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ひょうたんじま’23 4月(三陸地おこの活動報告)

 今年の桜前線はなにか足早にやってきて、大槌を駆け抜けるように走り去っていった感じでしたね。
 さて、4月は新しい事務所での生活がスタートしました。なんにしてもメンバー一同が一箇所に集まっているのが、仕事をするうえで大きいですね。
 新年度、地おこ3年目に突入です。


1.マリンダイビングフェア2023

~ 4月8日(土)・9日(日)~

 昨年から参加している大槌町藻場再生協議会の活動でお世話になっているみちのくダイビングリアスの佐藤さん(以下くまさん)からのお誘いをいただき、東京池袋サンシャインシティで開催されたマリンダイビングフェア2023に行ってきました。
 くまさんの率いる三陸ボランティアダイバーズ、みちのくダイビングリアスがマリンダイビングがブース出展しており、大槌町からも藻場再生協議会担当の芳賀君が、活動PRを兼ねお手伝いで来ていました。

〜1日目〜
 くまさん、芳賀君に挨拶を済ませ、会場を一回り。南国のダイビングスポットブースが多く、三陸の磯焼けの海しか潜ったことのない自分には、眩しいくらい色鮮やかな写真の数々が目に映ってきました。その他ダイビング用品や器材メーカーのブースがありましたが、なにか斡旋圧がツ様相で眺める程度となりました。
 その日の夜は、くまさんのお仲間の方たちとの懇親会があり、いろんな地域から集まった方々と交流を深めることができました。

~2日目~
 三陸水中フォトコンでもお世話になった尾﨑たまきさんのステージを聴講、午後からは芳賀君が一足先に帰るということで、代わりにブースサポートに入り、ブース来場者に藻場協の取組みや三陸でのダイビングについて説明しました。説明時で多かったのが「東北でもダイビングができるの?」という反応でした。ウェットスーツが可能な期間は7~9月と短いものの、ドライスーツであれば冬場もダイビング可能という話をすると興味を持ってくれますが、水温を聞いて引く方が多かったですね。

 この2日間、会場はコロナ禍をもろともしない来場者の数で、ダイビング熱の熱さを直接感じることができました。同時に三陸へのダイビングはまだまだ未開地状態にあり、三陸、大槌ならではのダイビングプログラムを構築できれば、ダイビング観光客の誘致も不可能ではないという感触を得ました。今年度、実施していくおおつち里海ダイビングプログラムに活かせていければと思います。

いざ会場へ
三陸ボランティアダイバーズブース(くまさんと芳賀君)
藻場再生活動について説明する芳賀君
みちのくダイビングリアスブース
尾﨑たまきのステージ
芳賀君を引継ぎ説明
三陸ボラと共同出展者の新江ノ島水族館さんと記念撮影


2.三陸鉄道 夜桜列車

~ 4月14日(金)~

 いわて旅応援プロジェクト第4弾として、三陸鉄道が企画した「さくら浪漫号 夜桜列車」が吉里吉里駅を会場にするため、協会がお手伝いをすることに。
 夕方18:10宮古駅を出発して18:50吉里吉里駅に到着、次に乗車する20:45までの約1時間、吉里吉里駅で夜桜を観ながらお振舞いを受けるもので、観光チーム思案の末、浜千鳥「源水」と牡蠣の蒸し焼き、甘酒のお振舞いを行うことに。
 自分は牡蠣の蒸し焼きをするために大きなズンドウ鍋とコンロを借り、ガス会社に立ち会い、セッティングしてもらったり、必要備品を運んだり主にガテン業務を。
 あいにく吉里吉里の桜は、前日と当日の突風により花びらごとさらって行ってしまって葉ばかりの桜になってしまい心配しましたが、列車の中で既に一杯入っていたようで、駅に到着した御一行はすでに上機嫌。用意された源水のお酒と牡蠣の蒸し焼きに我先に手を伸ばしてくれました。
 自分は牡蠣の殻を剥く係で、必死になって剝いていたので、まわりの様子を見る暇がなく、配り終えたときには、皆さんまったり状態になっていました。一部の参加者に前年の満開の桜の中で列車が入ってくる動画を見せたりして残り時間を過ごしていただきました。「ほんとに楽しかった」と帰りの列車に乗り込んでいく参加者の姿を見て、準備等大変ではありますが、来年はぜひ満開の夜桜の中で楽しんでいただきたいと思いました。
 当日の様子を情報チームの喜嶋君が協会HPでレポしてくれているので、ぜひご覧ください。


3.福岡太宰府視察同行

~ 4月19日(水)・20日(木)・21日(金) ~

 三陸御社地天満宮奉賛会の太宰府天満宮訪問に協会として同行しました。思えば福岡は、21世紀を迎えたところでそれ以来の訪問。太宰府天満宮は人生初の訪問でした。
 今回19の参加者で自分が一番の若手、車いすでの参加者もいました。バス、飛行機の道中ではもはや添乗員のようになる場面も。参加が決まった時から予感はしていましたが…

~1日目~
 午後2時に福岡に到着。ホテルチェックイン後、東長寺の福岡大仏、「博多町屋」ふるさと館、櫛田神社で山笠の山車を見学し、祇園と中州で夕食となりました。

~2日目~
 朝、ホテル隣接の住吉神社に参拝し、太宰府へ移動しました。太宰府駅へ着くと太宰府天満宮の数人の権禰宜が出迎えてくれました。そこから、最終日の福岡空港まで常時3~4人の権禰宜に案内して頂くという何も知らない自分にはちょっと想像がつかない待遇が続きました。
 大槌町の御社地公園にある三陸御社地天満宮は、御社地と呼ばれる所以を作った菊池祖睛が全国を修行行脚している際、太宰府天満宮よりいただいたお札と箱を持ち帰り、天満宮を建立したのが始まりで、東日本大震災津波で天満宮ごと流失しました。震災後、住民を中心とした「奉賛会」が寄附を集め再建。その際、太宰府天満宮より新たに分霊をいただき、東北唯一の直系天満宮となりました。鎮座祭には太宰府天満宮名誉顧問(現宮司の父)が参列された経緯もあり、今回の訪問が実現したようです。

  そんなわけで、太宰府に着いてからは権禰宜の皆様の案内で境内を見て回ります。太宰府天満宮は令和9年に催される千百二十五年祭に向けて本堂を大規模修繕する予定で、現在はその本殿大修繕の間に変わりを務める仮本殿を建設中でした。その仮本殿が仮と呼ぶにはもったいないくらいの作りで、屋根の上に林が載るというなんとも斬新なものでした。
 境内案内後は小休憩した後、本堂にてお祓いを受け、昼食をはさみ現宮司との懇談・記念撮影を行いました。太宰府天満宮の宮司と名刺交換させていただく機会が来るとは思ってもみませんでしたが、その際、千百二十五年祭での虎舞の奉納、物産エリアへの出店などの話題もでました。その後、天満宮敷地内に建てられた九州国立博物館を鑑賞させていただきました。
 19時からは神事の更衣祭に参列。春(4/20)と秋(11/20)の2回、天神さまへ新しい御衣をご奉納する神事ということで、このおまつりを契機に、境内の設えも装いを変えるそうです。とにかく、一般の人にはめったに見ることの出来ない神事に参列することができ、とても貴重な体験をしました。

~3日目~
 最終日は、アニメ鬼滅の刃の影響で若い人にも知られるようになった竈門神社、年号令和の名のゆかりとなった坂本八幡宮、九州最古の建立の武蔵寺、菅原道真ゆかりの御自作天満宮を案内いただき福岡空港へ。2日間ほんとにVIP待遇で、太宰府天満宮の権禰宜の皆さんにはほんとにお世話になりました。ぜひ大槌にも訪れたいと言ってくれているので、この縁をなんとか活かせるとよいのですが。

 太宰府天満宮は一日に数万人にも訪れる観光地でもあるので、規模感が違いますが、お土産品の充実は、観光客にとって購買意欲書き立てる大きな要素だと再認識しました。圧倒的にお土産のお菓子類が少ない大槌においては、質も大事ですが、数(種類)を増やす追求していくことも重要ですし、ふらっと入れる(覗ける)お店も多いほどいいですね。
 今回深めた太宰府天満宮との縁を、観光物産に活かしていく上で、千百二十五年祭での虎舞の奉納や物産展への出店は、大槌を多くの人に知っていただける絶好の機会であるとともに、太宰府天満宮の崇敬会や講社の加入している方たちに、東北の天満宮に旅行を兼ねて参拝していただく道筋を作る機会として活かせていけないかと考えています。いろんなハードルはあると思いますが、開催までの数年の間で実現に向け何かしら動いて行ければと思います。

4.藻場再生活動

(1)第1回 モニタリング調査

~ 4月14日(金)~
活動時間 午前9時~正午
活動場所 小久保海岸
活動内容 モニタリング調査
傭  船 なし
参加人数 4人+ゲスト

 令和5年度1回目の藻場活動でした。藻場が戻ってきている小久保海岸のモニタリングです。久々のビーチエントリー。海の中に入ると目の前には海の森が。海の森を探検するように藻場の間を縫って進み、モニタリングしていきました。大小のアワビや魚、ワカメ、アカモクなどの海草の成長を確認でき、藻場再活動の成果を垣間見ることができました。

久しぶりのビーチトエントリー
海の森が
海藻が生い茂る
ワカメも元気に育っています
色鮮やかなウミウシ
アワビの子どもも
魚も戻ってきています
ウニもほどよく

(2)第3回 モニタリング調査

~ 4月25日(火)~
活動時間 午前9時~正午
活動場所 安渡浮浅橋
活動内容 南陰 → 七戻
傭  船 大盛丸
参加人数 6人

 自分にとっては初めての大槌湾でのモニタリング調査。吉里吉里同様磯焼けが進んでおり、その状況等を確認するためものでした。今回、自分もコドラートを持って調査に参加できました。今回調査した海は、海面から3mくらいまでは海藻が生い茂っていましたが、それより深いところになると磯焼け状態になっていました。ウニはコロニーの様に一か所に固まっていて、船越湾とはまた違った状況でした。


ドローンからの景色(磯やけ度がわかります)
モニタリング作業
この場所はウニが多すぎます
藻場に迫るウニ
浅瀬には一定の藻場が
藻場に群がるウニコロニー(まっくろくろすけのよう)
この藻場が広がれば
モニタリング中の3人


5.旅行業申請(地域限定旅行業)

 昨年から話に出ていた旅行業(地域限定旅行業)の取得に伴う書類申請で月末を終えました。
 提出に必要な書類の各担当を決め、書類準備をする中、自分は各担当が作成した書類を取りまとめ、申込書等を作成して申請する役目なのですが、申請先の ANTA(全国旅行業協会)岩手県支部に必要書類について問い合わせると、既に提出していないと5月審査に間に合わないという状況が判明。29日のGW初日、ANTAの事務局長さんが急遽対応してくれることになり、とりあえず、手あたり次第用意した書類を持って、盛岡へ車を走らせました。
 事務局長さんが、一つ一つの書類を確認してくれ、その場で訂正できる書類は訂正、不足書類についても、連休明けまでに揃えられるよう手配し、なんとか申請自体は終えることは出来ました。あとは、5月の審査会を無事通ってくれることを願うばかりです。


6.noteからの情報発信

 以前から個人的にこのnoteを利用して、独自目線の大槌情報を発信できないかと思っていて何か月も経っていたのですが、やっと一つ発信することができました。協会でも日頃からお世話になっている三陸花ホテルはまぎく。オーシャンビューの部屋から見る朝日と満月は、宿泊価値を高める素材で、特に4月中旬、8月下旬は、船越湾の野島と大島を結ぶ中間地点の水平線から朝日が昇り、朝日の道がとても美しく見ることができ、これを目当てに宿泊をする観光客がいてもおかしくないと思っていたので、今回noteを利用し、主観満載に発信してみました。
 旅行関係の#を付けたところ、外部から15ほどのスキをいただけました。今後も、独自目線の発信を続けていけたらと思っています。

以上

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★大槌町観光交流協会HP★



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