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2022年 第29節 アビスパ福岡vs横浜F・マリノス レビュー

試合内容





優勝を目指すホームチームと、残留を目指すアウェーチーム。横浜・マリノスとアビスパ福岡の一戦は、その組み合わせのイメージ通りというべき内容となった。マリノスがボールを握り、アビスパは耐えながらカウンターを狙う。ただしアビスパはチーム内に新型コロナウイルスが蔓延して以降、明らかにコンディションが低下。武器であるタイトさが失われ、ショートカウンターではなくロングカウンターに活路を見いだそうとした。
序盤はフアンマに訪れた1対1など可能性を感じさせたが、この試合でも早い時間帯の失点を抑えられず。マリノスらしい細かいつなぎからネットを揺らされ、先制を許す。
その後はなんとか追い付こうとあがいたが、時間の経過とともに好機は減少。最少失点ながら敗戦となった。
これで16位に順位を下げ、周囲の雑音は大きくなる一方だ。だが、建設的な意見でなければポジティブには働かない。そして何より、チームの約90%が新型コロナに感染したこと、その間トレーニングができなかったことを考えると現状はある程度想定できたことだ。
それでも試合を経るごとにコンディションが改善していることは明らかで、残り5試合、中6日かつホームで迎えられる次節以降こそ重要になる。ベスト電器スタジアムでサポーターの声援と手拍子を背に久しぶりの勝ち点3を獲得し、一気に雰囲気を変えてくれると信じている。

採点(及第点5.5)、寸評

GK 31村上昌謙  5.5
1失点は喫したが、鋭い反射神経で2失点目は許さず。

DF  3 奈良竜樹 5.5
まだ100%ではないか。常に気持ちの強さは感じたが、西村へのタックルはいろいろな意味で危険だった。

DF 33 ドウグラス・グローリ 5.5 
高さに強く、局面での頑張りもさすがだったが、キックの精度はイマイチ。

DF 20 三國ケネディエブス 5.0 
復帰初出場。高さはさすがだったが、何度かクリアが短くなり、うち1度が失点につながった。

DF  2 湯澤聖人 5.5 (52分OUT)
攻守に積極的で、働きは前半の右、中央、左のなかで攻撃サイドの割合(60%以上)からも明らか。チームにとって、負傷による交代は痛手だった。

DF 13 志知孝明 5.0
有利な間合いでボールを受けられることが少なく、苦しいプレーが多かった。三國との連携も要改善。

MF 19 田邉草民 5.0 (82分OUT)
技術の高さをみせることもあったが、スペースを埋めるという点では物足りず。

MF  6 前 寛之 5.5
常に最高級の働きをみせるキャプテン。サイドを突こうという動きもあり、この試合でもチーム内の走行距離でトップを記録した。

MF 14 ジョルディ・クルークス 5.0
中央では特徴を出せず。キックの精度も欠き、セットプレーもいかせなかった。

FW 11 山岸祐也 5.5
良い位置で受けられず、最後までマリノスの守備網に絡めとられた印象。

FW  9 フアンマ・デルガド 6.0 
前半ある程度形を作れたのは、フアンマのキープと頑張りがあったから。序盤の決定機を決められたら言うことなしだったが。

途中出場

DF 29 前嶋洋太 5.0 (52分IN)
湯澤の負傷によって投入された。大きなミスはなかったが、右サイドからの攻撃機会は減少した。

FW 17 ルキアン 5.0 (63分IN)
守備に貢献したが、攻撃でらしさを発揮する場面は少ない。得意の位置でボールを受けられれば好機に絡めるが。

FW 45 ジョン・マリ 5.0 (63分IN)
ボールが入る回数が少なく、キレも足りず。中2日の影響があったか。

MF 35 平塚悠知 採点なし (82分IN)

FW 16 渡 大生 採点なし (82分IN)

監督  長谷部茂利 5.0
90分間の出来としては、チーム内にコロナが蔓延して以降の試合ではよかった。ただ早い時間帯の失点で試合を難しくしてしまう悪癖を解消したい。高さはあるだけに、セットプレーにひと工夫仕込んでほしいところだ。

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