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春眠暁から朝湯にGO!~~上野・燕湯

「春」ときて頭に浮かぶ言葉は何ですか?
ボクの№1は「春眠暁を覚えず」
非常勤講師のお勤めはオフシーズンなので,朝寝し放題。
でも,毎日6時起床を続けています。
なんたって「早寝早起き病知らず」ですからね。
それにいざとなったら今のご身分では「昼寝し放題」ですから(正社員の皆さん,ごめんなさい)。

さて,早起きしたら「三文の得」を目指す。
そこで頭に浮かぶ№1が,「朝湯」

東京の銭湯はたいてい午後3時くらいの始まり。
でも,いくつか朝湯をしてくれるところもある。
JR山手線沿線では「鶯谷・萩の湯」そして「上野・燕湯」
今回は燕湯の紹介です(2021年3月)。

平日でも朝6時から営業してくれるなんて素晴らしい。
最寄り駅はJR山手線・京浜東北線「御徒町」駅。地下鉄も数駅ある。
西口(線路の内側)を出て,住宅街を3分も行けば,そこに立派な構えの銭湯があります。

粋な看板が下がっています。

「わいた・ぬいた」―― 洒落心を,ちゃんと解説してくれるところに親切心がみえる(観光地だしね)。

飴色の格天井に歴史が染み込んでいます。

(「東京銭湯」HPより)

朝7時ごろにおじゃましたけれど,地元の旦那衆で賑わっている。
女湯からは「おはよ~う」「あ~ら久し振り~」と元気な挨拶や鼻歌が聞こえてくる。女将さんたちも旦那衆に負けず劣らず威勢が良い。

カランの数は24(記憶があいまい)。
お湯は意外と熱からずの中温。
タイル絵は富士山に向かって浮かぶ天女。

特筆すべきは岩風呂

(「東京銭湯」HPより)

ゴツゴツした黒い肌の岩がびっしりと張られている。上がり際,若女将さんに「いやぁ立派な岩風呂ですねぇ」と声をかけたらニッコリしてくれた。「あれは富士山の岩ですか」「はい」

すごいなぁ。今となっては持ち出し禁止の富士の岩。それがあるということは,この銭湯の長い歴史がしのばれる。

特筆すべきことはもう一つ。
浴室はさほど広くはないのに,なぜか開放感がある。
湯に浸かっていて分かった。
浴室と脱衣所の境が大きな大きなガラス戸になっている。
しかも,くもり止めを施してあるので,湯に浸かりながら眺める景色に奥行きが出るんだ。何気ない工夫だけどいいなぁ。

燕湯さん,ありがとうございます。いいお湯でした。

ちなみに,燕湯は東京銭湯初の「登録有形文化財」に指定されています。
ボクは「銭湯文化自体」を「無形文化財」に指定してほしいくらいです。

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