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なんと私が気絶するのは臆病ではなく病名があったという話

何か病気が原因で不安になると私は気絶します。

例えば歯医者…
大きく口を開けて先生が「虫歯ありますね~これは抜かないと」って言われた瞬間、意識が無くなります。歯周病検査でちょっとチクッてしますと言われれば、意識が無くなります。
例えば耳鼻科…
聞こえにくいと伝えると「沢山耳かすが溜まってますよ、かすかに鼓膜に引っ付いているのでちょっとやっかいかも?」たかが耳かす取るくらいと我慢していると鼓膜のあたりでガリッと音がして、意識が無くなりました。
先生曰く、こんなに取れたよって見せようと思ったら、あなた白目むいてるだもんビックリしたわ…とのこと。
例えば血液検査…
血液検査の際に若い看護士さんに当たったのですが、採血がうまくいかず、パニックになっていた姿を見た瞬間、意識が無くなりました。
それ以来、私のカルテには採血の際は横になってすると書いてあります。
もひとつ!病院の診察室…
4年前にお恥ずかしいのですが、左の睾丸が大きく腫上がりました。結局は癌だったのですが…。慌てて病院の泌尿器科に駆け込みました。「見せて下さい。」横にあるベッドでジーパンとパンツを下ろした瞬間、先生がギュウーと、これはさすがにと思ったのですが、何故かセーフ…。でもジーパンを上げ、診断の椅子に座った瞬間、意識が無くなりました。
この時は椅子から傾れ落ちる時にベッドの角で頭を強打しており診断後、何故頭が痛いのかわかりませんでした。

気絶する時は決まって、まず耳鳴りがします。その後、目の前が霞む。来た!ってわかるんです。で、その後は目が覚めるまで自分が今どこに居て、何時なのかわかりません。
ただ、いつものことなんですが、微かに声が聞こえて来て私の目の前に数人の知らない人達が笑顔で私を見下ろしています。その向こうに見える景色はひまわり畑で青空そして皆さん笑顔です。
お迎えに来たってこんな感じなのかな?
「大丈夫ですか?」の声で私の目の前の顔はマスクをした看護師さん数人、景色は蛍光灯の灯りに変わり、我に返るのです。

こんな経験を人に話すと必ず「臆病やな、しっかりしいや」と言われます。自分でも今日は倒れないぞといつも思っています。でも不安になるととんでもなく思い込んでしまうのです。
でも耳鼻科での気絶の時に先生にすべてを話したとき、初めて病名を聞かされました。

「迷走神経反射」
※ショックなどで自律神経のバランスが崩れたために起きる血圧低下などにより、脳の血流量が減って起こる、めまいや失神などの症状。

なんと立派な病気だそうです。やった認めてもらえた!何か自信がついたような思いでした。
ある日、テレビを見ていると某タレントさんが同じ病気である事を知り共感しました。

これまで病院などに行った時にどう説明していいかわからなかったのですが、今では必ず初診の場合、この病名を提示してから診療を受けています。
そうする事で医師の対応も変わってきます。事有る毎に「大丈夫ですか?」と聞いて頂けます。

もし同じ症状で悩んでいる方、安心してください!これは臆病ではなく立派な病名のある病です。
でも気絶すると人に迷惑をかけるので、皆さんそれに甘えず強い意志を持つ様にしましょうね。

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