒーローズはみんな究極形態にパワーアップして戦うよ!

別に誰が誰を撃破するとかの活躍はねえけどな!!!

そんなんだったらみんな基本形態からレイガに合体でもよかったやん…
ギンガビクトリーとかルーブの合体戦士は完全に威厳を失ってたよね…
本当にただの段取りでしかない。

そして"どうしても出したかった"のレイガ、これがまた期待してた感じとまあ違ってたよね。

今回戦う相手はグアスペクターなので魔人型なわけですよ。だったらギンガビクトリーVSエタルガーくらいバチバチに殴り合ってくれるんではないかと!
坂本浩一ならやってくれるんではないかと!!!

そう思ってしまった自分よ……

劇場版タイガの巨大グリムド戦とほぼなんも変わらんもっさりした殺陣で戦闘はあっさり終了。

この為に本筋と関係ない意味わからんエピソードずっとやってたん?????

なんすかね〜今回のゲスト枠ヒーローの殺陣って原典の戦闘シーンのサンプリング"以上"の魅せかたが明らかに不足してるんですよね…
上手く魅せられてたのはウルトラフォースVSモブソリューティアンくらいなんじゃないかな?
あそこだけは坂本浩一が魂を燃やしているのがわかったから良かったですよ。

で終わったよ戦闘が。
無理矢理グアスペクターの素体にされたギナはレイガ戦で肉体の限界を迎えてなんかキラキラしながら空に消えたよ。

で、グリージョが空を見上げて一言、
「私、もっと強くなります…」

お前なんでメビウスの稽古抜けたん????

はい!次!
どんどん行こう!

ノア編

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

お次はみんな待ってたアブソリューティアンの新戦士、アブソリュートティターンが登場します。

これで面白くなるんじゃないか、いよいよ本筋の話が始まるんじゃないか、と思っていたらタルタロスから伝説の巨人ウルトラマンノアが出現するという言い伝えがある惑星バベルに行き、もし出現したら撃破するようにというぼんやり命令。

いや、そんな幽霊が出る都市伝説のある廃墟に動画撮りに行くみたいなミッション今のタイミングでやることある?笑

もうこの時点でノアを出したいが為だけの本筋と関係ない話なのがビシビシに伝わってくるわけですよ。

ほんでティターンがバベル行くよ。
したらばウルトラフォースがルー語しゃべりながら来るよ。

ウルトラフォース新作出演おめでとう!
このエピソードでさえなければユリアン救出部隊に入れたかも知れんけど!!

もうね〜せっかく出たのに要らんエピソードだし、その要らんエピソードの中でも蚊帳(メタフィールド)の外に置かれるしね〜不憫の一言に尽きるよね。

で、どっこい出てきたウルトラマンノア(ネクサス)はウルトラフォースの援護に来たリブットとティターンをメタフィールドに拉致して襲い掛かって来ます。

バケモンやんけ………
最終的に判明する襲い掛かって来た理由もなんかリブットとティターンが共闘することで両陣営の共存の可能性を示したかったみたいな、(ごめんそういうのこの前ギナとグリージョで見たばっかりだから…)という内容でね…

その後の戦闘はまあ、まあまあだったと思いますよ!
ウルトラフォースがモブソリューティアン倒していく無双シーンはさっきも書いた通り今作でも指折りの熱い殺陣になっていたし!
ただやっぱりね、それで誤摩化されちゃいけないと思うんですよ。
このエピソードでウルトラフォースがやった事ってどれほど魅せかたが良かったとしてもモブソリューティアン蹴散らした"だけ"じゃないですか。
こんなに損な役回りは無いしファンは卑屈にならないで素直に悲しんだほうがいいとわいは思いますけどね。

ネクサスについてはちょっと後に回しますね。

まあとにかくこの2つのサブエピソードは中身が無さすぎて全然心が動かなかったですね。
はっきりクソつまらなかった。

ゼロについて

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

※ここから先はベリ銀こじらかしてるめんどくさいオタクの文章です

最初に書いた通り、ウルトラマンゼロの修行シーンは今作での数少ない好きな場面になっていました。

セブンに見送られ、真の巣立ちの時を迎えたゼロはそのままネクサス組に合流して救援に入ります。

要は修行パートで「ウルトラ銀河伝説」的なことをやったので次はゼロとノアを邂逅させて「ベリアル銀河帝国」的なのをやろうと、なるほどそういうことですか…

まあそういうことでゼロはネクサスやリブット、ウルトラフォースのところへ駆けつけます!

それに対するは因縁の相手、アブソリュートタルタロス…!!
え、いや待て!もうタルタロスと戦うんか!!
今やったところでどうせ決着つか(以下略)

ゼロは激しい修行の果てに辿り着いた新境地、「ワイルドバースト」に変化しますが、戦闘描写は一切なく瞬時にウルティメイトシャイニングに変身します。

何なんこの形態???

どうせ出すならモブソリューティアン倒すとか何らかのアクション入れてもいいのでは?
存在理由………

ゼロVSタルタロス戦に行く前にノア(ネクサス)の話しますよ。

ネクサスが戦う相手は別宇宙から調達したウルトロイドゼロなんですけど…

なんか「ベリアル銀河帝国」やるにしてもそこまでノアVSゼロの最終宗教戦争を公式でやる必要あります???としか思えないんよね…
てかやらないでよ。

戦闘シーンの演出にしてもネクサスが強いのはまあいい、ノア出したかったわけだからネクサスの株を上げるのは理にかなっている、そう思って見てたんですけどね…

オーバーアローレイシュトロームでD-4レイ撃ち負かすじゃないですか…
いやオーバーアローレイシュトロームが強いのはわかる!わいだってネクサス好きだし最強のビーストたるイズマエルを打ち破ったネクサス最強の技なのはわかる!

でもわいはZも好きなんよ…D-4レイは作中で次元を崩壊させるほどの威力を持っていて禁忌の兵器とされるほどの恐るべき武装だったわけじゃないですか…

どうせD-4レイは撃ち負けるんですよ!
撃ち負けるのはいいんですけど!どうせ撃ち負けるならせめてライトニングノアに撃ち負けるという描写にはできなかったんですかね!?

そのほうがネクサス最終回の再現じゃん?
ノアの登場尺だって2秒間くらい増えるじゃん?

これから書きますけど足木さんはそこまで「ゼロよりノアのほうが上」って言いたいんですかね?
「ベリアル銀河帝国」はアベユーイチ監督だったのでノアを神様のように扱うのはネクサスへの思い入れなんだな、と思って目をつぶれるわけなんですよ。
でもゼロの生みの親たる坂本浩一がそれに乗っかってノアをよいしょしてゼロの威厳を下げるのは違うくないですか??

で、そのゼロですよ。
え、もうタルタロスと戦うの?と思っていたらちょっと小競り合いしたところで、
「少し俺達にも付き合ってもらおうか…!!」

レオ兄弟っ…!!
いや来るんかい!!巣立ちを見送ったあの余韻はどうすればいいんだよ!?

正直言って弟子のタイマンを阻むレオ兄弟は見とうなかった…
どうせレオ兄弟はこの後レグロス絡みで絶対に見せ場あるじゃないですか?(無いことある?)
「流石は宇宙拳法の使い手だ…!!」って、今までゼロは宇宙拳法の使い手だと思ってたんやけど、わいの勘違いやったんけ…?

で、肝心のゼロVSタルタロスに関しても、ろくすぽ殺陣も見せないままに先述のレオ兄弟の割り込みが入り、そのままゼロは超必殺技のシャイニングウルティメイトゼロを放ちます。

で、倒し切らない。

倒し切らない!!!!

シャイニングウルティメイトゼロのエネルギーチャージが妨害されるとか、すんでのところで回避されて逃げられるとかそういうのも無く、レオ兄弟のサポートで捕り抑えられたタルタロスに必殺技ががっつりヒットして、それでも倒し切らない!!!

倒し切らないならまだタルタロスとは戦わんで欲しかった…
適当に倒せる相手用意しといてよ…
上に書いたみたいな逃げられるパターンだっていくらでも考えられるはずなのに…
師匠に抑えてもらって必殺技当ててそれでも倒し切らないってどういうことなん………?
(奇しくも同時期に観たドラゴンボール超の映画ではほぼ同じシチュエーションでの見事なフィニッシャー演出があったのでなおさら思う)

でよ、シャイニングウルティメイトゼロを放つ時のゼロの一言よ。

「力を貸してくれ、ノア…」

ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

ゼロはそれ言っちゃだめ!!!
お前にとってウルティメイトイージスは「俺達の光」なんだから!!
お前がノアの力を借りてるって言っちゃだめだろうがクソが!!!!

そもそも「ベリアル銀河帝国」のノア回りの演出だってアベ監督の思い入れが溢れた結果のものだからこそ許容出来るものなんよ個人的には。

いやわいだってノアは好きですよ?
「ウルトラマンネクサス」好きだし最終回で満を持して登場したノアの姿には涙も流しましたよ!
ルックも抜群にかっこいいしね。

でもねえ〜児童誌での扱いであったりとか、Nプロオタク特有の「ノア一神教」みたいなノリは大っっっっっっっっっっっっっっ嫌いなんよね…

ウルティメイトイージスにしたってあれは力の本質はどれほど絶望的な状況であっても諦めずにベリアルに立ち向かい続けたゼロと仲間たちの心の力なわけじゃないですか。

いわばグリッターティガとか結びの光とかそういった類いのパワーアップじゃないですか。
ノアはその力をウルティメイトイージスという形にして具現化したに過ぎない、そのほうがヒーロー論としても心が熱くなる、だからウルティメイトイージスはノアの力の一部を貸し与えたものなんかではない、

そう思って今まで生きてきたのに!!!!!!

なんでゼロのセリフで「力を貸してくれ、ノア」とか言うん???????

もうゼロのパワーアップは全部ノアのおかげという、それが公式の見解なんですか!!!

二次創作でやるならまだしも、これを公式でやられたら「ゼロのパワーアップ自力派」はもう今後なんも言えないじゃないですか。
解釈の余地すら奪うのか…………

ゼロ関連、修行まではものすごくよかったのに修行後に暗くて深い解釈違いが起こりました。
ウルトラマンゼロの生みの親たる坂本浩一がこの展開を疑問を持たずにやったことが残念でなりません…

坂本浩一の作家性とウルトラファイトシリーズ

ウルトラファイトビクトリー

まあここまで書いて来た通り運命の衝突についてはかなりマイナスな感想なんですけど、ウルトラファイトシリーズとしては最初からこんなふうではなかったよな、と思ってまして。

今回は何がいただけなかったかというと、運命の衝突の企画の規模感に対して、坂本浩一・足木淳一郎両名の作家性、及びウルトラファイトシリーズというパッケージの相性がそもそも良くないんじゃないか、と思うわけです。

ウルトラギャラクシーファイト自体、始めは「ニュージェネレーションヒーローズ」という単発の企画からスタートしており、後続の企画に関しても単発のものになる可能性はあったはずです。

けど前作の「大いなる陰謀」からシリーズは続きものとしてMCU的な方向性に舵を切ります。

アブソリューティアンVS光の国という果てなき闘争を縦軸に置きつつ、光の国とは直接の関連が無い歴代ウルトラマンの世界線も巻き込んでより多くのヒーローを登場させることにより重きを置くようになったのが今回の運命の衝突です。

この企画の規模感に対して、実際に作られたシナリオというのは先述の通り光の国と関係ないヒーローを出すために作られた、本筋と関係ないサブクエストみたいなものになってしまうんですけど、いかんせんそのクオリティが低い…

ギナとグリージョのシスターフッドとか、ティターンとリブットのバディとかって、いわば「ライブステージのノリ」なんですよね。映画と比べて違和感のあるゼアスのキャラクターとかも同じノリから来ているみたいですし。

けどやっぱりウルトラギャラクシーファイトは映像作品であってライブステージではないんです。
ライブステージのシナリオってあのサブクエストくらいの内容でいいんですよ。観客が求める感動のハードルに対して、ライブステージは目の前のステージにヒーローが実在してくれている、目の前でグリージョが悩んだり喜んだりしているという感動のぶん下駄を履かせることができてるわけです。
これは良い、悪いという話ではなくてライブステージはそれでいいんです。
でも映像作品には目の前にいるという感動は無いので、面白いと思わせるためには相応のクオリティを伴ったシナリオが必要なんですよね。

こう書くと足木さんのせいみたいに見えるかも知れないですけどそういう事を言いたいわけではないです。

坂本浩一監督についてはどうかと言うと、キャリアを見るとわかります。

坂本監督の評価を決定づけたのは、東映のオールスター映画が批判されていた時代に監督したライダー映画です。
坂本監督の映画の魅力はアクションとかギャグみたいなわかりやすい良さもあるんですけど、自分は「取捨選択の手腕」が優れているのだと思います。

誰もかれも出すオールスター映画ではなく、活躍させられる範囲の人数で厳選したヒーローたちを魅力的に撮す。
オーズ&フォーゼとレジェンドからはダブル、そして栄光の7人ライダーに絞って描いたMOVIE大戦MEGAMAX、ウィザード〜エグゼイドまでの5作品を主役にした平成ジェネレーションズなど、その取捨選択の手腕で劇場版シリーズのフォーマットをより良い形で開拓してきたのが坂本監督です。

ウルトラマンシリーズでもその手腕は充分に発揮され、ティガ〜ギンガ・ビクトリーまでの10大ウルトラマンを終盤の連戦構造を使って過不足無く活躍させたウルトラ10勇士、ウルトラファイトシリーズでもビクトリー、オーブ、ニュージェネレーションヒーローズなど手堅い人選でシリーズの評価を盤石のものにしてきました。
足木さんの作風ともやはりこの頃はマッチしていたと思います。

…………だからね〜

そんな坂本浩一がなんで今回はこんなにどいつもこいつも出したい病になっちゃっているのかっていうのが考えても考えても謎なんよね…

企画の内容を見た時に製作陣の誰かしらは作品が破綻する事に気づかないといけないし指摘しないといけないし、坂本浩一という人はそれが出来る人だとわいは思うんですけどね〜
でもちょいちょい出したい病が発症して止められたみたいな話も聞くしな…

どっちが本当の坂本浩一なんや…

なんでこの企画でGOになったのか、この世の謎です…

おわりに

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

とまあここまでぐちぐち書いてきましたけれども、わいは引き続き運命の衝突を観ますよ。

レグロスのデビュー戦を目撃するためにね!!

筋肉のシャープな造形、両腕の入れ墨、まだ見ぬ宇宙拳法の新たな戦闘スタイル…

好きになる要素しかないからね!!!

最終章以降の感想はたぶん普通にツイートすると思います。
久しぶりに怒涛の執筆出来て楽しかったわ笑

まったね〜

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