『雑文』#0

起承転結があるでも辞典的意味があるでもない、ある単語ーー品詞を問わないーーについて千文字ぐらいの文章を書いてみようと思った。一日ずつ、思いついた単語について。
勤めていた設計事務所を8月いっぱいで退職して以来およそ3ヶ月と半月、大学時代にしていたアルバイトをちょこちょことやりながら、片っ端から本を読み、まくるとは言い難いマイペースさで、漁った。今後の我が身は順調にゆけば来年の4月から大学に入って新しい勉強を始めることになる。仏教、日蓮宗。この転機を控えてじわじわと身に迫ってくるのは「生計をたてること」と「将来への不安」。これまでと考えるべきこととしては何ら変わっていないものの、明白で重厚な存在感を携えて脳を去来する。
建築設計は一旦おいておく。ただ、過ぎゆく日々の中でいま何も積み重ねていない気分、くっきりとした焦りを感じて、何かをしなきゃと思い始めた。はじめはノートに毎日左手のスケッチを描こうと思った(私の利き手は右手)、けれど馴染まず向上心が芽生えなかった。じゃあ、と、建築設計やってたんだからと、何かしらイメージや理想や静物・動物あらゆるものの断面のスケッチを描こうと思った、しかし空間と物体とを等価に描くのはなんというかうまく毎日性を持たせられなかった(ある日に「手すりのない中二階」を描いて次の日に「マグカップ」を描いたら次の日は、と混乱した)。
それで軽いいくつかの挫折を経ていま、テキトウな物事についてならパッと書けるし、いつだかtumblrに1年間毎日(何回かは翌日朝の遅れ提出みたいなルーズさがあったけれど)、日記というテイで思いついたことやそのとき考えていたこと、周囲からの刺激で反射的に考えさせられたこと、はたまたは体裁どおりの日記を書いていたことを一応の自信として、こんどはテーマを“単語(品詞問わず)について”にいちおう設定して書いてみようと思った次第。
これから書き重ねていく文章を構成するものは、先に述べたテーマ“単語(品詞問わず)について”と、量感として“千文字ぐらいの文字数”。
テーマの単語を(品詞問わず)とした理由は、形容詞や助詞についても書いてみたいなと思ったから。単語とした理由は、それ以上分解できない素材として真正面からガシッと取り扱ってみようと思ったこと、それと、自分自身の手の届く・脳が到達できる範囲にある単語でもって自身を彫り出すようなあぶり出すような照らし出すような客観視ができるかなって期待。
もうひとつの構成要素“千文字ぐらいの文字数”は、私が一気に淀みなく書いて一息つくタイミングがだいたい千文字ぐらいだっていう、それだけ。量として読みやすいかは、感想を得てから、内容も踏まえて再考しましょう。
ここまでで、1130文字。初回だからか気負いからか、ちょっと気合が入った雑文でした。

#雑文 #171215

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