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私の「気持ちいい」を追いかける

ジムのプールで泳いでたら、無意識のうちに私の頭の中は「みんなに見られてる」「へっへーん、他のやつより泳げるぜ」「私遅すぎないかな、邪魔かな」みたいなのでいっぱいになる

いつも1キロ泳ぐのがノルマだから、せっせと達成するために泳ぐ。

だけど今日、何か水の感触が違った。

いつもより水が重くもなく、軽くもない。気持ちいい。
身体を打つ水の感触がすごく気持ちよかった。

別に早く泳げているわけじゃないのに、スイスイ泳いでいる気がした。
南の島のきれいな海を泳いでるみたいに感じた。

ノルマに時間を費やすのが全然苦じゃなかった。

だけど、すぐに意識は現実世界に戻されて、おじさんやおばさんと張り合おうとする私が出てきて、周りを意識すればするほど水は逃げ、遅くなった。

自分が気持ちいいと思うペースで泳ごうって思った。
別におばさんが追い付いてきてもいいや。

私は私のために泳いでるんだから。
そうだ、私のために泳いでるんだから、私が気持ちいいように泳げばいい。誰も怒らないよ。私は私のものなんだから。

目の前のおばさんをぼーっと見ていると、おばさんがすごく気持ちよさそうに泳ぐのがうつった。

いいなあ、気持ちよさそう、私も水をすくいたいし、早く泳ぎたい。
そう思って、もう一度泳ぎ始める。そんなのを何度も繰り返した。

1キロがあっという間だった。

ふと周りを見渡すと、みんな"しっかり自分の意思で"泳いでいるように見えて「苦しそう」だった。

仕事をこなしているみたいで。水が重たそうで、しんどそうだった。
私とおんなじコースで泳いでいるおばさんだけが気持ちよさそうだった。


「気持ちいい」を追いかけるって、けっこうええなって思ってて。

例えば、私は女だけど女の子がオナニーしてる動画を見て興奮する。
単純に「気持ちよさそうやな」って思うねん。「ああなりたい」って。

あとは弾き語りをしている人を見て、すごく気持ちよさそうやなって思ったから、大学生からピアノを始めた。


意外かもしれへんけど、暖かい布団とうまい飯があるからって人は気持ちいいわけじゃない。いや、気持ちいけども。

それが、片付いていない部屋での睡眠だったり、たいしてお腹が減ってないのに食べるうまい飯だったり。

セックスしてるからって、気持ちいいわけじゃなかったり。

一見「ラクでしょ?幸せでしょ?」って思えることも、自分からしてみれば案外「不快」だったりするもので。


私”は、私が気持ちいいことをすればええねん
他人を見るときは「あれ、気持ちよさそうやな」「あれはしんどそうやな」でええんちゃう。

おさーんに教わったことを用いれば、私は幸せになるために生きてるんだから、私の「気持ちいい」を基準にするんでええねん。

たくさん自分の「気持ちいい」を追いかければいい。

だって、私の人生は私のもんやから。

サポートして頂けると、これからも頑張れます。