ひょっとこ堂エピソード⑦

こんにちは!宮崎の農作物加工チャレンジャー田中陽一です!

こうして開発することになったエナジージェル。
商品開発においてもめっちゃめちゃ参考になりますので、そんな目線で見て頂けると嬉しいです。 


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こうして、エナジージェルの開発を始めることになった。 

それまでもいくつか商品開発をして販売しているけど、実際毎回課題があったり、失敗もあり、良い点もあったり、とにかく手探りでの商品開発が続いていました。 

このチャレンジで自分自身商品開発における本当に貴重な経験をすることができました。 

それはターゲットが明確だったこと。


商品開発をするきっかけはいろいろあって、
作りたいから、
アイディアがあるから、
売上げ伸ばしたいから、
原料があるから、
など様々ですが

ターゲットが明確でないと何を基準に開発を、進めていくのかという点が非常に難しいです。 

逆にターゲットが明確であれば、

その人たちの求めるもの、改善したいこと、

喜ぶこと、好きな事を軸に選択して行けるので、非常な思考がスムーズに進められます!


このエナジージェルも山を走るトレイルランニングの方たちがエネルギー摂取をするための
『補給食』です。

他の競合や、味、容量、価格帯もしっかりリサーチして、まずは田中もスポーツ用品店に行って購入し、食べてみました…


甘っ!

食べた瞬間衝撃が走るくらい、甘かったのです。 

なぜなら、トレイルランニングは山の中をマラソンと同じくらいの距離走るんです!(大会やコースによるそうです)
ちなみに世界最長は330km!
優勝する人でも3日間を要するんですって…

3日も走り続けられますか⁉️
その為にも、ご飯を食べる意外の方法でエネルギーを定期的に補給しないと戦えないんです。 

しかも、水や補給食を携行して走るので、出来るだけ軽く、効率よく補給をする為に小さくて高カロリーであることが大切!

求められたのは40gで100kcalでした。 

味は何種か作ろうとなりまして、
宮崎らしさから

マンゴー

日向夏

ブルーベリー

を作ることに。 

エネルギーの素となるのは糖分で、はちみつときび糖を使用して100kcalになるように配合を考えて行きました。 

あと、大切にしたことが、

無添加で作ること。

外国製のものは味が日本人に合わなかったり、
食べるのが嫌になってリタイヤする人もいらっしゃって、その原因は味だけでなくて添加物が蓄積されて負担が増えることもあると考えました。

せっかくの宮崎の美味しい果物を使うので、香料もしようせず、とにかく素材そのものを組み合わせて作りました。 

ここまで、かなりスムーズでした。

ターゲットが明確で、要望も明確でしたので、

宮崎の果物を使って
40gで100kcal
無添加で美味しい
寒天を使ってジェル状にして摂取し易いように。

マンゴーだけは最初の試作品を高木さんに食べてもらったら、

『柿っぽい』

ってお返事で、

⁉️

柿っ⁉️笑 

って思ったけど、たしかにはちみつときび糖とマンゴーだと、そんな感じの味わいになりました。笑

中身はこうして進みましたが、

問題は、どんな入れ物に入れるのか。 

他の製品はこんな感じで小さなパウチ袋に入っています。
しかも印刷されて…

以前もお話しした様に、このオリジナル印刷でこんな袋を作るのは印刷版代や型代など初期投資が相当大きな負担となります。

以前失敗もして180万円無駄にしてたので、
印刷なんて無理…

しかも、既製品探してもそんな都合の良い大きさの袋が無かった(製造工程上、サイズの小さなものは幅に限界があり、すこし大きかった… )

頭をよぎったのは
スティック状のあの袋。 


でもこれは設備が必要で、メーカーさんから見積もりを取ったら、なんと…
機械本体の値段が

1000万円! 

いや。もう借金出来ないから。笑 

ここで借金したら本当のアホやから❣️

ものづくり補助金とかもありましたが、時間もかかり、自分たちのペースで進められなくなるし、何より補助されてもそんな設備導入できる経営状態じなかった。

ちなみに、最高に理想的なこの形状のものも充填、包装する機械があるのですが、
Tパウチと言います。

お値段なんと5000万円❣️

無理やろ〜^_^


どうしよう💦 

作りたいけど、
機械は買えない、 
既製品もない。

どうしよう。
どうしたら上手くいくか、
今世の中にあるものがダメなら、
新しい形や、既存の他のフィールドのものを
応用出来ないか、

お金使えないから
必死に頭を使いました❣️

そうして、まさにこの状況から奇跡のパッケージが生まれます❣️



で、どうやったの⁉️


それはまた明日^_^

つづく…

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