ひょうたんじま’24 1月(三陸地おこの活動報告)
新年あけましておめでとうございますの1月の報告です。
正月は1週間実家で過ごさせていただき、家族のほか、親友、知人といつにも増して久しぶりの交流ができました。神社でのおみくじも久しぶりの「大吉」となり、今年はいいぞ~と自分に言い聞かせながら大槌に戻ってきました。
新年を迎えた1月の始動は、藻場再生活動から始まりました。今月は主催イベントがない中、藻場再生活動の重要な時期に入っていたり、フォトコンや2月の里海ダイビングの募集もあり、いつもに増して海めいています。っていうか1月はほんと…海ってマス。
1.おおつち里海ダイビング'23[Part3]
今年度3回目となる里海ダイビング。今回は大槌町藻場再生協議会の協力で、ゲストにスイチャンネルさんを迎え、ちょっとした藻場再生活動体験とおおつち海の森(藻場)と砂漠(磯焼け)のエリアを探検していただくプログラムとしました。
昼食には、吉里吉里漁協女性部のお母さん方の力をお借りし、三陸の海産によるランチを振舞っていただく予定です。
3回目の企画にあたっては当初12月も考えていましたが、コンブやワカメの種苗の設置や藻場の状況、フォトコンとの兼ね合いなどから、2月に開催することにし、また、昨年から交流のあるYouTuberのスイチャンネルさんをゲストに迎えての開催することにしました。
詳細が決まったのが年末ギリギリ、年末年始の休みで約2週間動けないことから、チラシ作成を願いした喜嶋君には先行で構成を作ってもらい、素材写真と内容を新年復帰早々やり取りし作成しました。
今回ゲストを迎えての開催に参加申込み者への期待もありますが、何よりドライスーツ着用時期であり、作業も行っていただくので、ライセンス取得者でドライスーツ経験のある方というのが、とてもハードルの高い部分ではあるなと危惧しています。
なんとか予定人数の申込みがあることを祈っているところです。
2.いわてグリーン・ツーリズムカレッジ(実践力向上研修)
11月から全6回にわたり開催された「いわてグリーン・ツーリズムカレッジ(実践力向上研修)」。4回以上の受講で修了証が交付されるのですが、自分も丁度4回の受講を果たし、修了証をいただきました。
最終日は「今後の取り組み計画づくり」として、いわてNPOフォーラム21の中村事務局長の講義とワークショップで自分なりのビジネスプランを考え、プレゼンシートを作成しました。できたシートをもとに参加者それぞれがプレゼンを行ない、その場で質問や感想を述べていきました。
持ち時間3分とはいうものの、実際に話す場合、シート内容に補足をいれて話してしまうのか、みんな3分はオーバーしてのプレゼンでした。
自分はグリーンツーリズムなのに、今取り組んでいるブルーツーリズムの里海ダイビングのプログラムをあえて入れさせていただき、個人的に将来像をある程度形としてイメージできてありがたい機会となりました。
終了後は、閉校式が行われ、県の担当課長より修了証いただきました。
3.三陸水中フォトコンテスト
昨年に引き続き、三陸水中フォトコンテスト(以下三陸水中フォトコン)のお手伝い。
今年はお振舞い等はせず、撮影ダイビング後は吉里吉里唯一の食堂(これがとても美味しい)凛々家にてランチをするということで、自分もダイビング自体は参加者となって海に入りました。
くまさんからカメラをお借りし、初めての撮影。しかしこの日はうねりが強く、固定して撮ろうにも安定しないので、参加者みんなで四苦八苦しながら撮影していました。
自分はアカモクが育った岩場を中心に撮影を行い、アカモク林はもちろん、追ってくるように周りに常時いるアイナメを撮影していたりしていたのですが、うねりの中で片手撮影・・・そう、ブレブレな写真ばかりが残りました。(ガクッ…)
↑フォトコンの様子をFacebookの協会アカウントで発信
4.三陸大槌町 郷土芸能「冬の舞」
毎年春頃〜秋頃に定期公演「三陸大槌町 郷土芸能かがり火の舞」を開催している大槌町ですが、冬にも大槌町が誇る郷土芸能を観ていただける機会をと企画されました。しあわせの予感♡いわて冬旅キャンペーンの特別企画のひとつとなっています。
会場は、三陸花ホテルはまぎくの1階のロビー前。
2024年1月から3月の第2・第4土曜日の19時30分から、約30分ほど行われます。出演団体は、各日1団体。
1月13日(土)初日は「吉里吉里大神楽」、27日(土)は「臼澤鹿子踊」が出演しました。
少子化による担い手不足が、全国の郷土芸能でも課題となっています。大槌でも同様な話ではありますが、それでも数少ない若者が一生懸命舞い踊り、観客を魅了する姿は、とても頼もしさも感じました。演舞後は、インタビューと記念撮影が行われ、鑑賞したホテルの宿泊客も旅の思い出のひとつになったと思います。ここから、大槌に興味を持っていただき、また訪れていただけたら嬉しいですね。
これから3月まで、(私は)会場準備・撤収・写真撮影の裏方でこそこそと動いております。
5.藻場再生活動・ウニ採捕
第29回 小久保海岸、モニタリング・ウニ駆除
~ 1月9日(火)~
集合場所 吉里吉里フィッシャリーナ水路
活動エリア 水路・小久保海岸
活動内容 ウニ駆除、コンブ種苗設置
傭 船 なし
参加人数 5人+テレビ局スタッフ
2024年初の藻場再生活動。当初のウニ採捕から水路作業となり、朝集合するとテレビ局取材の下見が来るとのこと。
赤浜の水槽から移設した水路のコンブの種苗の状況を確認、経過があまりよくない。小学生が設置した種苗は順調に育っていることから、水槽での環境が良くなかったのが影響している模様。
朝寒かったが風がなく、日が照ってくると温かく、小久保海岸は凪状態、海中の透明度もよく今シーズン一の環境。テレビ局の取材の下見に来ており絶好のコンディションでの活動となった。
1本目は、くまさんとテレビ局のスタッフが取材エリアの確認をしている中、自分たち別動隊は藻場状況をモニタリングしながらウニ駆除を実施。透明度が高く、海中の状況が良くわかる。水温は13℃ほどでこの時期にしては暖かい。南国の熱帯魚さんがいまだ頑張っている。
小久保エリアはかなりウニ駆除を行なったこともあり、既にアカモクがかなり成長していおりウニが少ないエリアは藻場が順調に育ち始めていた。駆除するウニも小さいものが多く、これまでの活動が実を結んでいることが実感できた。1回目でこの日が220個ほど駆除をした。全体では7~800個ほどになるだろうか。
エアー180 残60
2本目は急遽水路の種苗を小久保海岸の種苗ロープに移設する作業をおこなうことになり、手伝いで参加。浅い場所での作業はウェイトを多めにすることを学んだ。作業中の中性浮力も難しい。種苗は全てロープへ移設できたが、自分としての課題は多い。
エアー175 残70
第30回 弁天島、ウニ駆除
~ 1月12日(金)~
集合場所 吉里吉里漁港弁天島側
活動エリア 弁天島付近
活動内容 ウニ駆除
傭 船 なし
参加人数 6人
ウニ採捕の予定が、風の状況で船が出せなくなったため、弁天島付近でのウニ駆除に切り替わり、メンバーでひたすらウニ駆除と状況撮影となった。
1本だけのダイビングでしたが60分エアーが持つようになり、自身の成長を感じることができました。
エアー180 残40 60分 最大深度6m 気温12℃
第31回 小久保海岸、ウニ駆除
~ 1月15日(月)~
集合場所 小久保海岸
活動エリア 小久保海岸
活動内容 取材サポート(種苗ロープ作り・モニタリング)
傭 船 なし
参加人数 7人+テレビの取材クルー
この日は、日本テレビの番組(関東ローカル)の取材が入り、サポート役で参加。ただ、種苗ロープ作りの撮影で、藻場協メンバーの普段の活動風景にMCの方が入り、作業しながらインタビューに答える形で参加。使われるか分かりませんが、MCの方とお話しできてとても嬉しかった。
海の中での撮影では、自分たちは撮影隊の後ろからついていき、何かあればサポートする形で参加しました。この日は比較的透視度がよかったですが、自分たちから撮影隊まではさすがに見えず、撮影隊の印影を追いながらのダイビングでした。皆さんベテランダイバーなので1時間を優に超える時間潜られるので、エアーを持たせることばかり考えていました。
おかげさまで、これまでで一番エアーの持たせることができました。
朝から風が強く、通常なら中止にするところを取材のため強行したのですが、海から出てからが地獄。瞬間風速20mを超える突風に加え雪が舞い始め、寒さ限界近くまで行きました。。。
番外編 越喜来浪板海岸、テレビ番組取材
~ 1月16日(月)~
集合場所 越喜来浪板海岸
活動エリア 越喜来浪板海岸
活動内容 番組取材サポート(モニタリング同行ほか)
参加人数 6人
前日の小久保海岸の取材に続いての番組取材。くまさんのホームグランド越喜来浪板海岸にて謀人気番組の撮影。
一緒に藻場再生活動を行っている大槌メンバーも取り上げられるかもということで参加。昨日の突風の心配はないと思っていたら気温がマイナス。タンクにBCDやレギュレーターをセッティングもインフレ―タホースの先やオクトパスが凍っていて、お湯につけてみるも数分後にはまた凍っていたり。自分のオクトパスは凍っていたせいでエアーが漏れ続けるハプニングがあったり、昨日とはまた別の過酷さを体験することに。
また、撮影もスケジュール通りにはいかないのが当たり前の様で、普通に時間が押したり、そのため、30分くらいかけるところを15分に巻いてなんとかしたり、スタッフの多さだったり、普段では知る事のできない部分を見れいい経験になりました。
出演者もある人はその身体能力(ドライスーツ初経験なのに、練習ですぐ順応し、普通に1時間のダイビングをしていること)だったり、ベテランになってくるある人は、この寒さの中、一言の愚痴や弱音をこぼすことなく淡々と撮影をこなしているところなど、なんだかんだいってプロだなぁ。。。と思わされるところがありました。
海中での撮影は、前日の様に後方から金魚の糞の様についていき、流れアカモクを回収しながら、藻場再生の進む越喜来の海の観察をさせていただきました。大槌では見られない魚もいて、大槌の海もまだまだこれからということを実感しました。アイナメがとても大きかった。
陸に戻った後は、自分たちの機材や出演者の方の機材を洗ったり、撮影で使う炭火の火起こしを手伝ったり、一応参加しただけの仕事はこなしました。そして、帰り際、協会の新商品「磯ラーメン」を出演者やスタッフにお配りすることもでき、観光交流協会スタッフの一人としての使命(勝手にそう思っている)も果たせました。
翌日、お渡しした一人、番組内でもご意見番として有名な先生のFacebookに「再現度が高い」とお褒めの言葉で「磯ラーメン」を取り上げていただき、感無量でした。
ウニ採捕
~ 1月29日(月)~
とうとう大槌でもウニの畜養実験が行われることになり、その実験で畜養するウニの採捕を行ないました。数にして1500弱のウニを採捕しました。採捕した野島は磯焼け状態が酷く、白い岩肌と黒いウニのモノトーンの世界でした。採捕したウニの中には大人のこぶしほどの10年物(聞いた話)のウニもいました。これだけ採っても、ほんの一部のエリアです。
◎歩留まり調査(畜養開始時)
測定個数10個体
ほぼ全て歩留まり0相当でした。この方がかえって成果がわかりやすいですね。自然界としてはとても問題な話ですが。
6.釜石・大槌地域防災士養成研修講座
~ 1月27日(土)・28日(日)~
広報おおつちでたまたま目に止まった講座。この資格を取って何ができるかは正直よくわかっていなかったが、大槌という場所にいる自分にとって、防災は切っても切れないものとはわかっていても、防災に対する自己能力の脆弱さは否めなかった。また、ガイドをする中で、震災についての話題も盛り込むのが常なので、この講座で学ぶ事で、引き出しを増やせるかもしれないと思い、日程的にも申込み当時は空いていたので、受講することにしました。
2日間、朝から夕方までみっちりの講座。1日目の6時限目にはグループに分かれ、施設の図を使って、避難所設営を体験しました。たった6名程でもそれぞれの考え方があり、施設の利用方法を考えるだけでもその大変さが実感できました。
防災士養成研修講座に参加してみて、ライセンス制ではあるけれど、これら内容は、日本に住む人は誰もが学ぶべき内容だと思いました。正月の能登半島地震もそうですが、日本列島全体で災害が発生するリスクがある中、学校教育の科目に「防災」を設けて、子供のころからしっかり学ぶべきとも感じました(学校教育のことがよくわからないのですでにあったらすいません)。
2日目の7限目に防災士資格取得試験が行われました。事前に、ポイントの説明はあったので、なんとか合格ラインまでは答えられたかなという感じでしたが、後日届いた通知により「合格」をいただくことができました。
合格したからっと言って何が変わるわけでもありませんが、今後、万一災害が起こった際に、積極的に動けるように、学びの補給は続けたいと思います。
7.安渡地区新春交流会
~ 1月14日(日)~
観光交流協会の体験プログラムなどでお世話になり、また、安渡地区運動会などでお手伝いをさせていただいている安渡地区からのお誘いで「安渡地区新春交流会」に参加してきました。
私は餅つきをお手伝いしました。久しぶりに餅つき。地元の高校生と一緒に、時に付き手に時に指導者として楽しいひと時でした。後継者候補もできて来年以降も今回以上に楽しみです。。
新春交流会には地区内外から100人を超える人が集まり、すっぷくや大槌鹿の串カツやお弁当、つきたての餅などの食事のほか、郷土芸能、フラダンス、人形劇などの出し物たっぷりで、小さな町のコミュニティのすごさを実感しました。
以上
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■ 大槌孫八郎商店HP ■
★大槌町観光交流協会HP★
おおつちにくるっぺし!!
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