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Takanori Nishikawa with t.komuro「Believer」:熱いロック・サウンドが曲を貫き、ボーカリストはメロディを操る
西川貴教と小室哲哉が共作したシングル「FREEDOM」には、表題曲に加え、もうひとつのコラボレーションが収録されています。曲名は「Believer」です。「FREEDOM」はロックの熱を感じるアレンジでしたが、それに輪をかけて濃厚なロックの色が「Believer」を染めています。ジャンルを細分化するならばヘヴィメタルでしょうか。 曲を貫くのは肉厚で筋肉質なギターの音。何度も畳みかける鋭く厚い音に身も心も支配されます。しかし、僕らの印象をコントロールするのはギターだけではあり
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TM NETWORK『NETWORK -Easy Listening-』:トランス系エレクトロニック・サウンドに乗せて、歌詞のフィールドで試みた実験
TM NETWORKのアルバム『NETWORK -Easy Listening-』がリリースされたのは2004年3月。デビュー20周年を祝うDOUBLE-DECADEプロジェクトの核となったアルバムです。シングル「NETWORK」と「CASTLE IN THE CLOUDS」に収録した曲のアルバム・ミックス、新曲の歌モノとインストゥルメンタル、TMNの名義で発表した曲のリメイクとリミックスで構成されました。 トランスとポップスの融合をテーマとして、新たなシンセサイザー・ミュ
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LINKIN PARK「GUILTY ALL THE SAME [feat. Rakim]」:硬くて鋭いロック・サウンドが支配する世界、音に対峙して火花を散らす言葉の奔流
LINKIN PARKが2014年に発表したアルバム『THE HUNTING PARTY』では、全体的にエレクトロニック・サウンドを控えめにしたアレンジが施されました。前に出て存在感をアピールしたのは、バンドの演奏が生み出す生のグルーヴ。その代表格といえる曲が、アルバムから最初にシングル・カットされた「GUILTY ALL THE SAME」です。 ザクザクと空間を切り刻むギターで始まり、すべてを呑み込まんとする強烈なビートが空間を支配します。鋭角的なギター・サウンドは体感
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