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家事の「分断」

 娘がいる。4月には小学六年生だ。彼女のおかげで、我が家の家事には分断が発生している。

【洗濯】
 娘のものは分けて洗ってくれと、本人に言われている。本当なら一回まわればいいはずの洗濯機は、毎朝もう一回転させられる。水道代と電気代をお小遣いから徴収したい。
 洗うのは別にしてくれと言うくせに、干すのは一緒であることには何も言わない。
 雑なミステリーは要らないのだが。

【掃除】
 娘専用の部屋は、基本立ち入り禁止である。故に勝手に入って掃除機をかけることは許されない。許可を得たところで、床は足の踏み場がないほどの散らかり様で、掃除機の活躍の場がない。
 片付けろと言えば、それなら自分で掃除機かけるからと返されるのだが、彼女の部屋から吸気音を聞くことは皆無だ。
 掃除のフルコースに駆り出されるのだけは御免蒙りたい。

【料理】
 例えば卵焼き。私と妻は少し塩気の効いた出汁巻き派だが、娘は砂糖多めの甘さ際立ち派である。したがって、味付けの違う卵焼きを作ることになる。卵を余計に使うことに対して、鶏さんに詫びてほしい。
 
 例えば麺。私と妻はうどん派なのだが、娘は”絶対”蕎麦である。麵も違えば汁も違う。そこまで絶対と言うなら、蕎麦打ちから習ってほしい。

 家事の「分断」がさらに進んだ場合、私と妻ではなく、私と娘で「分担」の協議が必要になるだろう。
 その事を踏まえて導き出される結論はただ一つ。
 「創意工夫」の前に必要なのは、「相互理解」だということである。

#家事分担の気づき

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