南青山清水湯。
東京都，数多の銭湯がある中で，
これほどオサレなロケーションの銭湯があるだろうか…
いや，ない

JR原宿駅から表参道をまっすぐ（or東京メトロ表参道駅直上）。
246青山通りを越えて左折するとそこにある。
住所は「港区南青山」。

外観からして銭湯というよりエステクラブ。

リニューアル15周年，さすが「デザイナーズ銭湯」の老舗。

入口から真っすぐに伸びたロビー。
左にグッズがとり揃い，右にフロント。
奥には木目も鮮やかなベンチが延びて，一人用テーブルが６台。
ノートPCを広げている人，コードレスイヤホンで聴き入っている人…
すでにカフェ感覚。

脱衣所。
ここもオサレ。鏡が大きく輝いているし，床の石材が心地よい。
さて浴室。
カランの数は14とかなり小ぶり。
浴室全体もサイコロを組み合わせたような感じ。
でも，狭さを感じない。
これが採光，調光の妙なんですね。
大き目のブロックガラスがふんだんに外光を採り入れて，
アイボリー調のタイルがやわらかく受け止める。

湯舟は奥に大きめ（といっても中ぐらい）。
右手からリラックスジェット，ボディジェット，ハイパージェットと並び，さらにバイブラもボコボコと湧いている。
入口左にサウナと水風呂。
入口右脇手に高濃度炭酸泉，シルク風呂。

湯温は40℃とほどほど。結果，長風呂をする
休日はかなり込み合うけれど，今回は平日午後3時。
ゆったりとできる。
それぞれの湯舟に効能書きがあるけれど，
気のせいか若干「美容寄り」か（笑）

三度目の訪湯だけど，必ず外国人がいる。
それもボクが出会ったのは欧米系（ホワイト）ばかり。
多国籍選り取り見取りの「勝手にホーム」の万年湯とは大違い。
まぁ土地柄の違いってやつですか。

やっぱり清水湯はオサレ。
とはいえ，それだけではない。実力もしっかりしている。
まず，ジェットバス類の圧が強い。
ボクの記憶では羽衣湯（渋谷区），ゆ～ザ中井（新宿区）に匹敵する勢い。これがまた身体を芯から揺さぶって細胞レベルで活性化してくれる。
高濃度炭酸泉，シルク風呂はジワジワと身体の芯から温まる。
水風呂は13℃とキンキン。

サウナに入らなくても，バラエティーたっぷりの湯巡りするうちに，
にじみ出る汗と共にデトックス，ととのいました！

あっという間の1時間。
さてロビーに戻ればビールでしょう

久しぶりなのでラインナップを忘れた。
若いフロント女子に聞いてみた。
メニューを見せてくれるが，う～～んどれもピンと来ないな…
という表情を読み取ったのか，
「あっハートランドもありますよ」。
おぉそれにします。
続けて「カップ使いますか？」
うん？てっきりプラカップに入って登場と思いしや
「瓶にしますか？」
はい「瓶で！」
するとフロント女子，
瓶を取り上げて大き目のペーパータオルでさっと一拭きしてくれる。
「はいっ！」

いただきます。美味い！
キンキンに冷えすぎず，もちろんぬるくなく，
ハートランドの穏やかな味わいにピッタリの絶妙の温度加減。

いやぁ，この銭湯，
どこからどこまで「オサレ」だけではありません。
しっかり「実力」も兼ね備えています。

南青山清水湯さん，ありがとうございます。いいお湯でした。

そうそう，皆さん，
入口階段脇の自販機を見忘れないでください。
世界にonly oneのラッピング自販機ですよ。