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経理部員がスライドを作るときに考えること

経理をしている人間にとって、officeのソフト群で一番使うのはExcel(エクセル)なのは間違い無いでしょう。

では、パワーポイントは?、と言われても会社によっても、そして自分が担当している業務によって異なると思いますが、Officeソフトのなかで遠いところにいるソフトであることには違いありません。

先日、会社の後輩からスライド作成の方法を教えてほしいと言われて、書籍やネットの記事にいくつかあたってみました。

これが結構むずかしい。

例えば、前田鎌利氏の「社内プレゼンの資料作成術」には、『キーメッセージのフォントサイズは50~200pt』と書いてあり、岸啓介氏の「一生使えるプレゼン上手の資料作成入門」では「見出しは28~32pt」とある。

推奨されているフォントの大きさからして全く違うのです。

困ってしまいました。

ただ、それもそうなんでしょう。本によって説明しているスライド用途が違うからなのだとぼんやりと理解しました。

「社内プレゼンの資料作成術」は題名のとおり社内プレゼンに対して、「一生使えるプレゼン上手の資料作成入門」は社外プレゼン向けに、いったところでしょうか。

一冊読んだだけではどれもしっくりこない。
なので、いくつかの本から、経理担当が覚えておきたい、自分なりのスライド作成の心がまえを7つにまとめてみました。

  1. 誰に対して、何を目的とする資料かを明確にし、それに応じたスライド数(10枚以内)とすること

  2. 1枚のスライド毎に、何を言いたいのかを考える(キーメッセージを考える)

  3. スライドとスライドの間のつながりに気を付けること(論理展開に破綻がないかを気にかける)

  4. 読めばわかるスライドにすること(話者に頼らないスライドにすること)

  5. スライドの中身(コンテンツ)は基本的に「テキスト」と「表」で作成する。「テキスト」は箇条書きや表組みにより文章の要素を抜き出してメッセージ化し、「表」はデータが中心となるような体裁とする。

  6. 使用するグラフは「折れ線」「縦棒」「ウォーターフォール(滝グラフ)」。チャートは「業務フロー」くらいで、ほとんど使わない。

  7. 素早くラフを作成し、上司などに確認する

社内決裁には綺麗な体裁なんて必要ありません。それよりも、何を決めてもらいたいのか、何をしたいのかを記録にのこる形で資料をつくる。そして、それを素早く作ってしまう。

経理のつくるパワーポイントなんてそんなものでよいような気がするのです。

そして、今日において、上司の決裁なんてものは、今ではslackでのメッセージを飛ばして、そこに元データとしてのExcelファイル貼っておく、といった形が早いのではないかと思うときもあります。

そんなことを考えると、結局のところ、経理マンにはスライド作成の技術はいらないのかも、と思ってしまいました。

そこまで思ったのですが、冒頭質問してきた会社の後輩さんには、これを読んでおけばと以下をすすめちゃうのでした。

■ 外資系コンサルのスライド作成術(山口周)

■Google流スライド作成術


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