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魂のように感じていた昔の漫画道具を手放せたこと

ミニマリストというほどではないけど、できるだけ持ち物は少なく、シンプルにしておきたいタイプ。
定期的に所有物の見直しをするのですが、やはり『思い入れのある物』ほど処分しづらいですよね。

アナログ時代の漫画道具は、そんな持ち物たちのひとつ。
1年使ってないものは手放しましょう、とはよく言われるけれど、これらに関してはデジタル作画に完全移行して以来(15年くらい?)全く使っていません。
それでも何度もの引越しや断捨離をくぐり抜け、手元に残っていました。

しかし今回改めて目の前に出して向き合ってみたところ、意外とすんなり手放せました。
なぜなら、私は今普通に漫画を描いて生きているから。
道具が変わっただけで、あの頃とやっていることは全く変わりません。

また思い入れがあると言っても、どちらかと言えばこれらをみて思い出すのは『(雑誌連載の)漫画家を目指したが挫折した』という、今でも残る苦い気持ち。
あの頃頑張っていたなあという思い出や気持ちも浮かぶけれど、その努力はそれなりに能力として身について今があるのだから、改めて考えると執着する意味もないなあと思えたのです。

みなかみ町に移住をしたこと、近い将来家を建てようと思っていることから、最近はこれまで以上に「自分たちの現在や未来の役に立たない物」を手放そうという気持ちになっている私。
昔の漫画道具を手放せたことで、また一段と物の整理が捗りそうです。

ペン軸とペン先、枠線を引くカラス口。
1番使っていたのは手前の木製のペン軸とゼブラのGペン。
三菱やトンボの普通の色鉛筆、ぺんてる『アクアッシュ』、線画用のピグマ0.8黒。
絵の具系は面倒なのと場所を取るので割と早く手放してました。
アマチュアもプロもみんな使ってたコピック。
起業当初リアルイベントで似顔絵などを描く機会があったので、よく使う色だけ残してました。
三菱UNIのB。
ペンを入れてきた枚数よりもネームや落書きを描いた枚数の方が当然多く、デジタル移行後も割と長くネーム・ラフまでアナログで描いていたので、これが1番思い入れがあるかも。
短くなった鉛筆を使い切るための道具『補助軸』のお尻をヤスリで削り、長い鉛筆も入るよう自作した鉛筆ホルダー。持つところが太い方が疲れにくいのです。

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