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解決不能であれば「問題」ではない、「課題」がなければ成長できない

「問題」とはあるべき姿から外れている状況を指します。一言にまとめると「正常とのギャップ」です。

「問題がある」つまり、「正しくない」と判断するには、何が正しいのかがわかっていなければなりません。あるべき姿が曖昧であれば問題は目に見えません。

ところで、地球温暖化や先進国の少子高齢化は「問題」でしょうか。もし、自分が努力したり、行動することで解決できたり、よい影響を与えることができるのであれば「問題」と言えます。

しかし、「どんなに頑張っても何の変化も起こせない」と考えるのであれば、それは「問題」ではなく「制約条件」です。「制約条件」とは解決すべきものではなく、行動の前提となるものです。

「問題」かどうかは人によって変わります。地球温暖化は世界各国、NGOなどにとっては「問題」でしょう。しかし、多くの人にとっては「制約条件」なのかもしれません。

また、自分の視野が広がったり、能力が向上することで、それまで「制約条件」であったものが、解決や改善が可能な「問題」と捉えられるようになることもあるでしょう。

「私は温暖化を解決できない。でも、自分の身の回りの範囲でできることを行うべきだ」と考え、身近に「問題」を見つけることはできるでしょう。こう捉え直すと温暖化は自分にとっても間接的には「問題」になりますね。

「問題」と似た言葉に「課題」があります。「問題」が「正常とのギャップ」であるのに対し、「課題」とは「理想とのギャップ」です。

理想とは、「ありたい姿」のことです。理想がなければ努力する必要がありません。現状で十分と考えていることになります。しかし、理想があれば、現状とのギャップを解決する必要があります。それが「課題」です。

「問題」とは「正常(あるべき姿)とのギャップ」で、「課題」とは「理想(ありたい姿)とのギャップ」です。そして、解決ないし改善ができないものは「制約条件」なのです。

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