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香住は、カニのちアズキでお願いしますmm

今回の取材先は但馬方面、香美町香住でございます。言わずと知れたカニ!蟹!かに!もちろん県公式サイト《ひょうごマニア》でお取り扱い中。

香住でなに食べよっかと思いながらも、まあまあ行き当たりばったりでいつもの如く道すがら気になったところに入る感じで。
雰囲気のいい蕎麦屋見つけ車を停めるも「本日おやすみ」

こんな日もあるよね!(涙目)

涙目を見てか見ぬかわからんが
「あずきベースさん行ったら?」とカニ屋のマダムからのご提案をいただいた。

あずきべーす???

「香美町役場で働いとった人がやってて地元の人もいきよるよ」と。

役場の人が???
小豆???

「自分でね栽培してるねんて。行ってみたら?空いてるか知らんけど」

関西人恒例の確かめたわけじゃないからわかんないよ、的な知らんけどを頂きまして。「そういうときは自分の目で確かめろ」と死んだばあちゃんの遺言なんで、ここは迷うことなくGO。

リユースのお洋服が外からも見える古民家カフェ

古民家をリノベしたカフェに到着。
まさかの高校グランドまん前。
誰もいないお休みなのか静かな運動場。
その向こうにはうすーく海が見え、島々が浮いているのがわかる。絶景高校。いや、絶景カフェだ。

置かれたグリーンと通学する学生を見ているだけなのにあっという間に時間が流れます

立地はもちろん、店主のセンスが溢れかえる。

駐車場もお店の隣と学校の隣にあります

ここは《aoite.azuki.base》
兵庫県立香住高等学校前の古民家がそこです。
お昼も過ぎた14時くらいだったと思う。
出遅れたわたしたちはググってうっかり得たおはぎ情報に心を躍らせ過ぎ、売り切れの文字に声が出てしまった。

そんなキャーキャーと賑やかにしてしまった我々に、店主の三浦さんは包み込むような笑顔と申し訳なさそうにメニューの説明をしてくださいました。

わたしはあんバターのトーストとお茶を。
相方はレモンケーキとコーヒーをいただきました。
雰囲気とお味は現地でぜひ体感してしてほしい。

こんなに餡をどっさり乗せられても。と思ったけどあっさりひと口目で前言撤回
レモンケーキは酸味も果実味もしっかり系です

取材と称してたくさん話を伺ったんですよね、わたし。
でも後からとても丁寧に店主の三浦さんを取材した香美町のサイトがあったので、もうそれはそちらでお読みいただくのがいいんじゃないかと記者放棄しましてね。

お店の奥にもリユース品の販売をされています

放棄はしたくせに、まあまあ立ち話で帰り際話を伺っていたらひとり男性のお客さまがaoite. azuki. baseに入ってこられました。
邪魔をしてしまっていたので「お客さまを先に!」と三浦さんに言うと

「あ、常連さんなんでだいじょうぶです」と。

大丈夫じゃないですよ!とわたしはびっくりして声を上げると、その男性はニコニコしながらこちらを見ています。

「ああ、大丈夫じゃないけど、大丈夫にしてくれてるんだ」

そこだけ違う時間が流れていて、優しい空気があって。
わたしたちみたいな通りすがりの人たちにも優しく、地元のひと息の場所でもあって、古着のリサイクルや時事のメニューがあるところを見るとコミュニティにもなっているのだな。

「ごちそうさまでした、またきます」

と言うわたしたちにそっと手渡してくれたのは小さなブーケでした。
猫柳に小さなグリーンが添えてあるこのお店での時間を形容したみたいなブーケ。

「遠くから来ていただいたから」と。
どちらかというとどこにいってもあまり歓迎されないおしゃべりなわたしはうっかり涙が出そうになる始末。

あたたかい、やさしい、美味しい時間をありがとうございました。

こんなことしていただいている間も常連さんは店内で待っておられました。本当にすみません!