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【USER'S REPORT】 ポートレート写真家:清田大介

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【プロフィール】
WEB制作会社『DreamPixels』代表。写真家。APA(公益社団法人 日本広告写真家協会)正会員。『清田写真スタジオ』経営。国内外のコンテスト受賞多数。商業撮影、雑誌寄稿、セミナー開催。東京カメラ部10選2020。

【受賞歴】
・2021 MIFA GOLD-Winner(Professional/Advertising-Beauty)
・TRIERENBERG SUPER CIRCUIT 2021 GOLD
・東京カメラ部10選2020
・2020 IPA HornableMention(Professional/4作品 10部門にて入選)
・2020 PX3 Silver-Winner(Professional/Advertising-Beauty)
・2020 MIFA Bronze-Winner(Professional/Advertising-Beauty)
・2018 IPA(International Photography Awards) HornableMention(Professional/Advertising-Beauty)
・『Life with Coffee フォトコンテスト2018』(協賛:ケンコー・トキナー)Instagram部門『Bronze』
・2018 JPA(一般社団法人日本写真作家協会) 公募展 入選
・World’s Top10 Fashion Photographers 2018 Finalist
・2018 PX3(Prix de la Photographie Paris) HornableMention(Professional/Advertising-Beauty)
・2018 MIFA Silver-Winner(Professional/Advertising-Beauty)
・東京カメラ部2018写真展 Mastodon部門選出
・FAPA(FineArtPhotographyAwards)2017-2018 Nominees(Conceptual/Professional)
・2017 TIFA(Tokyo International Foto Awards) HM:2作品/Advertising-Beauty(Professional)
・2018 JPS(公益社団法人日本写真家協会)公募展 入選
・OneEyeLandAwards 2017 Finalist(Portrait3部門/Amateur)
・2017 IPA(International Photography Awards) HM:3部門/Non-Pro
・2017 JPA(一般社団法人日本写真作家協会) 公募展 優秀賞
・2017 CPC(Central Photo Contest) 公募展 入選
・2017 盛岡フォトフェスティバル入選

【使用機材】
・Canon EOS 5D Markiii
・Canon EF24-70mm F2.8L II USM
・H&Y 100mm K-SeriesフィルターホルダーKit Mark II
・H&Y 100x150mm K-Series バランサー GND16
・H&Y 100x150mm K-SeriesソフトGND4
・H&Y 100x150mm K-SeriesソフトGND8

【メディア】
Twitter : @DaisukeKiyota
Instagram → https://www.instagram.com/daisukekiyota/
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WEBサイト : https://blog.dream-pixels.com


【USERインタビュー】ポートレート撮影における角型フィルターの有用性はどんなところでしょうか。

スクリーンショット 2022-03-22 17.39.33

ポートレートで角型フィルターを使うのはまだまだマイノリティだと思うので、まずはGNDフィルターについて軽く説明したい。

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GNDフィルターとは、フィルターの上半分が暗くなっていて、下半分が透明になっているフィルターで、主に被写体の輝度差を解決するツールだ。例えば、風景と一緒にポートレートを撮る場合、逆光時にどちらかに露出を合わせるとどちらかが真っ黒になったり、白飛びしてしまったりする。そこで例えば、背景が明るいシーンで空を暗く、人物を明るくしたいという時にウルトラCとなるのがGNDフィルターだ。

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また、H&Yフィルターのバリエーションの中で、角形GNDフィルターを見ていくと、GND4やGND8など、GNDの後ろにつく数字があるが、その数字はNDの濃さを表している。例えば、GND4は2段、GND8は3段暗く落とすことができる。

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さて、今回は、都内ビル屋上にて撮影を行なったが、人物に露出を合わせると、空が白飛びしてしまい、構図の幅が一気に狭まる。風景×ポートレート撮影ではこの露出差をクリアする必要がある。

ポートレート撮影に於いては、ボケも有効に活かしたい。しかし、例えば開放で逆行時にストロボを焚くと、シャッタースピードにうまく同調しなかったり、同調する設定が可能だったとしてもストロボ自体に過大な負荷をかけてしまう。(さらに、ストロボの待機時間のせいでテンポが悪くなる)

そういう場合、NDフィルターやハーフNDフィルターを使うことで、シンクロスピードまでシャッタースピードを落とすことができ、ストロボの通常モードで撮影が行えるというメリットもある。

また、普通に撮るとF11のような場面に於いて、F2.8のような開放で撮ると真っ白になるが、暗くすることで開放で撮ることができるという点もフィルターを使うメリットだ。

画像編集に頼って、撮影後に露出差を補うこともできるが、限度がある上、撮った状態でリアルタイムに仕上がりが判然とするのも良い点である。限られたシャッターチャンスに懸けるウェディングフォトグラファーや七五三などを撮るフォトグラファーにとっても、例えば境内と空と人物といった様な其々の露出差が気になるシーンでも角型フィルターは有効だ。

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【USERインタビュー】ポートレート撮影におけるおすすめの角型フィルターは何でしょうか。

風景×ポートレート撮影に於いては、バランサーGND16がおすすめだ。他の角型フィルターと異なり、グラデーションの変化がなだらかでほぼフィルターの全面にGNDが掛かっているので位置調整もシビアにならなくていい。

被写体であるモデルに掛かるあたりがちょうどグラデーションの境界が薄くはっきりしていない為、不自然になりにくい。また、汎用性を考えて風景用に買った他のGNDフィルターで撮影したとしても、バランサーに比較すると境界がクッキリしているが工夫次第で問題ない。H&Y製GNDフィルターはどれもマグネット式着脱が可能で、フィルターがフレームに覆われていて、フィルター自体もゴリラガラス製で頑丈。つけ外しや位置調整が高頻度になる角型フィルターを使用してのポートレート撮影には非常に適している製品だ。


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