『麦茶』#57

いま手元に「やさしい麦茶」(グリーン ダカラ/サントリー)がある。コンビニでお茶系を買うときの比率は、緑茶2割・十六茶および爽健美茶4割・麦茶4割、といったところ。ぐびぐび飲めてカフェインもなく歯の黄ばみもあまり気にしなくて良いところがありがたい。あと、550とか600mlとか多めに入っているものが大半なので、ガブ飲み人間にはたいへんありがたい。麦茶としては、鶴瓶師匠のミネラル麦茶が味は好きなのだが、やさしい麦茶は650ml入っていたので買っちゃった。
子供の頃から今までおそらく、最も多く飲んできたのが麦茶では無いかと思う。中高あたりで買ったペットボトルや紙パックの飲み物は緑茶や紅茶が多かったように思うけれど、家ではもっぱら麦茶だった。ガラスポットに麦茶のティーバッグをひとつ入れて水を注いで作り置き。いや九割九分私でなく母親が作ってくれていたんだけど。冷蔵庫の中に少なくとも一本、夏場は二本。常備。アンパンマンのプリントがされた白いプラスチックのコップから、透明なグラスを経て、いまはちょっと保冷効果のあるタンブラーをコップがわりに使っている。ただ、いまは麦茶を作っていない。
そして、麦茶っていうのはあの不織布みたいな白い紙に包まれた、出汁パックのようなものでしか知らない。小麦粉とは関係があるのか、いや、六条麦茶とか言うし確か大麦だった気もするし、そういう、感じ。
サッと検索した。製法は簡単だ。大麦の種を精製して焙煎したものを、お湯や水で煎じたものであるという。麦湯とも言われるそうだ。茶、でもないので、湯なのか。とはいえ馴染みの麦茶呼びをさせてもらう。大麦の収穫時期は初夏で、夏の麦茶がうまく感じるってのは道理に適っている。収穫時期から想像もできたが体温を下げる飲み物だということで、私はどうやら冬場に飲むべきではないようだ(足先がマジ半端ない冷え性)。夏の飲み物、ってイメージはまったく正しかった。こういう、麦茶の「夏イメージ」もそうなのだが慣習的に続いているイメージ像って馬鹿にできないものだ。現在まで続いているものには理由があって、納得のできる科学的根拠が潜んでいる。主に旬の果物や野菜、肉魚を食べるのにも生理学的に適当な栄養があって、あるからこそ旬があって。一方で、つくりもんの歴史というか、例えば商売っ気からスタートしたバレンタインデーのチョコレートや土用の丑の日に食べる鰻は、少しずつ様変わりしている。チョコレートはクッキーでもケーキでもいいし、鰻はナマズに鰻的な味を持たせて代替する方法の研究が進む。ちょっと、話がそれた。
ペットボトルの、麦茶っぽい味の飲み物をガブリと飲んでいて、これが化学合成のシロップだったとしてこの味だったら気づかないし気づかないままだったらそれでもいいのかな、と思ったりもした麦茶。27歳のわたしはまだ、白いティーバッグの中身を見たことはない。

#麦茶 #180213

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