いつの間にか時間は早くなり
気づいた時には季節をも跨ぐらしい　　　
あの頃話半分で流した自分
けど今じゃ1週間ってのも一瞬だ

朝焼けの夜に数ある名シーン
懐かしむたび思い出になったと実感
次第に溶けていく日々の中
あの改札口の向こう側

キッカケは単純いつかの晩
そっと手の平から伝う冷たい指先
素直になれずどうせ揶揄いと思って
開いたこの手を閉じれずにいたっけ

同じ刻を過ごすたび
音に揺れたり 日を跨いだり
たまに酔ったり 笑い合ったり
時に言葉は必要なかったり

また2人の"同じ"が増えるたび
嬉しくもあり少し怖くもある
もしコレ以上を求めて失うくらいなら
いっそこのままで…

いつの間にか君は君の道
気づいた時には俺も俺の道
あの頃話半分で流した自分
けど今じゃ1週間ってのも一瞬だ

朝焼けの夜に数ある名シーン
懐かしむ度思い出になったと実感
次第に溶けていく日々の中
あの改札口の向こう側

重なる足取りひとつ… ふたつ…
その分だけ隣は広くなる
縮まない距離を埋めるように
手を引いたあの日とのメモリレーン

いつもと同じ道や人
少し明るくみえた気がしたよ
糸の様に紡いだ何気ない
そんなひと時に増えた彩り

まるで太陽と月の様なふたり
もしも来世ってやつがあるのなら
今度こそその手を握って伝えるよ——