大人にいいたいこと

何やらニセ小学生が選挙関連のサイトを作って炎上したらしい。

強気から一転、謝罪へ 炎上していたサイト「どうして解散するんですか?」が正体を告白 自称“小学4年生”はNPO法人代表」(ねとらぼ2014年11月22日)

だまされたって怒ってる人がいるようだが、よく理解できない。そういう人は自分のきまりわるさを誰かのせいにしたいだけなのかもしれない。かつて西村博之氏が言ったような、「うそをうそと見抜ける人でないと使うのは難しい」ということではない。これでだまされても別に実害はないのだから、「だまされちゃった。てへっ」とでも言っておけばいいだけの話だ。

かつて自分のブログでも、子ども作文スタイルの記事を書いていたことがある(今でもやめたわけではないのでそのうちやるかもしれない)。リアル小学生の親だったころのことだが、いい機会なのでその中で1つ、ここに再掲してみる。

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大人に言いたいこと  3年1組 山口 浩

ぼくは、大人の人に言いたいことがあります。ぼくのうちではだれもたばこをすわないのですが、大人の人の中には、たばこをすう人がいます。男の人がおおいですが、女の人もおおいです。

ぼくは、たばこはとてもあぶないと思います。たばこは火じのげんいんにもなるし、体にもわるいそうですが、子どもにとっては、それいじょうにきけんなものだと思います。

こないだ、お母さんとかいものに出かけたとき、電車のえきで、たばこをすいながら歩いている人がいました。その人は手にたばこをもっていて、大きく手をふりながら歩いていました。その人のそばをとおりすぎるとき、その人の手にもったたばこが、ぼくのかおのすぐ近くまできて、びっくりしました。

学校でインターネットのじゅぎょうがあったので、しらべてみました。「たばこ 失明」と入れてけんさくしてみたら、たくさんのホームページに、たばこの火が目に入ったというじこのことが書いてありました。どれも「失明すんぜんだった」とか「失明のおそれがあった」とか書いているだけで、本とうに失明したじけんはなかったようですが、それでも、失明するかもしれないじこはおこっていることがわかりました。

たばこの火は、800度くらいあるそうです。そんなものが目に入ったら、とてもいたいと思います。大人の人がたばこをもった手をおろすと、ちょうど子どもの目のあたりにきます。ぼくたちの目の前で、800度の火がぶらぶらしているのです。

お父さんは、「ほうちょうをふりまわしながら歩いているのと同じぐらいあぶない」と言っています。ぼくが「ほうちょうをふりまわしながら歩いていたらたいほされちゃうよ」と言ったら、お父さんは、「だったらたばこをふりまわしながら歩いている人もたいほしたらいいかもね」と言いました。ぼくは、たばこをすう人みんながたいほされればいいとは思いません。みんな知らないだけなんだと思います。

大人の人でたばこをすう人は、しん長3メートルのきょ人がたくさんいて、みんなたばこを手にもって歩いていたらどうなるか、かんがえてください。きょ人が手にもったたばこは、大人の人の目のあたりにくるかもしれません。手を大きくふって歩いていたら、目にたばこの火が入ってしまうかもしれません。それはしかたのないことでしょうか。きょ人のいるところでは気をつけなさいっていわれてもしかたがないのでしょうか。

心のやさしいきょ人は、きっと、「大人の人の目にたばこの火が入ったらたいへんだから、歩いているときにたばこをすうのはやめよう」と思ってくれると思います。「大人の人はちょろちょろしてすぐにかけだすから、じぶんが気をつけよう」と思ってくれると思います。たばこをすう大人の人も、そうしてくれたら、ぼくたち子どもはもっとあん心して外を歩けると思います。心のやさしい大人の人に、なってください。

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