見出し画像

エバーグリーン TES IV:Oblivion

へいよーぐっつすっす。親の顔より見たスタート画面ですね。発売17周年記念日によせて、私がTES沼に浸かった第一作め、TES4:オブリビオンを改めて紹介します。

おぶりはこんなゲーム

第三紀のタムリエル。あなたはどういうわけか帝国の地下牢に繋がれ、向かいの牢屋の住人から理不尽な謗りを受けています。すると階段を下りる足音とともに意外な人物が現れました。それは誰あろうタムリエル皇帝、ユリエル・セプティム7世とその護衛だったのです。皇太子たちはすでに殺害され、追っ手を逃れるために帝都の外につながる秘密の通路が隠されたその部屋へとやって来たのでした。本来誰も収監されないはずだったのですが、何やら手違いがあったようです。邪険に追い払おうとする護衛を制したユリエル帝は、夢でお前に会った、と穏やかにあなたに語りかけました。彼は自分に残された時間が少ないこと、これから起きる困難の中であなたが果たすであろう役割を手短に話します。開かれた秘密の通路を進む彼らのあとをついていくと、暗殺者の一団に襲われますが、彼らは辛くも撃退してゲートを開け、付いてくるなと厳命して、暗い地下通路の先に消えてゆきました。崩れかけた壁から飛び出してきたスキーヴァを倒してその先に進むと、忘れられた遺構が広がっていました。白骨化した遺体から武器を回収したり、スキーヴァやゾンビ、ゴブリンたちを倒した先で、再び皇帝の一団と合流します。そして、護衛たちの奮闘虚しく、皇帝は凶刃に倒れるのです。しかしその直前、皇帝はあなたに「王のアミュレット」を託し、シロディールのどこかに自らの出自を知らぬ落胤がいること、コロールにいるジョフレという修道士が彼の居場所を知っていることを告げ、その落胤、マーティンにこのアミュレットを渡すよう依頼したのでした。ルビーの玉座に再びドラゴンファイアを灯すべく、下水道を出たあなたはコロールに向かって旅立つのです。

…長い。長いけどこのオープニング兼チュートリアルがめちゃめちゃ好き。もうほんとにすき。ニューゲームで始めるとピカード艦長のイケボイスでユリエルさんの独白が始まり、そこから白金の塔にカメラが写ってあの壮大なTES4のテーマが流れ出してタイトルドーン!って出て地下牢にカメラが寄っていくあのオープニングムービー最高にすき。

ああすきすぎて苦しい。その後バニラだといきなり不細工なインペリアルのおっさんの顔になるのさえすき。最高なんだオブリビオン。

おぶり、ここがいい

・自分が主役じゃない
主人公は主人公ですしクヴァッチの英雄とか呼ばれたりシェオゴラスになったりできますが、それでも彼/彼女はあくまでも行きがかり上とはいえマーティン・セプティム即位に命を懸ける忠実な友なのです。そこが本当に狂おしく好き。マーくんは過去にいろいろあったらしい酸いも甘いも嚙み分けたイケおじで、自分が皇帝の落胤であることも、その自分にのしかかる重責についても、驚きながらも冷静に受け入れます。(人使いは荒いんですけど)クヴァッチの英雄に対しても、最初から最後までずっと誠実で聡明な人物であり、彼のために身体を張って戦うことに違和感がありません(人使いは荒いんですけど)。そして、そんな関係を築ける主君のキャラクターが、メインクエストが終わってしまったあとのロールプレイを継続可能にしています。
ESOでもそうなんですが、TESがすごくいいのは「みんなその偉業は知っているど、それを成し遂げたのが誰なのかはあんまり知らない」とこなんです。これはLegendsの忘れられし英雄でも共通してますね。なんとなく腕っぷし強そうとか、なんかただものじゃない感はあるけど、ある時期を過ぎてしまえば市井の人々に紛れて普通に暮らしているその辺の人でいられるのがすごく好きなんです。
逆にそこが嫌だったという評判もあるそうで、TES5ではTES3におけるネレヴァリンのような立ち位置でドヴァキンという特別な存在の設定ができたのかな?と思ったりします。とはいえ、スカイリムでも帝国につこうがストームクロークにつこうがドヴァキンは頂点には立ちませんし(ここはどっちもイマイチ仕え甲斐がないのが個人的に残念)、アルドゥインを倒してもホワイトランに垂れ幕が出るわけでもありませんから、「無名の英雄」はある程度譲らないテーマなのかもしれません。そこが本当に好きです。

シヴァリング・アイルズにどっぷり住める
シェオゴラスが治める領域であるこの島に住める、最高ではないですか?しかもゲートをくぐってハスキルさんに島に行くことを告げた瞬間に現れるあの幻想的で圧倒的に美しい光景、最高ではないですか?

画像1
ああああ本当に好き蝶は嫌いだがここは好きああああ好き美しい

そして私シェオ爺とハスキルさんの出で立ちはおぶりが一番好きなんです。特にハスキルさんのあの御仁に仕えててまともなわけがないじゃないかと言わんばかりの若干変な服、最高ではないですか?そしてめでたくシェオゴラスを襲名した時にもらえるレガリア、女性用は本当に本当に最高ではないですか?普通の人の服も最高なんですよ。最the高。もう優勝。

画像2
普通の人の服をエイダさんに着てもらってご満悦。

・アツい
メインクエストもそうなんですけども、闇の一党盗賊ギルド魔術師ギルド剣士ギルド九大神の騎士シヴァリングアイルズ全部アツい。メインクエストは最後も胸が張り裂けますが、やはり何よりブルーマ攻防が一番熱いです。マーくんのスピーチから始まって、何が何でも絶対に誰も死なせんぞおおおおという意気込みでデイドラたちを駆逐するあの戦いは本当にアツい。あれはゲーム史に残る名場面に違いないと思います。私はそう思う。そうなの。
つっこみどころは山ほどありますけど、それでもそれぞれ大筋でとてもよくできたクエストラインだったと思うんです。あんな所にあんなものを盗みに入ってあんなとこから脱出する盗賊ギルドも、あの人があんな無残な姿になって組織がズタボロになる一党も、あれもこれもそれもまだ経験なさってない方は是が非でもやるべき。全部やろう。いいんだぞ。

・名物がいっぱい
おぶりの代名詞とでもいうべき黄色いタマネギや「シーッ、こっちだ!」の人、画伯、フラー!などなど、一度見たら二度と忘れられないNPCがてんこ盛りいます。そしてみんななんかすごい自由に生きてて妙に勇気づけられるところがあります。
下水道出てわりとすぐ近くになんでそんなつよつよ重要エネミー配置してんですかと笑いながらゲームオーバーになってみたり、エクエクエクセレントでお金稼いだり、ダル=マちゃんを愛でたり、もう本当にすべてがいとおしいのこのゲーム。印象に残るサブクエストが数えきれないほどあって、何度もクリアしてだいたい覚えているけどやっぱりまたニューゲームしてしまうんです。そしてNPCたちに再会すると、まるで旧友に会った時のような不思議なノスタルジーを感じるんです。もう実家です実家。

おぶり、ここが残念

…ないな。いや、当然ベセスダなのでバニラだとバグがてんこ盛りだったり日本語なかったりNPCが不細工すぎたりするけど、大抵の不満はMOD製作者の皆さまが解決してくれてるし、第二紀の推しを降臨させるなら自分でコンパニオンMOD作ればいいしな。強いて言えばTES6までのつなぎにStarfieldのエンジンでリメイクしてくれないかなーぐらいの希望しかない。神ゲー。

まとめ

TESはArenaからBLADESまで、遊べるものはすべて遊んできました。各シリーズ作品、外伝、それぞれに長所があり、心躍るナラティブにどっぷり漬かりましたけれども、やはりオブリビオンほど私の心に突き刺さりまくって根を張った作品はありません。
テクテクさんの動画を初めて見たあの日、アキバで買ってきたグラボを差し込んでゲームをインストールして、自分のPCでタイトル画面を、シロディールの美しい風景を見たあの日の感動を、いつでも鮮明に思い出すことができます。あんな経験は多分二度とできないんじゃないかなと思うぐらい、オブリビオンは私にとって本当に本当に大切で、愛おしい作品です。
TES勢で未プレイの方はもちろん、TES未経験の方にも、ぜひぜひ遊んでいただきたいTES IV: Oblivion。改めて、17回目のお誕生日おめでとうございます。素晴らしいゲームに引き合わせてくれて、本当にありがとう。これまでも、これからも、ずっとずっと大好きです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?