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睾考 -キンタマカバレージ-

(本文には読者を不快にする表現やガバガバの英語、下敷きとしているゲームに関する知識の浅薄さに起因したルール上の誤謬などがみられる場合があります。あくまで雰囲気で楽しんで頂ければ幸いです。)


 ここ1年のうちに、しばらく鳴りを潜めていた《キンタマの痛み/Pain In The Balls》が再び環境に返り咲いたことで、今一度《キンタマ/The Balls》と向き合う機会を設ける必要が生じた。しかし、突然今の《キンタマ/The Balls》を取り巻く環境だけを考察しても得られるものは少ない。そのためまずは過去のキンタマメモリーをキンタマプレイバックしてゆく。

 リリース当初から存在していた《キンタマ/The Balls》はその誕生から約12年後に《自慰/Masturbation》《射精/Ejaculation》という二大強化を獲得し、このコンボをすべての中心と考えるプレイヤーを多数生み出している。そんな《キンタマ/The Balls》のリリースから約16年後、彗星のごとく現れたのが《キンタマの痛み/Pain In The Balls》であった。《射精/Ejaculation》をフィニッシャーとした一連のコンボは軒並みメタの対象となり、それ以降も折に触れて日常生活に支障をきたすほどの鈍痛が襲い来ることとなる。
 筆者は高校時代と大学時代で二度病院にかかったが、どちらも原因不明とのことで《痛み止め/Loxonin, The Painkiller》を処方されたのみであった。二回目の受診は総合病院だったが、検査の関係で泌尿器科→内科→産婦人科とたらい回しにされ、「一日でこのルート辿れるのふたなりしかいないだろ」と内心嬉しかったことは記憶に新しい。このとき産婦人科の卓では女性看護師とマッチ。キンタマをゲルまみれにされながら最速で《超音波検査/Ultrasound Examination》を決められる。もう少し高揚感のあるものかと思っていたが、何の感動もなくただ《キンタマのエコー写真/Echograph Of The Bals》が生まれたのみであった。

 通院してもなおとどまることを知らない《キンタマの痛み/Pain In The Balls》は、昨年の夏に実装された《招かれざる客、インポ/Impotenz, Uninvited Guest》とのコンボが発見されたことで圧倒的な制圧力を獲得。《痛み》をプレイすることで《インポ》が誘発され、《インポ》の心労によって《痛み》をリキャストできるため、その要求値の低さから環境は【キンタマインポループ】によって蹂躙されることとなる。
 
 そこで筆者は、土地の見直しを行うこととした。
 筆者が当時基盤としていたのは低速でのコントロールを狙う《熟女/MILF》であったため、痛み状態を保持したまま戦い続けることとなり、環境での立ち位置は向かい風と言わざるを得ない。もちろん元来の出力が高いため力押しで勝ち切れる試合もあるが、ファッティを多く搭載しがちなアーキタイプであることと、(染)色(体)の管理の難しさからデメリットがメリットを上回った形になっていた。以上の理由から、かねてより注目していた《腋毛/Armpit Hair》中心の構成を試みることとなる。
 《腋毛/Armpit Hair》の利点は視覚・触覚・嗅覚の三色を出せる発色のよさと、プレイすることで《チンポ/Penis》をアンタップ状態で(勃起して)戦場に出せる速攻性能で、キーカードとして八面六臂の大活躍をみせた。しかし《腋毛/Armpit Hair》除去にとことん弱く、デッキタイプが割れると次の試合までには警戒されて対抗札を積まれるという脆さも持ち合わせていたのだ。

 基盤での解決をめざしていた筆者であったが、ここで大きく方針を転換し、言わずと知れたアーティファクト《ファイザーの陰茎勃たせ/Pfizer's Penis Erection》の投入を決意する。マナさえ溜まれば一定のターンは常にアンタップ状態を保持できる代わりに、《偏頭痛/Megrim》を受け続ける諸刃の剣であった。さらに一度のプレイで青2000マナを支払う必要があるのは大きな賭けであったものの、4大会にわたって《ファイザーの陰茎勃たせ/Pfizer's Penis Erection》を構築に組み込んだところ《招かれざる客、インポ/Impotenz, Uninvited Guest》のシェアは激減。【キンタマインポループ】は環境から姿を消し、《キンタマの痛み/Pain In The Balls》でLOを狙う最初期のプランのみがか細く生き残るのみとなった。

 このサマーウォーズを乗り越えて以降、環境が大きく変動することはなかったが、この1ヵ月で再び《痛み》のシェアが増加し始めている。今後《痛み》がさらなる新規サポートを獲得しないとも限らないため、このあたりで先手を打っておきたいところである。なんならこれを書いている今現在もキンタマが痛い。助けてヘェ~~~~~~~~~~~~ん(ヘコッ♥ヘコッ♥)

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