24、5年ぶりにLUNA SEAのライヴに行ってきた話


出来たてほやほやのKアリーナで、24、5年ぶりにLUNA SEAのライヴを観に行ってきた。

私が熱狂的なSLAVEだったのは中学時代。高校に入るとライヴには何度か行ったものの、高校生活に多忙をきたし熱は徐々に冷め私の聞く音楽の中心も邦楽ロックではなくファンクに傾倒されていった。

熱が冷めてしまってから定期的に過去の音源を聴くことはあっても(我が家のドライブは大抵LOVELESSから始まる)、彼等の活動や情報を追うことはほぼなかった。それでもライヴに行ってみようかなと思うことはあったが、実際にチケットをとるという衝動にまで突き動かされることはなかった。

何故今回ライヴに行くことにしたのか。それは今回のライヴが1996年に私が初めて行ったLUNA SEAのライヴツアーUN ENDING STYLEの完全再現であったから。その中にどうしてももう一度聴きたかったアルバム曲があったからだ。結論行って本当によかった。

近年のファン層とか全く分からないので若干緊張していたが、開始ものの数秒ですっかり10代の自分に戻り、ぶつかり合いながらも激しく共鳴するバンドの音に酔いしれていた。
隆一のちょっと恥ずかしくなるようなMCも各々楽器を弾く時のパフォーマンス癖も全く変わっていない。INORANのかわいさとあざとさに至っては倍増していた。この人一生かわいいんだろうな…。

唯一当時と違うとすれば、大人になった私は無類のベース好きとなったため気づくとJのベース音に耳を集中させていることが多かった。かつては退屈気味に聞いていたドラムソロとベースソロの掛け合い時間だけでライヴ1本観てたいくらいかっこよかった。うますぎる。

思い返せば、中学生だった私にとってSUGIZOはカリスマであった。もし当時推しという言葉が存在していたとしても、SUGIZOは推しではなくカリスマだったはずだ。
DJ KRUSHもDJ Vadimも土屋昌巳もYMOも中学生の私に教えてくれたのはSUGIZOだ。(YMOは両親だっかもしれない)
SUGIZOがおすすめする音楽は片っ端から聞いた。マニアックすぎてレンタルCD屋にない音源は、躊躇なく購入した。楠本まきの漫画をよみあさったのも彼の影響だ。
知り得た音楽やカルチャー知識は最初はなんかよくわかんねーなーとか思っていたものもあったが、その後の私の音楽趣向の一部になっていたりDJをやる上での血や肉にしっかりとなっていた事を思うと、10代半ばの多感な女子にそれらを植え付けてくれたSUGIZOの存在は偉大である。

話しをライヴに戻すが、中盤から怒涛のライヴアンセムが続き我を忘れてヘドバン、手バンに狂っていたためセンチメンタルに浸る暇など一切なかったのだが、アンコールの大ラスで私が聴きたかった曲が始まるとバック映像で当時のライヴ映像が流されたこともあり一気に色んな感情が込み上げてきて気づいたら号泣していた。来て本当によかった。生きてて本当によかった。

純粋に5人はめちゃくちゃカッコよかったし、心底楽しかったし、また行きたいなと思ったし多分また行くことになると思う。
かつて自分が沼るほどに好きだったものは何十年たってもやっぱり好きだと思えるし、かっこいいと思えるものなのだ。

小沢健二にしてもLUNA SEAにしても、幾度となく私達の前から姿を隠したりしたけど、色々乗り越えた上で30年近くたっても精力的に活動してくれてるのって、そしてそれを応援できるのってすごく幸せな事だなと改めて思った。
SixTONESもそうなってくれると嬉しいなと切に願った。

10代の頃の思い出のフラッシュバック、その頃の自分に恥じる生き様をしていないだろうかという自分への問いかけ、今1番大好きな推し達への思い。色んな事を考えた1日であった。

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