とある宝探しの思い出

唐突だが、私がまだ小学生だかの頃、とあるウェブサイト内の宝探しをする事にハマっていた。
『タカラッシュ!』というリアル宝探しを運営している会社のサイトで、その中でも『トレッティーと秘密の宝物』をプレイするのが好きだった。
この時期は『タカラッシュ!の七不思議』と題されたものが開催されており、サイト内に隠された七つの鍵を獲得し、最終的に鍵の暗号を解き宝を獲得するというものだった。
昨日、これを急に思い出したのだ。なぜかは分からないが、思い出してしまった。手当たり次第にインターネットの海を探してみるも、タカラッシュのサイトは一新されており、今はもう機能しない残骸をいくつか見つけるに留まった。

私がふと小さな頃に体験したコンテンツのことを思い出すのはこれで二度目で、一度目はプレジャーフォレストでやっていたスタンプラリー『フォレスト山賊団』シリーズの四作目であった。火、水、風、地の精霊のリクエストに答えつつ、光、闇の精霊を探すというものだ。このスタンプラリーは幼い私にものすごい影響を与えている。闇の精霊であるナハトさんのデザインが好きでたまらなかったし、これをきっかけに闇属性に引き寄せられるようになった。他のことについてはここで話すと長くなるので省略。

さて、七不思議についてだが、見つけた残骸は以下の5つである。
・二つ目、嘘つきテレビのチャンネル
・三つ目、魔術師の魚のページ(IDも確認できるが、存在しない宝物IDとなっている)
・四つ目、秘密のメッセージのメッセージ二種(?)
・五つ目、兎のページ
・六つ目、ゴーストルーム(ダミーページは機能せず)

他、これらの残留サイトに使われていた画像なども見つけることができた。

なぜこれが印象に残っているのか。それは、隠し方や誘導の仕方が巧妙だったり、鍵のデザインが当時の私に刺さったからだ。ここでは七不思議について私の覚えている限り書き出そうと思う。

一つ目:海賊の桜
タカラッシュサイト内に海賊船が隠されており、確か一定の時間まで待つと獲得できるやつだったと思う。鍵は桜がモチーフになっていた気がする。

二つ目:嘘つきテレビ
タカラッシュ!チャンネルのテレビをクリックすると嘘つきテレビに辿り着き、ヒントを頼りに鍵のありかを見つけるものだった。ここで手に入る誠実な鍵のデザインは残留ページで見る事ができた。やはり綺麗なデザインだった。

三つ目:魔術師の魚
これは当時やり方が本当に分からず、攻略を見てしまった記憶がある。ページに辿り着くにはhttps〜の部分をいじる必要があった。こりゃ当時の自分は分からないわけだ。
魚のいるページは当時の自分に強い驚きを植え付けた。カーソルを合わせると文字が浮かび上がるという、いわゆる反転ギミック。なのでこれ以降反転を使っているネット上の記事を見ては「あっ!魔術師の魚だ!」ってなってます。鍵は魚モチーフだった記憶。

四つ目:秘密のメッセージ
これも当時やり方が分からず攻略を見てしまった。しかし今、秘密のメッセージ自体と「鍵は二匹の怪物のどちらかが持っている」という画像を見つけることができた。鍵はハートっぽかった気がする。

五つ目:名前分からん兎のやつ
私が最初にやったのがこの兎のものだった。当時タカラッシュブラックレーベルがオープンし、そのサイトに隠されていた。残留ページを見つけた時、あっ、懐かしい。と自然に声が出た。これが七不思議に関する私の一番最初の記憶なのだから。鍵は兎モチーフだったっけ?

六つ目:ゴーストルーム
ページへの入り方は忘れた。しかし残留ページは確認できる。カーソルを当てるとオバケの顔が怖くなるギミックは健在だ。順番を間違えた場合のびっくり演出は出なかった。これは自力でクリアした覚えがある。鍵はオバケモチーフ。

七つ目:洞窟を守る番人
これが正直あんまり記憶がない。鍵は見つけたものの、最終的な謎が解けず最後の宝物は手に入らなかった。諦めたのかもしれない。鍵のデザインもあまりハッキリしない。緑っぽかったっけ…もう一度お目にかかりたい。
というか一から七まで全部再度お目にかかりたい。しかしそれはもう叶わない。

と、こんな感じだ。この記事の役割は、また次思い出した時のための備忘録という扱いになるかもしれない。
もし、タカラッシュの七不思議に関して何か覚えている事がある方がいればぜひとも情報をコメント欄に、と書きたい所だが、個人的にそういうのは怖いのでやめておく。だったらこれも書かずに胸の奥にしまっておけばいいではないか、と思うだろうけれど、書かずにはいられなかった。

そんな日曜日の午前だった。

2023/05/14 

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