駅裏の暗がりに立つ客引きの女らの背を照らす月なし

客引き2 筆ペンなぐり書きによる戯歌シリーズ。土地勘のない旅先だと夜うっかり歓楽街に足を踏み入れてしまうことがあるが、今回はそれが県庁所在地のメイン駅のすぐ裏がそうなっていた。客引きの女性たちはかなりの年配で、「現役」かどうかはわからない。職業に貴賤はないと思うものの、少なくとも足早に通り過ぎながら見た背中があまり幸せそうにはみえなかったのがひっかかっている。

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