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リングサイドから/尚弥さまのおはなし

※敬称略・独自の愛称呼びします。すいません。


バンタム級で4つ揃えた世界のベルトを返上し、1階級あげてのタイトルマッチ、フルトン戦。結果は8回TKOで尚弥さま勝利。フルトンはWBCとWBOのベルトを持っていたので、スーパーバンタム級で世界のベルトを2つ手に入れた。
と、分かりやすく強さをベルトで表してみたが、本人はベルトそのものよりも強いヤツと戦いたいですねスンッ精神ではないだろうか。そしてそれは自分がどこまで強くなれるのか試すということでもある。
(えー!これ以上強くなるつもりなのー)

いくところまでいってる人は矢印が自分に向いていて、自分がどこまでいけるのか試してみたくなったり、自分を無限に成長させようとする。それで実際強くなっているのだから、もう漫画の世界である。
(尚弥さまvs尚弥さまが一番面白い試合になりそう)


試合後の会見等で本人が語ったことが真実であり、また試合の技術的考察は専門の方々にお任せし、ここからは私から見た尚弥さまの話。



私のことを知らない方々がほとんどだと思うが、細々とフリーランスでフォトグラファーをしており、この試合はリングサイドで撮影していた。↓

※フォトグラファー伊藤キコによるその他の写真は会員制サイト「ボクシングモバイル」をご覧ください。KIKOでクレジット入っています。

リングサイドは単純に距離が近いので、カメラのファインダー越しではあるが目が合ったりする。インターバルの時に何を言っているのか聞こえてくることも多々ある。
そこで感じるのは尚弥さまの頭の良さ。対戦相手の様子はもちろんのこと周りをよく見ていて視野が広い。狭くなりかけると上手い具合いにセコンドから声が掛かる。自分の感情を上手くコントロールしつつ、対戦相手をコントロールしている。
ボクシングは頭の良さも必要で、腕っぷしの強さだけで勝ち上がっていけるものではない。現在活躍しているボクサーは頭の良い人が多い。

尚弥さまの肉体の不思議(背中に鬼)も気になるが、個人的には頭の中が気になる。メディアに対しても心理戦を発動していそうなので、頭の中は簡単には見せてもらえないだろう。
(そういうとこ好き)

私は存在が薄いせいか(試合の邪魔にならないよう存在を消している)気づかれないことのほうが多いが、尚弥さまには確認されている感がある。リングサイドにいる人は同じように感じているのではないだろうか。
周りを見る目と察知する能力、視野の広さは断トツに尚弥さまである。心理的に余裕があるということも関係しているかもしれないが。

ファインダー越しに視線をもらえた時、いただいちゃった♡きゃ!と一瞬思ったが、もしかしたらちゃんと撮れよという圧なのかもしれない(妄想)と冷や汗が出た。広範囲にそれもリングの外にまで圧をかけられるとはさすが尚弥さまである。
(妄想癖がありますがまた視線ください!お願いします!届けこの想い)

総じて、尚弥さまはボクシングを楽しんでいるし、ボクシングを観ている側も楽しませようとしている。そこは皆にも伝わっているだろうし、素直に思い切り乗っかって楽しみたい。
ボクシングはこういう楽しみ方があるんだよと。世界最強最高レベルのボクシングの楽しみ方を教えましょう!と。










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