『みぞれ』#45

先日の降雪から2週間ほど経ったろうか。雪予報が出ていた。昼過ぎからの雨が夜に雪に変わって朝にはまた雨になるような予報。夕方、図書館につくころはまだ雨がパラパラと降るような、差すか差さぬか迷うような雨模様。閉館近くまでいると、窓についた水滴が流れずに留まるようになった。雪降り。
館内にはラヴェルのボレロが流れ始めた。閉館15分前。本を閉じる。ノートをリュックにしまう。窓から外を見る。雪降り。そうして階段を降りて傘立てから111番でロックした傘を手に外へ出てみればみぞれ。
ここで疑問。みぞれを「雨と雪が混じったもの」であると覚えていた私は、その光景「5割くらい雪が降っていて、もう5割くらい雨が降っている」という状況は果たしてみぞれなのか、と。もし、みぞれを厳密にいうと「上空では雪だったものが、冷え切らない地上近くで雨に近い状態になったもの」なのだとしたら、いまの状況は言うなれば「雪混じりの雨」あるいは「雨混じりの雪」だ。そう、そういえばそんなフレーズ聞いたことある。
帰りの東海道線車中、検索をしてみた。気象庁のホームページでは『 みぞれとは、雨と雪が混じったものをいいます。上空から雪が降ってくる途中、地上近くの気温が高いと、雪がとけて雨になります。一部分とけずに雪のまま落ちてくると、みぞれになります』とのことだ。つまり、そのときの「雪混じりの雨(以下略)」はみぞれだった。そして懸念していた二つの言い方は、状況描写が限定的だったために違う状況に思えたけれど、気象条件は同じで「上空の雪が溶けて雨になり」「雪と雨が混じって降る」ということ。
その夜には走れないのだが、翌日に走るとしたら雪だと残ってしまって都合が悪いなと思っていたところ。どうやら積もるほども降らないし雪に変わって降っても残るほどの気温じゃないので、ひと安心。結局、みぞれのままだったのだろうか。
一方、みぞれはみぞれでも、かき氷に蜜をかけた方のみぞれ、いつ以来食べてないだろう。よく食べたのはあの100円くらいの赤城乳業のやつ。頭がキーンとするけど、暑い日には冷たくて気持ちいいし安いしでよく食べていた。ガリガリ君にしても。つい最近買ったアイスはといえば、ベルギーのお菓子ロータスをフィーチャーした、ロータスアイス。160円くらい。青山ブックセンターのトーク前、ちょっとした小腹満たしにと。ケースの一番端の、みぞれは視界にあった、あったはあった。その日はいくらか暖かかった。

#みぞれ #180201

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