最近感動した道具の話し
こんにちは、株式会社百森の室岡です。
弊社業務で大切な業務の1つに、完成した作業道の出来形測量があります。
弊社所在地の岡山県における補助申請のルールとして、施業地内の周囲測量がGNSS測量がOKとなっています。ですが、新設作業道の出来形測量はコンパス測量で行うこととなっています。そのため、必然的に最低2人で挑む必要があります。
測量に欠かせない資材が、杭です。
弊社では、村内事業者が製作している木杭と、丸棒杭の端材(通称:コマ杭)の2種類を使用しています。
使用している木杭です。いたって普通の木杭。これに路線番号、測点を書いていきます。
これがコマ杭です。端材の有効利用です。木杭との使い分けは、自動車で侵入したい作業道は道の中心にコマ杭、路肩に木杭を打設します。測点番号は、木杭に記載します。
打ち込んだら赤く着色します。
弊社は、作業道の中心に杭を打設します。
これらを打ち込む道具の選択肢として、
①石頭ハンマー(一般に販売されているゴツイ系ハンマー)
②鉈(ナタ)
があります。所持しやすさ、道具自体の重さ、挿す場所で使い分けます。
最近までよく使用していた、石頭ハンマーがこちら。
昔の職場で8寸釘を打ちまくっていたハンマー(2代目)です。これはこれで愛着があります。
こちらが最近導入したショックレスハンマー。業界の一部で話題のアイツです。
石頭ハンマーとショックレスハンマーの違いは、まず見た目が違う。打撃部が白い!
実際に使ってみると、手に響く振動が石頭ハンマーと全然違います。軽く木を叩いて、「お~~~~」と声が出ました(マジで)。
最近は、ショックレスハンマー一択になりました。
実際に使用した感想ですが、
(そもそも打ち方の上手い下手もありますが)打ち込む木杭が折れにくくなりました!硬い路盤にコマ杭を打つ時も手への反動が少なく、ガツガツ打ち続けられる。打てるところでも手を抜いて浅く打設すると、シカ等の獣に抜かれてしまいます。現場検査の時に焦るやつです(着実な打設が後々の心の安心を生む)。
伐倒作業時にクサビを打ち込む時の力は少なくても入りが良い気がします。気持ちよくてジャストミートしたら、クサビが折れました…!(ただの経年劣化かもしれませんが、初めての出来事でした)。
ちなみに石頭ハンマーで叩くと、クサビの叩く箇所が徐々に変形していきますが、折れた ことはなかったです。
ショックレスハンマーのデメリットも記載しておきます。
正直なところ、不満無しです。
強いて言えば、
導入初期コストが石頭ハンマーより高価である。
(当たり前だけど)ハンマー以外の使い道が無い。
ちなみに前々職で切捨て間伐を頻繁にやっていた時は、打撃力より汎用性が高い短い洋トビでクサビ打ちをしてました(伐倒木を横伏せさせる仕様だった)。
ハンマー派の方には、おススメできる一品です!
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