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賢さ、「知性」にはいろいろあるよね?

「頭がいいってどういうこと?」に対する小学1年生の回答に驚愕したお話。

随分前になるけど、初回の中学受験算数指導、こんな感じで始めてみました。

いろんな賢さ

僕はドイツにいて生徒さんは日本なので授業はオンライン。
Googleスライドをタイトルだけつけてあとはまっさらの状態で、黒板代わりに使用。対話しながら少しずつ絵ができていきます。

〇〇Intelligenceとか〇〇IQって言葉がある。Emotional Intelligence, Football IQ, Boxing IQ…
学校の教科だけが賢さのモノサシではないし、ましてや学校の成績がいいことと賢さとは関係がないことも結構あるんだよね。

ちなみにその子の自己評価は、スポーツ知性がすごく高い!とのこと。

それって賢い証拠、賢くないとスポーツできないもん。
スポーツ得意なら受験算数もばっちりだよ!

知性の定義ってなんだろう?

「知性」の定義、実は調べたことがなくって、この記事を書いている今も調べていないけど・・・

勝手に知性の定義を拡張してみたい気持ちが渦巻いている。
学校教科で測っている知性は、知性のほんの一側面を切り取っているだけでしかない、と思う。
だって、こどもは1人1人みんなちがって、それぞれ得意な分野ですごい賢さを見せてくれるから。

知性はいろんな形で現れます。
・歴史や電車や恐竜や乗り物、宇宙にについての知的好奇心からくる博物学的な賢さ
・数の感覚、洞察
・文字、記号に関するもの
・言語的なもの
・手先指先の身体感覚
・身体運動のバランス感覚
・空間認識
・対人関係の洞察力、他者への想像力、優しさ
・哲学的思考・・・なぜ?と問う力
・図形感覚
・音楽・リズム感覚
・etc…

略図に書ききれないほど無数の方向に知性を感じるのです。
こうなると「才能」とほとんど同義になるかもしれないですが。

その子の「今」にあった学び方が最適な学び方

こどもは1人1人ちがいます。知性のタイプも色々。
しかも、同じ子でも、昨日と今日ではちがう。

だからこどもと向き合って、
「今」のその子にぴったりくる学び方を見つけ出していく、
それがはまったときに、知の爆発が起きる感じ。

例えば、身近なものに例えると難しく抽象的なことが一気に実感として感じられて、「あるある!」「わかる!」「そうそう!」ってなることありますよね?

その子の知性タイプに触れるアプローチだとセンサーがピン!と働いて共鳴するみたいな。

自分を知ろう。学習タイプを知ろう

自分を知ることの大切さは最近よく耳にしますよね。
こどもは1人1人ちがう。

こどもは、本質的にみんな賢さを持っています。
接する大人が目の前のこどもをよ~く観察してその子を感じ取ること
その子自身も自分の特性に気づいていくこと

自分にあった学びを見つけ、学び上手になるのにはとても重要な要素ではないでしょうか。

などなど、そろばん教室でこどもたちから学び、色々考えさせられる日々です。


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