こういうのなんとかならんか

馬糞1 ほんとによく見かけるので描いてみた。すごく汎用性高いと思う。
馬糞2 「抽象的」「広い概念」ってのは、たとえば「日本人は」「韓国人は」「中国人観光客は」「米兵は」「男は」「女は」「役人は」「イスラム教徒は」「最近の若い者は」「東電は」「政治家は」その他いくらでもある。そうじゃない、念頭に置いてるのは誰か特定の人とかグループとかだよね?
馬糞3 批判先が抽象的になっちゃう背景にはおそらく、相手に対する無知があるんだろうとは思う。いうまでもないが人はさまざまで、どんな属性でくくってもいい人と悪い人はいるわけだが、知らない人はわずかに自分が知っている、しばしば極端であるような例だけですべてを判断しようとする。
馬糞4a 馬糞の投げ合いが始まると、もう理由なんてどうでもよくなっちゃう。自分のことばに煽られてどんどん過激化していく。相手グループの悪い人、悪いところばかり目について、いい人、いいところは見えなくなる。最悪なことに、こういうグループ同士の馬糞の投げ合いが続くと、どちらのグループにもいる「悪い人」も「自分は悪くない」って思っちゃうのよね。もうこうなると末期的。
馬糞5 自分の内面にある誰かへの嫌悪や憎悪を直視するのは難しい。つい「私はまちがってない」「この場合はしかたない」って思っちゃうけど、そこで終わっちゃだめなんだよね。ちがう目で見たら、自明と思われた事実だってちがって見えるかもしれない。相手に対する敬意を忘れちゃいけないのは、自分の目が隠れた嫌悪や憎悪で曇っちゃってるかもしれないから。なかなか難しいけど、とりあえず「ズートピア」を5回くらい見るといいと思う。

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