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#1 グッドモーニングアメリカ


私の趣味は音楽を聴くこと。ライブに行くこと。
ジャンルでいうと邦ロックが1番好きだ。
中3でRADWIMPSと出会ってから約10年
このジャンルにどっぷり浸かっているが、 
宇宙で1番大好きなバンドがいる。

グッドモーニングアメリカだ。

彼らに出会ったのは高1の冬。たしか12月。
YouTubeで音楽を漁っていた私は
“餞の詩”に出会った。ひと聴き惚れだった。
優しくてあたたかい歌詞にドラマチックな演奏、
そして何よりボーカルの声がドンピシャだった。
そのあと聴いた“空ばかり見ていた”で
さらに惚れた。シンプルにかっこよかった。
浅い言葉だけど、すごくドキドキした。

そこからはあっという間で、
年明けにはCDを購入し、Twitterをフォローし、
彼らの経歴を調べていた。
インディーズバンドを好きになったのは
初めてだったため、メジャーシーンへ
駆け上がっていく姿を応援するのは
すごく楽しくて、一緒に走ってるようだった。

高2のときには彼らのライブを初めて生で見た。
人生初のライブハウスだった。
モッシュやダイブにビビったけど
すごく楽しかった。
大学生になってからはアルバイトを始め、
自分で稼いだお金でCDや雑誌を買い、
他県のライブに足を運ぶようになった。
人生初の武道館も彼らだった。
バンドマンの聖地に立った彼らが誇らしかった。
けれど、席が埋められなかった、
最高の景色を見せられなかったと嘆く
彼らの少し悔しそうなMCを聴き、涙が出た。
そんなことないよ、そんな顔しないで、と
伝えたくて仕方がなかった。
いつかリベンジしたいと言う彼らを見て、
もしその日がきたら、
私も絶対にこの場所にいたいと強く願った。

彼らを通してたくさんのバンドに出会った。
大学4年間で30本以上ライブに行った。
ライブハウスの楽しさを教えてくれたのは彼らだった。

2019年10月15日、彼らは活動休止を発表した。
会社のお昼休み、私はトイレで少し泣いた。
なんとなくそんな気がしていた。
彼らに限ってそんなことない!と思いながら、
最近の様子からそんな予感はしていた。
出会って約7年。好きの熱量が落ち着くことは
1日たりともなかった。
彼らの楽曲が大好きで、ライブが大好きで、
人間性が大好きで、本当に宇宙で1番かっこいい
私のスーパーヒーローだった。
大学受験のときも、新生活で不安なときも、
失恋したときも、家族と喧嘩したときも、
彼氏ができたときも、就活のときも、
ちょっと病んでしまったときも、
人世の転機が訪れたときも、
私はいつもグドモを聴いていた。
いろんな音楽を聴くようになったけれど、
結局ここに帰ってきてしまう。1番安心するのだ。

約8年彼らを追ってきて、
ライブに行けたのは11回だった。
もっとたくさん会いに行けばよかったとか、
後悔はしても足りないくらいしたけれど、
前向きな活動休止だと私は信じている。
何年先になるのか、そのとき私は会いに行けるのか
未来のことは全くわからないけれど、
活動休止している今でも
私にとって宇宙で1番大好きなバンドは
グッドモーニングアメリカだ。
これだけは胸を張って言える。

言葉にならない想いで溢れてるよ
あの時あなたに出会えて良かった

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