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映画のサイトを作っていた頃に目指していたもの

一時期、映画の公式サイトの制作依頼ばかりが舞い込む時期がありました。三池崇史監督の「殺し屋1」のサイトを、格安予算の代わりに好き放題暴れてよし、ということだったので、歌舞伎町を歩いて街の感じを掴み、結構アグレッシブなものをうっかり作ってしまったあと、ジャン=リュック・ゴダール監督の「愛の世紀」をしっとりと作ったあたりから、当時の伊藤社長に誘われてイメージソースに入るまで映画漬けでした。

わたくし自身「映画のサイトは安くて雑」だと思っていたので、「殺し屋1」で表面的なデザインのフォロワーが出てくるのを見て「しめしめ」と思うだけで済ませるつもりが、大好きなJLGの仕事で釣られ、その後映画配給会社にやたらと呼ばれるようになっていました。受注するしないに関わらず、立て続けに配給会社の方にご指名いただけるのは、それなりにバリューを感じていただけたと素直に受け止めていたので、非常にありがたかったです。「丁寧に作っている」というお声も頂き、それも嬉しかったのですが、「じゃあ、どうして今までの映画のサイトはどこか雑なんだろう」と思っていたのですが、話しているとなんとなくわかりました。

※これ以下は、個人の見解や経験に基づく意見が書かれているため、有料とさせていただきます。

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Webフォントサービスを片っ端から試してみたいですし、オンスクリーン組版ももっと探求していきたいです。もしサポートいただけるのでしたら、主にそのための費用とさせていただくつもりです。