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2017/5/23 二日目・ 折りたたみ自転車で東京~北海道1000kmの旅

2017年5月23日火曜日
走行距離:144 km
走行時間:13 時間 2 分



六時に起床し一時間で撤収完了した。テントを立てるのは初めてというわけでもなく、練習はしたのだが一時間でかたずけができたのは早いのだろうか?
それでもスノーピークのテントなので初心者でも簡単に組み立てできるようになっているのだろう。

ひとまず辺りは草が生い茂っているので、近くに炊事場があるという看板を見たのでそこに移動した。

日は登っているとはいえ、早朝なので利用者は誰もおらず、周辺の舗装されていない道端に車中泊とみられる車が数台泊まっている程度。これ幸いと思い、水場で頭を流し、タオルで体を拭き昨日の汗を気持ち程度に流してさっぱりとさせてもらった。

水も水筒と鍋に汲み、アルコールストーブでお湯を沸かしてカップヌードルをつくって食べた。しかし、少しだけ物足りなさを感じたので誕生日プレゼントに貰ったClif Bar & Clif Shotのパワーバーを紅茶と一緒にいただく。


ゆっくりと朝食をとりながら今日の予定を立てるのだが、すこしまずいことに気が付いてしまった。
前提として、昨日の到着するはずだった宇都宮にたどり着いていない。野宿したのは宇都宮まで三十キロメートルといったところだろうか。
そうなるとその分まで走らなければならない。

次の目的地は猪苗代湖でキャンプをする予定ではあったのだが、昨日の走りを考えると今日の日が落ちるまでには到着しないのは明らかだ。那須高原までにしようか……。いや、頑張れば猪苗代湖まで行けるが……。
こういう時、私のいい部分の性格として『悩んでも仕方ないので、とりあえず進め』という指令が送られる。

ひとまずその指令に従って、進めるところまで進んでみることにした。
考えるのをやめたとも言える。



グーグルマップに従っていたら、いつの間にか国道四号線から外れて明らかにあたりは畑か田んぼしかない農道を走らされたり、
あまりにも暑くて、この日差しを何とか利用できないかと考え持参していたソーラーチャージャーを後輪の荷物に括り付けてソーラーパネルシステムを構築してみたが上手くいかず却下したりと、特にイベントはなくひたすらペダルを漕ぐだけだったので色々と工夫して楽しみを作りながら進んでいった。

そうこうしている間にいつの間にか宇都宮も通り過ぎており、11時頃に昼食をローソンで購入。メニューはスクランブルエッグカレー、パスタサラダ、レモン牛乳。今日も豪華だ。

確かに膨大なカロリーを消費しているのは間違いないが、それを補うには少し量が多い食事量だとレジでお金を払っているときに気づく。

脳内だと食べたい欲求があるので店内で物色してあまり考えずに買い物カゴに入れてしまう。そして、いざ食べるとなると其れなりに大食いと自負している私でも少し無理して食べ終えるくらいの量だ。
これは恐らく『食べれるときに食べておけ!』という、生存本能的なのが働いているのだと思った。

そして、それは後々に大きな痛手となる、ひざの痛みも影響していると後から気づいた。



急な坂道に挫けながらも、午後四時に源泉那須山に到着。六百三十円を支払い温泉に浸かる。
ここは源泉というだけあって、非常に良い泉質だった。内風呂も熱めの温度で良かったし、露天風呂も少しだけ小さいとは思うが解放感があって素敵だった。
機会があればまた行きたい。

とても広い休み処は無料で利用できるようだったので、遠慮なく使わせてもらう。
ここは二十二時頃まで開放しているとのことだったので、ぎりぎりまで体力回復のために睡眠をとろうかと迷ったが、体力も回復したので寝ずに猪苗代湖に向かう決心をした。予想では朝の六時頃には到着しているだろう。

結局ここでは六時三十分くらいまでストレッチをしながら横になっていた。コンセントもあったので小さい携帯バッテリーの充電もさせて頂いたので、しっかりと体力ともに回復して再出発することにした。


入り口で出発準備をしていると老人の三人組に話しかけられた。
「すごい自転車だね、何処から?」私が東京から来ました。これから猪苗代湖まで寝ずに走ろうかと思っています。と告げると「猪苗代湖は遠いよ!気を付けて!」と言ってくれた。

さらに、あとから一人の男老人にも話しかけられて「この自転車は旅をする仕様になっているの?」と自転車に興味を持っている質問をしてきてくれたので「折りたたみできます。」と教えてあげると「それは必要?」という返事が返ってきた。
私は意外な答えが返ってきたので思わずシドロモドロになりながら「輪行もするので……。」というと、納得したようで「そうか、頑張って」と言って温泉施設に入っていった。


私が荷物のパッキングを終えて源泉那須山を離れた頃には日が落ち始めている。

ライトの点灯の為と改めてルートの為に坂道を下った脇に潰れたガソリンスタンドに一時停車した。
そこには自販機があったのだが、よく見ると50円という手書きの値札が付いているジョージアのプレミアムカフェラテが陳列しており、同じ値段で500ミリリットルのファンタグレープものもあり驚いた。
しかしファンタの方は品切れ中ライトが点いていたので残念。

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