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単語と音楽記号で遊ぶ!新作ボードゲーム「ケンケンガク楽団」をご紹介!

記事内・配信で使われている作品の画像は開発中のものです。

この記事は「北海道ボドゲ博勝手に応援企画」の一環となります。「北海道ボドゲ博勝手に応援企画」についてはこちらの記事をお読みください。


はじめに

 私と一緒に「北海道ボドゲ博勝手に応援企画」をやってくれている半鶴サイさんの所属するボードゲームサークル「紅葉くれーぷ」の新作で、応援企画の第一弾配信として遊んだ「ケンケンガク楽団」を紹介します!シンプルで、わいわいできて、見ているだけでも楽しい作品です!

「ケンケンガク楽団」とは?


 一言で言うと、

ある言葉を音楽記号(演奏記号)に合わせて読み他のプレイヤーがどの音楽記号で読んだのかを当てていく協力型ボードゲーム

 ここでいう音楽記号とは演奏の際のニュアンスを伝える演奏記号ともよばれるものとなります。例えば以下のようなものです。

実際に使われたカードです

 各プレイヤー(2~7人でプレイ可能ですが、推奨人数は3~6人です)は12~20種類の音楽記号が描かれたカードをそれぞれ2枚ずつ引き、一人が親となり各ゲームごとに決められた単語(6字~20字の一単語)を配られた音楽記号に合わせて読み上げ、他のプレイヤーは話し合って親がどの音楽記号カードを持っているか当てる、というゲームになっています。
 親の持つ音楽記号カードを二つとも当てられたら、隣のプレイヤーが次の親となりまた読み上げ、最終的に全員の音楽記号を当てることができればクリアとなります。回答に失敗すると「音楽性の違い」がたまっていき、プレイヤー人数の2倍の「音楽性の違い」がたまると「解散(ゲームオーバー)」になります。1ラウンドだいたい人数×7分ぐらいかかるとされています。

ここが楽しい!

読んだり聞いたりするのが楽しい!無限に広がるゲーム性

 説明の前にこちらのツイートにリンクされた動画を見て、皆さんの読み上げ方を聞いてみてください。

 このように同じ単語でも配られた音楽記号によって全然読み方が変わってきます!組み合わせは無数にあり、もちろん単語の数は無限に等しいのでゲームは無限の広がりを見せていきます。そのため他のプレイヤーに音楽記号が伝わるように読み上げたり、他のプレイヤーの読み上げを聞きながら記号を考えるのがとても楽しいです!
 また、音楽記号カードは2種類引いた上で両方に従って読まなければいけないので、そこに混乱とそれに伴う工夫の余地が生まれてきます。例えばPresto(急いだスピードで)とLento(ゆるやかに)という矛盾する音楽記号が来たらどう読めばいいのか…?などの非常に工夫が必要なシチュエーションに見舞われることもあります。他のプレイヤーが工夫した読み方を聞く、それ自体がとても楽しいのも今作の特徴です。かわいらしい読み方になったり、かっこよくなったり、ちょっと照れてしまったりと、人によってアプローチも様々ですし、シンプルなルールながら記号と単語と人によって無限に可能性が広がるゲームとなっています。

ケンケンガクガク話し合うのが楽しい!

 親が読み上げたあと、親以外のプレイヤーでどの音楽記号を親が持っているか話し合って回答するのですが、この話し合いがとにかく面白いです!「音楽記号の解釈の差」「人による感覚の違い」「二つの音楽記号を再現することの難しさ」がコミュニケーションを盛り上げてくれます。
 まず「解釈の差」ですが、音楽記号はニュアンスを伝えるものなので、「速い」とか「弱く読んでいる」とおおよそのニュアンスはわかってもその中でどれと解釈するかがゲーム性を生みます。「これは強く読んでいるな」「これはゆっくり読んでいるな」とわかっても、例えば強く読みそうなものでもフォルテ(強く)もあればAnimato(元気に・生き生きと)もあるなど、ゲームで使われる音楽記号のどれに当てはまるかを考えるのは簡単ではありません。
 また、個人の持つ感覚の違いがさらに混乱を生みます。例えばAndante(歩くような速さで)という記号があるのですが、みなさんは「歩くような速さ」と聞いてどれくらいの速さを想像するでしょうか?言うまでもなく人によって歩く速さは全然違います。音楽記号としては決まった速度はあるのですが、全員がそれを共有しているということはなかなかないでしょう。結果、親は歩く速度で読んだつもりでも「ちょっと速かったしAllegro(快速に)では?」と誤解されたりすることが頻発します。
 そして、今作最大のポイントである「二つの音楽記号を合わせて読む」ということによって個々のニュアンスがぼやけていきます。その結果やりとりはどんどん混迷して面白くなっていきます。「これはPresto(急いだスピードで)に合わせて読んでるのか、それともクレッシェンド(だんだん強く)があるから強く読もうとして結果速くなっているのか」「急に読む速さが変わったのは何かあったんだろうか」と話し合ったり「とりあえず今回はAllegroの選択肢を潰して、違ったらまた考えよう」「わからないけど弱く読む要素は入っているだろうからpiano(弱く)やSotto Voce(ささやくように)を両方入れたらどっちかは合うでしょ」のように戦略を立てて正解に向かっていくのが想像以上に楽しいです。時間制限をつけないといつまでも話し合っていられるぐらい盛り上がります(実際に時間制限なしのテストプレイでは4人で1ラウンド1時間近くかかりました…)

こんな風に遊ぼう!

アイスブレイクや空いた時間に!

 もともと作者の半鶴サイさんは「軽く遊べる作品」として本作を作られています非常にシンプルで遊びやすいゲームですし、1ゲームだと20分ぐらいですので、空き時間でパっと遊んだり、またアイスブレイク(初めて出会った人同士や、本題に入る前の緊張をほぐしコミュニケーションを円滑にするためのゲームやレクリエーション)としても使用できると思います!
 実は私は初対面の方と今作を遊んだことはないのですが、一緒に笑ったりはしゃいだりしたことで遊んだ方々とより仲良くなったように感じました!

世代やボードゲームへの慣れ関係なく遊べる!

 今作は性別、世代を超えて遊べると思います!対象年齢も10歳以上~と幅広くなっています!
 読み上げる単語もみんなが知っているものを選んでもいいですし、逆に世代感のある言葉、たとえば自分が若い頃にはやっていたアニメやドラマ、国語の教科書に載っていた小説のタイトルなどを出し合って「知ってる?知らない?」とジェネレーションギャップを楽しんでみるのもいいかもしれません
 また今作はボードゲームの経験や今作のプレイ回数による習熟度に関係なく遊べます!私は何度か作者と遊んでいるのですが、一番遊んでいるはずの作者や、わりとテストプレイに参加している私なら簡単にクリアできるかというと全然そんなことなくて思いっきり音楽記号が伝わらなくてドツボにハマったりします。また、協力型ですし軽く遊べる作品なので、それも含めて経験者と未経験者が一緒にゲームを囲んでも問題なく楽しめると思います!

配信でも映える!

 私のnote読者には配信活動をされている方もいると思いますが、「ケンケンガク楽団」は配信にも向いているボードゲームです!配信者同士がワイワイ楽しんで仲良くなれること請け合いだと思いますし、気心知れたVtuber同士で楽しく遊ぶのにも向いています。
 また他の配信者とコラボでゲームで遊ぶ際に、自分の視聴者が配信から置いていかれる感を覚えたりついてこられなくなり視聴から降りてしまうということがわりとあり、悩まれている配信者も多いと思います。今作はシンプルなので視聴者目線でもルールもわかりやすいし、何よりルールがわからなくてもみんなが単語を読み上げる姿を楽しんでくれる傾向が過去の配信では結構あります。各配信者のファンの方は音楽記号の推理以上に自分の推しが単語を面白く、かわいく、あるいはちょっと変に読んでくれるのを楽しんでくれているようでした。ぜひ配信で遊ばれるときは各プレイヤーが視点配信をとって皆さんのファンにアピールしてもらえたらいいなと思います!!第一回配信の様子はこちらから見ることができます。


実は…

 今作の「ケンケンガク楽団」という名前は私が名づけさせていただきました!オンラインでのテストプレイに参加した際に、「名前が決まっていないのでテストプレイヤーから案をもらいたい」ということで提案したら通りました。
 私は今作をプレイして、みんなで「この弱い感じはpianoなんじゃない?」とか「いやもっと速いよね!?」とか喧々諤々話し合うのと、それを親プレイヤーとして見守るのがとても面白かったのでそのやりとりに注目しつつ、プレイヤーを「楽団」に例えてちょっとダジャレっぽくしてみました。
 しかもパッケージにはスペシャルサンクスとして私の名前が書かれる予定です!このゲームがブレイクすると私が名付け親としてドヤ( ・´ー・`)できますのでぜひ皆様広めていただけると嬉しいです!何より、遊んでいただければわかると思っていますが今作は多くの人に広まるべき面白さと、遠くまで届くパワーを持った作品だと思っています。

改めてご紹介

新作ボードゲーム「ケンケンガク楽団」
プレイ人数:2~7人(3~6人推奨)
プレイ時間:人数×7分
対象年齢:10歳以上

公式より

 今作は「北海道ボドゲ博5.0」で初頒布となります!その後は通販での頒布もある予定と聞いていますのでぜひ半鶴サイさんのyoutubeチャンネルや紅葉くれーぷ様のboothをチェックしてください!

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