アーティスト・プロデュース・プラットホーム Techne Workを立ち上げました。

コンセプトはアーティスト、芸術家が表現するプリンシプルを応援すること。テクネワークはアーティストが創作活動をつづけていけるようアーティストと社会のコミュニケーションをデザインするプラットフォームです。

それは、

野に咲く花に一筋の光をあてよう。

ということではなく、アーティスト、芸術家として、作品の価値は周りが決めること。

けれど。

人生の価値は自分の石が宝石であれ砂利であれ、磨き続けることに意味を見いだせるかどうか、だと。

表現者としてそういう信念のある人を応援したい。これが自分たちの心意気です。

こんなコトがありました。

自分がお世話になった方のところへ久しぶりにご挨拶へ伺ったときに、突然、「いま、絵を描いている。ついてはプロデュースをしてほしい、死んだあとの作品の管理も頼む。」と話がありました。

この方、安東さんという方ですが、絵を学びたくて高校三年のときに高校の美術部に在籍し、藝大の美術学部に入学、卒業して資生堂の宣伝部へアートディレクターとして従事、その後独立し、デザインブティックを経営しつつ絵を描いていたのですが、いよいよ本格的に絵画制作に取り掛かろうかというタイミングで自分が現れたという次第です。

安東さんからは自分がコピーライターだった頃にはコピーの書き方をご指南いただき、スランプになったときには絵を描くといいよと絵を教えてくれようとしたのですが、面倒くさがりの自分は「嫌だ」と断わり、そしたらデッサンを教えてあげると言われ、一年ほどデッサンを教わっていました。その後、デッサンに飽きたと伝えると、じゃあ写真やったらという具合に広告におけるクリエーティブの基礎を教えていただきました。併せて社会における身の処し方もご指南いただいたのです。

そのような大先輩、大恩人から冒頭のようなことを言われて断れるはずもなく、お受けしたというのがはじまりのひとつです。

こんなコトを感じていました。

その一方で、海外発の絵を買う日本人が増えているよ、という情報を耳にしました。写真の額装などで懇意にしていただいている画材屋さんによると「(絵の)技術が稚拙だけど、でも、売る人がいて買う人がいる、成立しているから。」という話を聞きました。

また、いまの世の中、豊かで自然な創造的才能を持っている人が、ゆっくりと時間をかけて自分自身の足元を見つめにくい社会なんじゃないかとも感じていました。生き残るためには創作的意向に沿わないことでも受け入れざるを得ないのではないか、という懸念です。

アーティスト、芸術家が継続的に創作活動を続けていくための基盤づくり。

端的に言うとテクネワークで実現したいことはこの一言です。

これを自分たちが今まで広告で実現してきた手法を用いてマーケティングしたら、わずかでも役に立てるんじゃないかなと思ったのです。従来、広告表現は時としてアートの力を借りてきました。だったら、今度はそのアートへ広告屋としてお返しすべきだろうということです。

また、安東さんの映像をつくり、それをYouTubeへアップした所、それをご覧になられた安東さんの娘さんが「父はこんなふうに描いていたんだ、もっと早く見たかった、いままでゆっくり描く時間をつくってあげられなくて申し訳なく思う。」というようなことを記しておられたのを拝見し、よかった、少しは人の役に立てたんだ、と嬉しかったのです。

だから、創造や創作、制作に対して信念のある方を応援したい、そういうおもいがテクネワークというカタチで発露しました。

興味のある方がいらしたらサイトの方からお問い合わせください。

https://hukuro.techne.work/techne-work/


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