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全てはビジョンづくりからはじまった

社名「RESONATURE」に込めた思い

RESONATUREは、英語のResonate(心の中に響き渡る、共鳴する、共振する)とNatureを組み合わせた造語。自然の中にいると、自然の雄大さに圧倒され感動し、いつもの当たり前のありがたさに気付かされる。また、一緒にいる家族や仲間との絆が深まっていくことも感じる。そうした体験(我々はこれを「心ふるえる冒険」と呼んでいる)をもっと多くの人に届けたい。そして、同じように心ふるえる瞬間に立ち会ってほしい。そう思い名付けた。

社名は経営陣3人で会社のビジョンをつくりながら考えた。そもそもなぜ会社のビジョンを作ろうと思ったのか?当時、起業して間もない我々は毎日1mmでもいいから事業が前進していることを実感したかった。しかし、やることは日々目まぐるしく変化し、目の前のタスクに追われることが多かった。結果として事業としては前進どころか後退していることもあった。だからこそ、3人の共通認識の上で成り立つ会社のビジョンが必要だった。メンバーが3人になることが決まってすぐ、ビジョンづくりに取り掛かった。ビジョンづくりは、次のようにワークショップ的に行なった。

Step1. 事業内容から連想されるイメージ写真を収集

まずは、ワークショップの事前課題として、事業内容から連想されるイメージ写真を経営陣3人それぞれが3〜5枚収集することから始めた。言葉(キーワードや文章)だけでは言い表せないものも含めて議論したかったため、イメージ写真を持ち寄ることにした。

(写真は収集したイメージ写真の一部)

Step2. イメージ写真からキーワードを抽出

ワークショップでは、それぞれが持ち寄ったイメージ写真を順番に共有した。話し手はなぜそのイメージ写真を選んだのかを説明し、聞き手はその説明を聞きながら、重要だと思うキーワードをポストイットに書き出していった。

Step3. キーワードをKJ法でグルーピング&タイトル付け

抽出したキーワードは、それぞれがどのイメージ写真に紐付けられているかを記載し、後で追跡できるようにした。抽出したキーワード全てを壁に貼り出し、KJ法でグルーピングおよびタイトル付けをした。

上の写真は貼り出されたポストイットの一部。黄色が抽出したキーワード、青がグルーピングのタイトル、赤が議論の中で出てきたダイアグラムやメモをそれぞれ表している。

Step4. コアバリューの設定

Step3でグルーピングした一つ一つのグループについて丁寧に議論した。議論の中で出てきたキーワードはできるだけメモとして残し、また、ダイアグラムも用いながらそれぞれが考えることを共有し、理解できるまで議論した。最終的には、話が盛り上がったグループや3人がやっぱりこれは大事と思ったグループを絞り込んだ。絞り込んだグループのタイトルをこなれた表現にして、それを会社のコアバリューとして設定した。

議論をしていて面白かったのは、3人それぞれがこれまで全く異なる自然との付き合い方をしてきたにも関わらず、大事だと思うことが共通していたことだ。具体的には、自然の中には大きく2種類の感動がある点。一つは、山頂からの雄大な景色や息をのむ満天の星空、見たこともない昆虫を発見するなどの「自然が与えてくれる感動」(=動的で、心の中にドバーッと流れ込んでくるような感動)。もう一つは、自然を介して、一緒にいる家族や仲間のことを思いやり、協力し、感謝する「人との絆が与えてくれる感動」(=静的で、その場に穏やかに佇む感動)。結果として、この2つの感動をコアバリューとして設定した。

(写真はテレビ会議で議論している様子)

Step5. コアバリューを抽象化し、ビジョンを設定

前述した2つのコアバリューを抽象化し、「心ふるえる冒険を」というビジョンを設定した。そして、このビジョンを実現する会社として、冒頭に説明した社名を考えた。

ちなみに写真の三角形/ピラミッドは、コアバリューとビジョンの関係性を概念的に示したもの。上位にあるほど抽象度の高い情報を表している。

おわり