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「和モダンにくつろぐ」~~千駄木・ふくの湯

銭湯巡りをしていると,
ふと既視感におそわれることってありませんか。
ここは初めてのはずなのに,どこかで似た雰囲気の銭湯に
行ったことがある…
「はすぬま温泉」に浸かりながら,そう思っていました。
この「和モダン」な雰囲気…。
全体に「ぬる湯」でまったりする感覚…。この銭湯は…

ひょっとして,と久々の訪湯。
やっぱり!千駄木・「ふくの湯」でした。

最寄り駅は「本駒込駅」(東京メトロ南北線)か「白山駅」(都営三田線)。JR駒込駅からはかなり歩きます。

さて,写真から伝わるでしょうか。ギラギラ35度超の昼下がり感。
そう「ふくの湯」はいつもは午前11時から,
土日祝はうれしい午前8時からオープンしてくれます。

訪れたのは13時頃。この炎天下,自転車で駆け付けたボクはすでに汗だく。
入口のお休み処でしばしくつろぎます。

木陰が嬉しい造りです。

塩谷歩波さんのイラスト

イラストを隅々まで読んでいるうちも汗が止まりません。
よし!階段を上ります。

落ち着きのある風情

入ってすぐにフロントがあります。
ロビーはなく,女将さんと話そうとしても出入りのお客さんの邪魔になる。さくっと入ります。

脱衣所…いいなぁ以前と変わらぬ美しさ。
板1枚1枚が磨き込まれている感じ。

(「東京銭湯」HPより)

そして,浴室へ。
男女週替わり。今回は「弁財天の湯」。見てください。この内装。

(「東京銭湯」HPより)

上はこちらは入れなかった「大黒天の湯」の様子。
男女の仕切り壁は「板絵」です。
「弁財天の湯」にはまさに,琵琶を奏でる弁天様が描かれています。
そうそうこの「板絵」そして「照明」の感じ。
これが「はすぬま温泉」とよく似ているのでした。

カランの数は14とかなり手狭。
しかし,そう思わせない工夫がリニューアルのポイントか。
上の写真手前に映る「六角形の洗い場」これが珍しい。
各面にカランが1つ,両サイドの壁際には3個,5個のカランが並ぶ。
中央の洗い場は,通常ならば「カラン3個×2列向いあわせ」にするはず。
それで何も問題はないし,ひょっとしてそのほうが洗っている人の背同士の間隔が広くなるかもしれない。

しかし,それでは味気ない。
ここを六角形にした。そのことで「非日常」空間が出現。
鏡の形が丸いこともいい。
「板絵」+「照明」+「あえて四角を外した内装」
ここに「和モダンなくつろぎの空間」が出現!

湯舟は奥に配置。左からバイブラ,中央にジェットバス2基
いずれも40度前後の「ぬる湯」。そして薬湯
本日は「クーリッシュの湯」。
爽やかなバニラの香りがまさに「クーリッシュ」!

大好きです。あと「爽」と「ガリガリ君」が酷暑しのぎの友。

そして右奥に鎮座する水風呂
西洋バスタブの形ながら,信楽焼のような風合いの威容
あぁ写真を撮りたい!
20℃超の「ぬるい水風呂」です。
おひとり様用なので長居は禁物。
とはいえ,一度浸かれば出たくなくなる

ボクのように炎天下の真昼間に押し掛けるなど,ぜひ混雑時間帯を避けて,浸かってください。

あぁ気持ちよかった。

ふくの湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。
コンビニに寄ってクーリッシュを味わいながら帰りますね。

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