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Jリーグ各チームの年齢の”バラツキ”を調べてみた。


どうも、やんです。
J1は2度の首位決戦が終わり、J2は2度目の連戦中、J3では岩手や宮崎が躍進。
リーグも中盤戦へと入っていきますね。



さて、そんな中、またしても「開幕前にやれよ!」と言われるような企画を開催してみようと思います。



キッカケとなったのは、J1各チームの平均年齢に関する記事を見た時のこと。


データ好きとしては、こういう記録を見るのは面白い。


・・・一方で、思ったのですよ。

「全員が26歳付近の”平均26歳”と、18歳と34歳が半分ずついる”平均26歳”じゃ、全然違うよね」と…。



・・・というわけで!!
今回のテーマは、「チームごとの年齢のバラツキを調べてみる」です!



ちなみに筆者は、

・J1=脂に乗った選手が多い!
・J2=「ユースや高校上がり、若手レンタル」&まだやれるベテラン選手
・J3=「大卒選手(ユースはまだ充実してない)、若手レンタル」&再起に賭ける中堅&大ベテラン選手

という組み合わせかと思い、上位はJ2のチームが席巻するのではないかと予想!

「でもトップは、大ベテランが数多い、あのチームなんだろうな」とも…(笑)

読者の皆さまも、どのチームが上位に来るのか、贔屓チームはどの辺りなのか、予想しながらお読み頂けたらと思います!




1:調べる内容

J1~J3、各チームごとの年齢のバラツキを調べてみる。

「普段の名前並べただけの投稿より、チームづくりに意味がありそうなランキングじゃないか!こんなの筆者らしくないぞ!」と言われそうですが、きっと考察はショボイので、そこは皆様で補足頂けたらと思います(笑)



2:方法


①Jリーグデータサイトの「全選手一覧」から「現役選手」を選びます(2021年5月4日時点)。

②エクセルを用いて、各チームごとの「平均年齢」と「標準偏差」を求めます。

標準偏差の説明は、以下を参考にしてください。

どれだけバラついているかの指標で、高い方がバラついてると思って頂けたらと思います。


年齢は2021年5月4日以下の年齢を、「26.5歳」など、小数点以下1桁まで求めて計算しています。

なお、今回は高校生以下の選手は対象から外しております(番外編で「2種登録選手を含めた上位10傑は発表いたします」)。



3:結果


それでは結果発表です。
カテゴリーごとに見ていき、最後に総合発表します。



3-1:J1

まずはJ1からです。
(「標準偏差≒バラツキ具合」の高い順に並べています)

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以下がグラフです(横が平均年齢、縦が分散です)。

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予想通りというべきか、年齢と同じく横浜FCが、もうダントツのトップになりました(笑)
カズ以外にも、南・俊輔・伊野波・渡邉千真ら、大ベテランが数多くいるので、この結果は納得でしょう。
今後に向けては色々な意見はあるかとは思いますが、彼らの経験を若手にどれだけ繋げていけるかが、今後へのカギであることは間違いないでしょう。


2位の浦和も、阿部・西川・宇賀神・興梠・槇野といったベテランも数多くいる一方、リーグ&カップで、武田・伊藤敦・鈴木彩艶・藤原・福島・金子といった若手も活躍しているという記事も見かけますね。
ベテランと若手が加わり、ロドリゲスさんの下で、どうチームが発展していくのか、今後が楽しみですね。


川崎・横浜FM・名古屋といった上位が14位~16位なのは、やはり脂に乗った選手が多いということなのか?
とはいえ、特に横浜FMはレンタルの若手組を戻せば順位は高くなりそうですし(調べてみたら12人!)、今後J1の上位は「現戦力の標準偏差は低く、保有戦力の標準偏差は高い」という傾向も出て来るかもしれないですね。


逆に意外だったのが、福岡・大分といった「戦力的には下位予想」されていたチームの標準偏差が低かったこと。
「ピークを過ぎたベテラン」「ブレイク前の若手」に頼らず、旬の選手達で戦わなければJ1は厳しいということを現しているのでしょうか。


U-23を持っていたガンバがこの位置なのも意外でした。唐山選手もレンタルですし、ヴェルディに来た山口達弥選手はじめ、外に出た選手も多いですよね。

平均年齢が飛び抜けて若い鹿島は、こちらでは中位に。
若手は多いものの若手ばかりでもなく、クォンスンテ・遠藤・レオシルバ・永木とベテラン選手もいて、全体的にバランスの良い年齢構成と言えるのかもしれないですね。



3-2:J2


続いてJ2です。
(「標準偏差≒バラツキ具合」の高い順に並べています)

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以下がグラフです(横が平均年齢、縦が分散です)。

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・・・「1位:東京V」!!!

皆さま、この順位表は要保存ですよ(笑)



さておき、ヴェルディは実際に、森田・山本・石浦・馬場・松橋ら優秀な若手と、小池・富澤・柴崎・奈良輪ら経験豊富な大ベテランが数多いチームになっているのは事実です。
ジョエルら若手選手が抜かれることも多いのに、この順位にいるところは、チームの育成部門が素晴らしいことを現していますね。
そこに経験豊富な選手を組み合わせていくところは、チーム構成としては素晴らしいと思います。
(結果もついて来てくれ・・・笑)


2位の磐田が遠藤・今野・大井・八田といったベテラン勢によって引き上げられているのは納得ですが、意外だったのは3位の愛媛。
調べてみたら、秋元・岡本・西田・山瀬・横谷・前野と、33歳以上が6人も在籍。
磐田は21歳の伊藤選手、愛媛は21歳の川村選手など、若い選手も在籍していての標準偏差の上位なので、ベテランの経験が若手にどう還元されていくかにも注目ですね。


標準偏差が一番低い北九州は、平均年齢もダントツで若いですね。全カテ通じても1番の若さです。
標準偏差も一番低いということは、ユースや高卒上がりというよりも、大卒や上位カテからレンタルされた20代前半の若手が数多く集まり、小林監督の指導を受けて成長する、というのがイメージなのでしょうか。
調べてみたところ、平均年齢が1番若いにも関わらず、1種登録での10代の選手は1人もいませんでした!
これは面白い発見です!



21番目は秋田。
韓浩康選手は引き抜かれたものの、去年から主軸は大きく変えずに、27歳前後の今が旬な選手が数多いということなのでしょうか。
今期はJ3から個人昇格させた中堅選手達も数多いですよね。



実際の順位で上位の京都・新潟といったところは平均年齢は中位、標準偏差も中位からやや上ということで、ピークの選手を中心にしつつ、若手やベテランも所属した、バランスの良い年齢構成だと考えられるのかなと感じました。



3-3:J3


そしてJ3です。
(「標準偏差≒バラツキ具合」の高い順に並べています)

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以下がグラフです(横が平均年齢、縦が分散です)。

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J3最年長ゴールを奪った橋本英郎選手に加え、駒野・修行・園田と30代後半の選手が4人在籍する今治がトップに。ここは納得かな。

4位の藤枝は平均年齢が1番高く、全体でも横浜FCに続いて2番目の高さに。
調べて一層驚いたのが、30代の選手がチームに12人在籍していたということ(杉本・岩渕・大石・押谷・森島・岩間・枝村・枝本・鈴木惇・谷澤・秋本・金正也・那須川・久富)。
J1でも活躍した選手やJ2で長く活躍した選手、そしてJ3最多得点記録の大石選手や通算在籍期間が長い久富選手ら、有名な選手も数多いですね。

一方、ここ数年、大卒ルーキーを数多く起用していることが目立つ熊本は、逆に平均年齢が1番低く、全体でも北九州に次いで2番目の低さに!
若い選手を多く起用しているものの、標準偏差が上位に行かなかったの大卒の選手が多いことかな…と思ったら、10代の選手が5人もいた(笑)
逆に若手が多いのに、北九州のように標準偏差が低くなり過ぎなかったのは、佐藤優也らベテラン選手の存在に加え、10代の選手も多く在籍しているからと言えるのかもしれません。


YS横浜は標準偏差が低い方から3番目。
ここ数年の印象を見る限り、高卒ルーキーや上位カテゴリーからのベテランを獲得している印象は少なく、大卒ルーキー・下部リーグ・海外リーグからの補強が多いことを考えると、これも納得でしょう。
36人在籍ながら10代の選手は1人もおらず、30代も3人のみでした。
八戸にも似たことが言えるのかな?


一方でJ3では戦力を持っている印象の長野が最も低いのは、とても意外だった!
調べてみると、30代は3人のみ。
かと言って、22歳未満の選手も4人のみ。
今が旬~そろそろ旬な選手が多いということでしょうか。
ここまでは良い位置につけているとは言えないですが、今期こそ結果が欲しいですね!




3-4:総合


最後に総合です。
全カテゴリー合わせると、以下のようになります。


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トップは予想通り(?)横浜FCに!

(せっかくヴェルディがトップになれるかと思ったのに・・・やっぱり横浜FC強い、笑)



カテゴリーごとの違いで見てみると、J3のチームが上位ではほとんど出て来ないのは予想通りですね。

若手側の理由で見ると、ユース組織は歴史と資金のあるJ2以上が充実してて、有望な高体連ルーキーはJ1かJ2を選び、J2以上に入れなかった選手は大学に進学する場合が多いということなのでしょうか。

ベテラン側の理由で見ると、獲得する資金がなかったり、J3以下でプレーするなら第2のキャリアを選ぶ選手や、逆にJFL以下でチームを創りながらという道に進む選手も多いということなのでしょうか。



一方で、もっとJ2のチームが上位に並ぶかと思っていましたが、秋田と北九州といったところが下位2つだったのは予想外でした。

浦和・F東・鳥栖・札幌・広島と、若手が育っているJ1のチームも上位に来ていますね。



4.番外


今回は「高校生以下の選手は入れない」でランクをつくりました。

しかし、せっかくなので、高校生以下で2種登録されている選手を含めた上位10傑も調べてみました。

これならヴェルディも総合1位になれるのではという希望を込めて・・・。


さて結果は!!

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やはり横浜FCの牙城は高かった・・・。
しかし、阿野・橋本・西谷・根本と4選手の活躍もあり、差は0.5歳以上詰めました!


広島も15位から5位にランクアップ。
そして12位だった鳥栖も、7位までのランクアップ。
そう言えば、ガッツリ主力として出場している鳥栖の中野伸哉選手は、まだ2種登録なんですよね。


神戸は22位から驚きの10位までのランクアップに。
このチームの2種登録選手は5名。
バルサ化を目指すと言われ、イニエスタら有名選手を獲得してきましたが、着々と下部組織が育っていることの現れなのでしょうか。


逆に今治は圏外に。
上位10チームにJ3のチームが1つもなく、2種を除けば4チームだったJ1勢が7チームに。
やはり育成部門は、歴史と資金力があるカテゴリーが高いチームほど充実しているということなのかもしれないですね。



5:まとめ


・・・ということで、今回はJリーグ各チームの標準偏差について調べさせてもらいました!

読者の方々の予想との差異や贔屓チームの順位いかがだったでしょうか?

相変わらず筆者の考察は「記録だけを見た薄っぺらいもの」でしかないので、至らないところがございましたら、読者の方々が付け足したり訂正したりしていって頂けたらと思います(笑)


最後に。
「確かにただの記録イジリなんだけど…。これ実際のサッカーに少しは関係してそうじゃないか!こんな意味のあるランキング、筆者らしくないぞ!」

という声が聞こえて来そうなので、次はもっと意味のない名前ネタでも書いていこうと思います(笑)

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