嫉妬心

なんて嫉妬深いんだよ、自分

「世の中、嫉妬深い人が多い!」

と思っていたけど、実は

   私じゃん!?

TVを観ていた
タレントさんが出ていた

私はその人がどうも好きじゃない

理由は その人が昔からプレイボーイで、女性達を泣かせてきた人だからだ
いい気になってる人という印象が強い
しかも番組がその人をチヤホヤしてる作りで
「なんで?」と嫌な気持ちになってしまった

でも、私と同じようにそのTVを観ている家族は
マイナスイメージは何も持っていないようだ
楽しく観ている

あれ?これさ…

私、なんでこの人のことそんなに嫌い?

理由は?

……

思い付いた

この人に対する嫉妬だ

私はこの人に会ったこともない
何も知らないのだ
メディアで流れていることは全く無くはなくだろうけど、本当の事かわからない

それなのに、自分の劣等感から
それを刺激するこの人をモデル化して
嫉妬心を生成していた

世の人達の事を嫉妬深いと言う前に自分だ

しかもそれを意識していなかった

と言うことはつまり
日常的にこれで当たり前になっていたと言うことだ

こんな風に、見る人見る人に羨ましさから来る負のイメージを持っていたら、そりゃあ、心にも体にもいい訳がない

病気になるよ

いや、なったし

更に考えは派生する

解りました、私は嫉妬深いです

で、これは世の中的にはどのぐらいの位置にいるんだろう
統計的な嫉妬心分布

他の人はどうなんだろう?

例えば、これが標準なら
まあ、しょうがない

でももし…

私は過去に心の悩みで相談に乗った方々を思い浮かべてみた

自分の負の感情に思い悩む人々のことを

私より重症そうだった

そっか
例えばこれの何倍もの負の感情を常に抱えていたら
そりゃあ、どれだけ辛いだろう

自分から負の感情を持つと言うことは
人も持っていると錯覚してしまうもので

人が怖かったり嫌いだったりすると
自分以外の人もそう言う感情で生きていると思い込んでしまう

そうすると、人と接することが怖くて怖くて仕方無くなってしまうのだ

それは辛いよ

実はこれ
自分の負の感情を表に出して語れる時点で
既にかなり軽傷化している

負の感情、真っ只中の時は
語れない

私は少し前に、そう、平成最後の日に本を出した。(発表したのは5/5だったけど)

その本は長年の苦しみを綴ったものだ

でも、中々書くことは出来なかった
恐ろしかった
そんな畏れ多いこと、とてもじゃないが出来そうになかった

でも、色々な事が重なって変化して
心が落ち着いて来て
あれを書けるレベルに至った

途中、相当に「ヤバイ」人になってる部分もあるけど、あれは落ち着いているから書けることで
本当に「ヤバイ」時は言葉になんか出来ない

語れる時点である程度片付いている

それでも書いたのは
本当にキッチリけりを付けたかったから

そして、目論見通り、心はスッキリした

だからまた、新しく見付けてしまった心の負に焦点を当てることが出来るのだ

最初の一つを崩せないと、次には行けない