クラス会があって

先日、高校のクラス会があって、久しぶりに出席した。

卒業してからだいぶたっているので、外見がけっこう変わっている人が多くて、会場となっていた店に入った瞬間、誰が誰やらわからなかったのだが、しばらくするとなんとなく思い出してくる。

特に変わらないなと思ったのは声としゃべり方だった。話しているのを聞くと、当時の姿がありありと浮かんでくる。もちろん話している内容はちがうんだが、話し方とか笑いのツボとかは当時のままだったりするわけだ。

一番変わってなかったのは先生かもしれない。今や80代半ばだそうだが、矍鑠としておられた。ご自分では衰えた衰えたと自嘲していらっしゃったが、あの分だとまだ相当お元気でおられるのではないか。私の父が同じ頃の生まれだが先日他界したことを考えると、あのくらいの年齢になると個人差が大きくなるのだろう。

今の自分たちの年齢は、自分たちが高校生だったころの先生の年齢とほぼ同等であるそうだ。あのころ先生は、私たちにとって、まごうことなきおっさんだったわけで、それを思うと今の私たちも今の子どもたちからはそう思われているはずだ。

でも、内面はちがう。もちろん当時とは立場も経験もちがうから同じであろうはずはないが、今でも意識の上ではそう大きく変わっていないように感じている。ひょっとしたら、当時の先生もそう思っていたのかもしれないし、今私たちがあちこちで接する高齢者の方々も、私たちが外見から判断するようないかにも高齢者らしい人ではなかったりするのかもしれない。

女子の皆さんがそれぞれ仕事でがんばっておられると知って感心したこと(均等法初期の世代だ)、このクラスの卒業生で私を含め大学教員が5人いると知ったこと(50人中5人だからけっこう多いのではないか)など、他にもいろいろおもしろいことはあったのだが、別にオチがある文章ではないので、あまり長くならないよう、このへんでやめとく。


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