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安倍晋三銃撃事件と陰謀論

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今回は安倍晋三銃撃事件と陰謀論について書きたいと思います。


安倍晋三銃撃事件と陰謀論

⬛安倍晋三銃撃事件

日本で最も長く総理大臣を務めた安倍晋三元総理大臣が、2022年7月8日に奈良県奈良市の近畿日本鉄道大和西大寺北口付近で暗殺されてから1年が経ちました。

事件が起こった当時は7月10日投開票の第26回参議院議員選挙期間中であり、元総理であり自民党の重鎮である安倍氏は連日自民党候補者の応援演説を行っていました。

当初事件当日の7月8日、安倍氏は長野駅前で応援演説を行う予定でしたが、二日前に長野県選挙区の新人議員のスキャンダルがあり、前日に長野県への応援演説を急遽取りやめ、代わりに奈良・京都・埼玉への遊説を行うことになりました。

前日の7月7日には警察に街頭演説を行う旨を報告し、ウェブサイトでもスケジュールが公表されました。

当日の10時過ぎに羽田発の航空便で伊丹空港に到着し、11時18分頃には事件のあった現場へと到着しました。11時23分に候補者の佐藤氏が演説を行い、28分に安倍氏が応援演説を開始しました。11時31分に被疑者が演壇に近づき手製銃を取り出し安倍氏に照準を合わせ発砲、およそ3秒後に2発目を発砲しました。

安倍氏はよろめきながら倒れ込み、意識を失い心肺停止の状態となりました。被疑者は奈良県警に取り押さえられ殺人未遂の現行犯で逮捕されました。

直ぐに救急車への出動要請が出され、11時37分に救急隊が到着、AEDによる救命措置が取られましたが心配停止の状態であることが確認されました。救急隊はドクターヘリの着陸先である平城宮跡歴史公園に安倍氏を収容し、そこでドクターヘリに乗せかえ、12時20分に奈良県立医科大学付属病院高度救命救急センターに搬送されました。16時55分に昭恵夫人が大学病院に到着、17時3分に死亡が確認されました。戦後日本の首相が暗殺されたのははじめてのことでした。

⬛病院と警察の意見の相違

安倍元総理が亡くなった当日に奈良県立医科大学付属病院が記者会見を開いており、そのノーカットの動画が残っています。また病院の発表と、当時の警察による司法解剖に関する記事や政治家のスキャンダラスな発言などの二次情報の中に小さくない違いがみられ、それが様々な憶測に繋がっている部分があると思います。

病院による発表と警察による発表は必ずしも誰にでもわかりやすく説明されたものではありませんので、そういった情報を元に憶測を並べることはここでは避けることにしましょう。

⬛陰謀論

安倍晋三氏への暗殺は、ディープステートによる陰謀、そしてアメリカのケネディ暗殺事件との関連性から一種の陰謀論が形成されました。様々な憶測や推測から、様々な権威的な仮説も生み出されました。

その中でも大きな影響力を持つようになったのが、上方、特にビルの屋上からスナイパーが狙撃したという仮説と、犯人の山上被告の手製の銃がフェイクあるいはダミーであるとする仮説です。

◾スナイパー仮説

ビルの屋上からスナイパーが狙撃したという説は、病院が頸部の銃創を射入口と推測し、更に心臓に大きな傷があったという発表と関連しています。安倍氏が背後からではなく、上方から狙撃されたと仮定すると、この仮説は確かに病院の記者会見における発表を上手く説明します。

更に当時現場上空を飛んでいたヘリがビルの屋上で作業している人物を映し出していたことがこの仮説を更に補強しました。後にこれはビルのメンテナンスの作業員であったことが発表されましたが、今でもこの仮説は一部で強く支持されています。

◾手製銃ダミー仮説

このスナイパー仮説を強固にする仮説に手製銃は実際には作れないという仮説があります。これは海外の方が山上被告の手製銃を模倣した銃をテストした動画をアップロードしたことと関連しています。この方が作った手製銃は火薬による起爆に絶えることができなかったため、山上被告の手製銃は偽物であるという議論が生まれました。

◾手製銃ダミー仮説への批判

個人的には手製銃ダミー仮説は無理があると思っています。

Twitterより

①山上は手製銃を用いており、かつ火薬を起爆している

映像で確認できる。
起爆していないとすれば、あの煙の広がりの意味を説明する必要がある。

②山上の手製銃はその起爆に絶えている

映像で起爆後の破壊されていない手製銃が確認できる。
外国人が作ったとされる類似の手製銃が起爆に絶えないことは、山上の手製銃が起爆に絶えないことの反証にはならない(実際に壊れていない)。

③映像では弾が入っていたかどうかは確認できない

たしかに山上が散弾を撃った証拠は映像から確認することは難しい。 ④空砲であったか、散弾が発砲されたかの違いは、手製銃の耐久性に影響を与えない

手製銃の起爆における耐久性は、それ自体の強度と火薬との関係にあり、空砲か散弾かの違いにはない。

山上に暗殺の意志があったとしたら、彼に指令を出す第三者が存在し、その第三者が空砲にでもしない限り、散弾を用いない動機は見当たらない。

⑤屋上スナイパー仮説は、山上空砲説になんら影響を与えない

山上空砲説は、屋上スナイパー説とは別に検証する必要がある。

⑥警察不信派との議論で警察の発表は無意味である。

したがって映像の範囲内、病院の発表範囲内で議論しなければならない。 そのなかでも①②④の証拠は個人的には強固だと思っている。

◾手製銃は製作可能である

Twitterより

13世紀、14世紀にはこの手の原始的な拳銃を使って敵兵を攻撃していたのに、何故現代の、これだけ科学の知識が溢れている時代に素人が原始的手製拳銃を作れないと思えるのだろう。

私たちが普段映像として見慣れている自動式拳銃や回転式拳銃があるとき天から降ってきたとでも思っているのだろうか。

銃がどのような変遷を辿って現在の形になったのかは今時素人でも調べれば分かる話で、そもそも現代の科学の知識が一切無いとしても、600年以上前の知識と現代の様々な市販の材料さえあれば、手製拳銃を作ることができるというのは議論の大前提なんじゃないかな。

この手の議論に銃の専門家なんていらなくて、手製銃と火薬の実物を検証するのに必要なだけ。

仮に彼の手製拳銃がフェイクだとして、何故彼は手製拳銃をフェイクとして用いる必要があるのかがよく解らない。

何故、殺傷能力がある手製拳銃を作れるにも関わらずそれを作らず、遠距離からスナイパーか何かに殺害させるという効率の悪いことをさせるのかもわからない。

関連サイト

ロケーション

⬛山上容疑者・安倍晋三氏・立体駐車場の位置関係

山上被告が発砲した位置、安倍氏が演説をしていた位置、弾痕があった立体駐車場の位置、これらの三つの位置関係には大きな矛盾点は存在しないと個人的には思います。

ただしここでの無矛盾性については、安倍氏が実際に受けた弾丸による傷は十分に考慮に入れないものとします。

法律上および道徳的善悪の議論はひとまず置いておくとして、山上被告が発砲した位置は、第三者が巻き込まれにくい角度であり、おそらく山上被告は暗殺を成功させる確率を上げる事、第三者を巻き込まないことの両者を天秤にかけながら最適解を見つけようとしていたと推測できます。

実際のところ安倍晋三氏以外に死者がでなかったのは確かに偶然と言えるかもしれないですが、必然的な要素も十分にあったとも言えると思います。

言い換えますと、安倍晋三氏以外に死者が出なかったのは絶対にオカシイという主張は必ずしも正しくなく、安倍晋三氏以外の死者が出なかったのは当然だと決めつけるのも実際に正しいとは言い切れず、この両者のどちらが正しいかというい議論はほぼ不毛だと感じます。

コメント

安倍晋三銃撃事件およびその陰謀論について分析する際に、以下の要素を考察する必要があると思われる。

①暗殺現場の検証
②山上被告の実像
③山上被告の手製銃
④病院と警察による司法解剖
⑤第三者についての仮説
 スナイパー説
 警察共犯説
 一部自民党員共犯説
 ディープステートによる暗殺説
⑥メディアによる認知バイアス
⑦陰謀論者による認知バイアス

個人的には警察の発表その他にも人為的ミスや不備があるにせよ、他の陰謀説諸々よりも、おおよそ警察の発表通りとみた方が自然ではないかと思います。

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