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アビスパ福岡 2019/3/2sat. 長崎戦 博多の森に歓喜は訪れず

博多の森陸上競技場でのホーム開幕戦は長崎を相手にスコアレスドロー。
悔しい結果でしたが、確実に成長しているファビオアビスパのサッカーは楽しいものでした。
次こそゴールの歓喜を、そして今度こそ勝って博多の森をオレたちのホームにしよう!

所用でスタジアムに到着したのはキックオフ1時間前。

アプローチの広場に広がるテントに圧倒され、トイレに並ぶ長蛇の列に恐れをなしながらバックスタンドへ。

そこは絶望的に遠いピッチと、ほどよい高さが共存する新鮮な場所でした。
スタンドはぐるりと傾斜がってほどよい囲まれ感、ここはレベスタにはない良さでしょうか。

しかし通路は絶望的に狭く、あちらこちらで大渋滞が起こっていました。メインの一部以外は屋根なし。いまにも降り出しそうな雲行きでしたが試合中に雨が降らなくて本当によかった…。

いつの間にやらキーパーの入場、そして見慣れないど真ん中からアップの選手たちが登場するというキックオフ前のウォームアップタイム。

控えの選手たちも一新、石原がサブに回ったのは長崎対策だったのでしょうか。


公式戦でも頭一つ抜ける三國の姿が凛々しい!
開幕戦での失敗をどう修正してくるかも見ものです。

前半の長崎はブロックを敷いて引き気味でリトリート。
そこは新生ファビオアビスパの華麗なるパス回しショーとなってしまいますが、さすがに相手も計算済みだったのでしょうね。強固なゴールをなかなかこじ開けることが出来ません。
この日は最前線に入った新加入の草民がキーマンとなって、チャンスを何度となく生み出すのですが…

攻撃のスイッチを押すのはキャプテンジュン、前半は面白いようにピッチを支配。

この男がノって来ないとアビスパの攻撃は厳しい、まだまだ迷いがヒラメキに優っている状態でしたかね。

そしてこの試合も最終ラインの要職をまかされたゴールデンルーキー。

一体一の守備ではまだ不安なプレーはあるものの、臆することなくグイグイと前に出る。アビスパもまったく末恐ろしいルーキーを迎えたものです。
実績や年齢に関係なくフラットな目線で選手を起用するのもペッキア監督のよいところ。

誰よりも期待されている城後ですが、ゴール前をしっかりと固められてはなかなかいい仕事が出来ない。もう少し狡猾な駆け引きをしてほしい。

そしてラインを押し上げるために欠かせないキーパーの足元、それを可能にするのがセランテスの仕事。スリリングな展開にも屈することなく判断よくボールを蹴り出します。

ビルドアップ時は両センターバックがサイドに大きく開いてサイドバックは高い位置へ、そしてボランチが下りてくる。なんだか欧州のサッカーを見ているような気分、まだまだ形だけではありますが。(^_^;)

輪湖のこのシュートは惜しかった。今シーズンは何度もこんなシーンが見られることでしょう。

そしてセットプレーではこの男の高さ!

前半はイヤらしいぐらいにドン引きの長崎でしたが、これはこれで新生アビスパにとっては貴重なデータになったことでしょう。これから戦っていかなければいけない相手は、むしろこのスタイルが主になるわけですから…。

2019年公式戦で今のところ唯一ゴールを上げているリキ、この男にも大いにノってもらわないと。

アビスパの良いところばかりが目立つ前半でしたが果たして後半は?

やはり前半は意図的なリトリートだったのでしょう、後半開始早々からギアを上げて猛然と前から襲いかかる長崎。

徐々に押し込まれる展開に光明を見出すべくファビオが最初に切ったカードは城後→石原。

前線に入った石原と元湘南~アビスパの亀川選手とのマッチアップも見ごたえ十分!

期待されていることはわかっていると言わんばかりに自分の役割をまっとうするべく、貪欲すぎるゴールへの執念を見せる若武者。


明らかにボール奪取のターゲットになっていたとはいえ二枚目のカードはジュン→前川、ここは正直驚きでした。
プレッシャーを跳ね返すためにはキャプテンでもあっさりと交代させる。ペッキアの流儀を早くも見せられたような気がします。

最後は森本を投入、なんとか相手ゴールをこじ開けたかったところですが…

アディショナルタイムにはジュン、石津と交代でいなくなりキッカーをつとめた石原のこのプレー。

まさしくチームの窮地を救ったこのプレー、アビサポを大きく上回る多くの湘南サポーターの「いいね!」をいただきました。彼がいかに湘南で期待され、そして愛されているかがよくわかります。大事に、大事に育てたいですね。
将来、彼が大成した暁には「石原はアビスパが育てた~」って小声で言えるようにね。(^_^;)

チャンスよりもピンチの多い後半でしたが、試合はそのままスコアレスでドロー。ホーム開幕戦での今季初勝利はならず。
それでも一転して攻勢を強めてきた相手をどういなしてゴールするのか、そこもいい経験になったのではと思います。
この長崎戦はファビオアビスパにとって戦術メモリーを積み上げるためには格好の教科書になったはず、タフなチームを作り上げてきた手倉森監督には感謝でしょう。

なんだか石原ばかりでスミマセン。

不思議です。
もちろん勝たなければいけないのですが、それよりもチームの完成度がもっともっと見たい。
次の楽しみが増えていくばかり。

でも勝たなきゃね。

まずは歓喜のゴールから!

今季の初勝利を目指して!

がんばれ!

ビスパ福岡!

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