太りたいんだよ
去年の暮れか今年の頭、友達と回転寿司に行きまして。お寿司14皿とラーメンとデザートのパフェを食べました。自分の隣の席にはまだ20歳くらいのお兄さんが2人いて、相手方が先に帰ったんですが。その間際の「お前めっちゃ食うたやんw14皿あるしラーメンにデザートに……」「腹減っててんw」という会話が衝撃的でした。おかしい、同じ量を食べている……しかもこの量が「めっちゃ食べてる」扱いされてる……。そして何より、相手と自分の体格が違う……。
166cm/54㎏と、生まれてこの方ずっとヒョロいです。これまでのマックスの体重が60㎏で、それも安定せずにずるずると痩せていきました。なんでや。
世間では、いかに手軽に痩せられるかに焦点が当てられ、自分のような人の要望はあまり聞かれないと思います。
ここ最近では、糖尿病治療薬がダイエット目的で利用されていることに警鐘を鳴らすニュース記事がありましたね。
また、かまいたちの山内さんが実際に体験した感想の動画が上がった(のちに削除)など、ダイエット利用の体験談もチラホラあるようで。
そもそも糖尿病で体質的な異常が起こっている方が服用される薬なので、そうではない健常な方が使用することのリスクに、不安とか無いのかな……と思っちゃいましたね。ちなみに副作用による健康被害は保険適用外になりますし、本当に必要としている方に薬が回らなくなる恐れもあります。安易な利用は慎むべきです。
先月には、肥満症の治療薬である”ウゴービ”が、公的保険の対象になることが決まりました。
ただ、肥満と肥満症は違います。
また、まだ初期段階ではありますが、服用した人に自殺念慮や自殺行動が生まれることも報告されており、欧州当局が調査しているそうです。やはり、肥満だけの方が安易に利用するのは、避けたほうがいいでしょう。
肥満による疾患リスクや安易なダイエットによる健康被害、自分のようなヒョロヒョロには関係のない話……でもなく。やせ型はむしろ、肥満の方より死亡リスクが高いことが知られています。
>その結果、普通体重の院内死リスクを1とした場合、低体重の患者は6種類全てのCVDにおいて、院内死リスクが普通体重よりも有意に高いことが判明した。
oh…
やせ型の健康上のメリット、特になくて草。笑ってる場合じゃないけど。
一応、カロリーの高いナッツ類を食べる習慣をつけたり、たくさん食べるように努力はしたつもりなんですけども。去年の特に忙しかった時期は、そうした努力が何も実を結ばず。去年だけで4㎏落ちましたね……(遠い目)。今年は仕事が落ち着いてるのと、筋トレで筋肉がついたことが奏功したのか、また4㎏戻しましたけど。
”いかに手軽に痩せるか?”というものはとにかく需要があり、ダイエット法からサプリメントから、様々なものが日々開発されています。が、自分のように”いかに太るか?”という方法や食品などに、供給を求めている人間も少なからずいるのです。えらい人、頼むから作ってくれ。
個人的に一つ希望を感じたのが、いわゆる”糞便移植”。要は他人のウ〇コを自分に入れるということです。ちなみに、指定難病である”潰瘍性大腸炎”の治療で研究が進んでいるそうな。
自分が希望を抱いたのがこちらのサイトの記述。
やったぜ。
これ、楽したくて脂肪吸引やってもらう人と何が違うの?という話ではありますが。
もっと経口摂取で太れるサプリメントとか、出てこないかな。肥満対策の市場に比べれば、規模は小さいけれど、需要はあるはずなんですよ……。誰か作ってください。
太りたい人だっているんだよ、っていうだけの話でした。