アマゾン熱帯雨林が大切な理由と私たちに出来る5つのこと
ローラやブルゾンちえみの発言により、アマゾン熱帯雨林で多発している火災について、日本でも注目が高まってきましたね。
そこで、今回のアマゾン熱帯雨林の火災はなぜ注目されているのか、私たちにどう影響するのかを調べてみました。
最後に私たちが今すぐ出来ることもまとめていますので、ぜひご覧ください。
<アマゾン熱帯雨林が大切な理由>
・大量の二酸化炭素を吸収してくれている
・多くの医薬品の原料は熱帯雨林にある
・がん細胞の治癒に必要な薬の原料の70%が発見されている
その大事な機能を持つ熱帯雨林がこれだけの規模・面積で火災で消失してしまう事態は、地球レベルで気象変動を引き起こすトリガーになると専門家や研究者たちは危惧しています。
<アマゾン熱帯雨林の火災の要因>
①乾季の自然発生による火災(2割)
主に雷や乾燥による摩擦によるもの。
②人工的に発生させられた火災(8割)
なぜ人が森を燃やしているのか?
それは、先進国の私たちが食べるお肉を生産するためです。
牧草地や畜産動物に与える穀物を作る場所を開拓するために森を燃やし続けています。
最近では、乾季ではないのに火災が発生していることも。それは、熱帯雨林の伐採により、降水量が減り、干ばつが進行しているから。
《 干ばつ化が進行=森林の乾燥化も進行 》
そこにひとたび森林火災がおこると火災規模があっというまに広がっていきます。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、森林火災の発生件数が2018年の同時期と比べて85%も増加したとのこと。火災件数は4万件ほど増加しているそうです。
<アマゾンと畜産と日本の関係>
「日本はブラジルのお肉を食べる機会は少ない」
本当にそうでしょうか?
ブラジルの大手畜産会社の子会社であるアメリカ企業から日本は牛肉を大量に輸入しています。スーパーで買わない人も、外食で食べてるお肉はほとんどアメリカ産じゃないでしょうか?直接ブラジル産のお肉を口に入れていなくても、このような企業にお金を払ってサポートしていることになります。
そして、日本が輸入している鶏肉の77%がブラジル産です。レストランや居酒屋などで使われている鶏肉はほとんどがブラジル産だそうですよ。
これでは私たち日本人が全く関係ないとは言えないですよね。
<私たちが今すぐできる5つのこと>
アマゾンを失うということは、地球温暖化を止める方法を失うということ。
#prayforamazonia というハッシュタグがトレンド入りしましたが、祈る以外にも私たちができることはあります。
その中で、私が特にオススメする方法は、
1. お肉を食べる量を減らす
2. 環境保護団体に寄付する
3. パーム油を使用した商品を控える
4.他の方法でブラジル企業を支援する
5. この火災の事と上記4点ををシェアする
1. お肉を食べる量を減らす
お肉を食べる行為が環境破壊に繋がっているということをご存知でしたか?
これは科学的にも証明されている紛れもない事実なんです。
実際にアマゾンの森林破壊の91%は畜産業が原因と言われています。
科学雑誌で有名なナショナルジオグラフィックの報告によると、お肉を食べる量を減らすことは、もはや個人の自由ではなくて「マスト(必要)」なこと。
地球上の気温が2℃上がることを避けるためにも、今の食生活より75%少ない牛肉、90%少ない豚肉、50%少ない卵を食べるように食生活を変えることが必要とのこと。
参照:Huge reduction in meat-eating ‘essential’ to avoid climate breakdown
▼地球の気温が2度上がるとどうなるのか気になる方へ
完全なヴィーガン生活を送ることは今はまだ難しいかもしれません。でも、だからといって私たちはこのままお肉を食べ続けていて良いのでしょうか?
例えば、【お肉を食べるのは朝昼夜のどれか1食にする】などであれば、ハードルも低く、取り入れやすいと思います。
私は、自分にできることがあるのに何もしないほど、無責任な人になりたくないなって思います。
▼ 畜産と環境問題について詳しく知りたい方へ
※)動画が見れない方はドキュメンタリー映画「Cowspiracy(カウスピラシー) 」または「サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」で検索して見てください。Netflixにもあります!
2. 環境保護団体に寄付する
環境保護団体ってたくさんあるし、どれに寄付したらいいのか分からなくないですか?気になったので私も調べてみました!
※)今回はアマゾン熱帯雨林の保護団体を中心にご紹介しています。
1987年地球環境保全のために熱帯雨林を維持することを目的に設立された国際的な非営利団体です。主な活動は、熱帯雨林や野生動物をはじめ、水資源の保護です。
1996年にアマゾンの熱帯雨林と先住民の保護を目的に設立された非営利団体です。主な活動は、人権やアマゾンのエコシステムの保護です。
1988年に設立。アメリカを拠点として活動する非営利の自然保護団体です。
現地のパートナーや地域社会と協力しながら地球上で最も危機に晒されている種が生息する生態系を特定し、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアで100以上の保護地域を作成し、野生生物生息地を1760万エーカー以上保護してきました。
以上です。
それぞれ「Donate(寄付)」をクリックして寄付したい金額を選択、または入力してクレジットカード情報を入力するだけですなのでとても簡単!
※)調べるとまだまだあると思いますが、自分で調べて信頼できそうな団体を記載させていただきました。寄付する際は自己判断でお願いしますね。
あとは、木を植える活動をしている団体に寄付するのもいいと思います☺︎
3. パーム油を使用した商品を控える
パーム油はアブラヤシの果実から得られる植物油です。
日本では「植物油脂」と表記されることが多いです。
インスタント麺やポテトチップス、シャンプーなどに使われるパーム油の多くは、熱帯雨林を破壊して作られています。
パーム油の商品を控えることが森を守ることに繋がります。
4. 他の方法でブラジル企業を支援する
現地で違法な森林伐採が起きる原因は、そっちの方がお金になるからです。
観光が活性化し、それで経済が潤っていけばリスクを犯して違法な伐採をする人も少なからず減ると思います。
フェアトレード認証製品を購入することで、開発途上国の生産者をサポートすることに繋がります。コーヒーや植物、フルーツ、チョコレートなど探せば色々ありますよ!
5. この火災の事をシェアする
この事件について多くの人が知る事は、とても重要な事です。なぜならブラジル政府への圧力をかける事ができるからです。
科学者からは、ブラジル大統領のボルソナロ氏の就任以降、アマゾンの森林減少が大きく加速したとの指摘もあります。
当初、ボルソナロ氏は、この火災に手を打つ方法はないと発言しており対応していませんでした。しかし、世界中に火災の事実が知れ渡り国際的な非難が巻き起こり、火災発生後の約3週間後の8月23日にようやくアマゾンの消火活動に軍の活用が許可されたとのことです。
そして、「私たちにできる5つのこと」をシェアすることで、より多くの人にが行動に移しやすくなると思います。
現在もアマゾンでは各所で火災が続いています。
<さいごに>
私たちにできることの中で、安価ですぐに取り組めて、長期的に最も効率よく影響を与えることができるのは、やっぱり「お肉を食べる量を減らすこと」だと思いました。それほど畜産の影響は大きいんです。
また、畜産による環境破壊は森林伐採だけではありません。これについては長くなるのでまた別記事で詳細を書きたいと思っていますが、気になる方はネットで調べるとたくさん情報出ると思います。
<おまけ>
※) 私の考えをただツラツラ語ってます(笑)
日本はとても豊かで綺麗な国だから環境破壊についてなかなか気付きにくいですよね。でも、ブラジルやインドネシアなどで起こる環境問題はほとんどが日本を含む先進国が原因なんです。彼らは「今日」を生きる為になんとかしているだけなんです。そんな彼らに「地球の未来」を考えることは難しいかもしれません。その一方で、私たちには余暇や休日を楽しむ余裕がある人の方が多いんじゃないかな。もちろん、それが悪いことでは全然ないんですよ。私もカフェに行ったり、友達と遊んだりしています。ただ、私たちには「手を差し伸べる余裕」があるはず。目まぐるしい毎日かもしれません。それでも、雨や暑さを凌げる家でテレビを見ながら夜ご飯を食べる余裕があるはず。カフェでご飯を食べたり、秋の新作のコスメや服を買ったり、そんなたった一回分のお金をアマゾンに寄付する余裕があるはず。
このアマゾン火災は、本当に自分には関係がなく、何もできないことなんでしょうか。
今回のブラジルの熱帯雨林火災について、みなさんはどう思いますか?
環境問題について私もまだまだ勉強中なので、もしこの記事に関して「ここが間違ってるよ」「私はこう思うよ」という意見があればぜひコメントくださいね!
長文にも関わらず最後まで読んでいただきありがとうございます!ぜひ周りの人にもシェアして話してみてください☺︎
いただいたサポートは全てアマゾン熱帯雨林の寄付に使わせていただきます♡