私は、人に「頑張れ」とあまり言わない。

なぜなら、
「頑張れ」と言われて号泣したことがあるから。

学生時代の話。
小学2年生からバレーボールをずっとやっていた。
中学に上がると周りとのレベルの差が開いていて
合わせるのが大変だった。

私なら上がるボールが上がらない。
かと言って、強く言い過ぎてはいけない。
ずっと自分と葛藤していた。

ある試合、チームがどれだけ負けていても
私は点を決め、声を出し、みんなを元気にした。
結果は惨敗。でもしょうがない。
チームスポーツにおいて、1人が出来ることには
限界がある。

そんな試合を見ていた他校の先生や友人に、

「お前すごいな。大変だろうけど頑張れよ」

「美里すごい！頑張ってたね！」

と言われた。

私に向けられた励ましの言葉だった。
でも、頑張れと言われて、プツンと糸が切れた。

" これ以上どう頑張ればいいのだろう "

そう思ったら涙が止まらなかった。

こんな経験があるから、
頑張っている人には特に「頑張れ」とは
言わないようにしている。

でも、あの頃の私にもし会えるのであれば、

あなたのその頑張りは、
必ず見てくれている人がいる。

だからこそ、1人で頑張りすぎず、
ちょっとだけ周りを見て、
頼れる人には頼ったらいいよ。

そうやって見てくれている人は、
頼られることを決して迷惑とは思っていないから。

と伝えてあげたい。

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