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【デジタルにできることはまだ、あるかい】落合陽一氏の講義を経て、表現したかったこととか作ったものとか

前回のノートで、落合陽一氏の講義に参加していることを書きました。

展示会前にアップしたノートだったので、何を作ったか、完成品については載せておりませんでしたので、今回は何を作ったか・なぜ作ったのか・どうやって作ったのかをまとめていきたいと思います。

作ったもの

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見ての通り、時計が三つ並んでいます。
※展示台は展示会の施工チームがつくってくれました
作品のタイトルは【Inconstant Time】
直訳すると「一定でない時計」とでも表現すれば良いでしょうか。
展示会場ではこんな風に表現していました。

もうこんな時間、まだこんな時間
私たちにとって時間は不一定だ

実は作品説明もnoteにアップしていたりします。展示会内で使いました。
記事はここから見れますが、きちんと説明すると...

アナログ時計って、1日を12時間×2回で数えますよね。でも、同じ時間でも日によって捉え方は違います。会社員時代、定時の17:30に対して「もうこんな時間」と思う日もあれば、「まだこんな時間」と思う日もありました。
その違和感、時間って本当に尺だけで数えていいのかな?とか...そういうモヤモヤした気持ちを、今までは動画として表現していましたが、今回はメディアアートの講義でしたので、時計とそれのキャプションとしての動画で形にしました。

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こんな感じです。

実制作に使える時間は買い出し含め金曜日の午後〜水曜日の午前中までというだいたい5日だったでしょうか。初日はそもそもこの形の時計ではなく、置き型のアナログ時計とか、デジタルの時計とかをとにかく通常の時計とは違うものにしたい...と挑戦し...撃沈していました。

最終的にこの形に落ち着きました。動画を見ていただくとわかると思うのですが...

3つの時計はそれぞれ違う動き方をします。

A 過去に戻る時計
B 速度が変わる時計
C 進まない時計

それぞれの表現したいことはこんな感じ

A 過去に囚われて進めていない人
B 時間と体感が違うこと(メインテーマ)
C 思考がモヤモヤして進めない人

それぞれの作業はこんな感じ

A 時計の中にあるコイルに刺さっている金属を反対にする
B Arduinoをつかって電気信号を与えて時計を動かす
C 針を折る

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正直複雑なことをしたのは真ん中の時計のみでした。この時計にほぼ全ての制作時間を割き、それ以外の時計はそれぞれ一瞬で完成しました。

得意な人なら見るだけでわかると思いますが、Arduino自体は複雑なことをしていなくて、時計の中の回路にArduinoをつなぐ部分が一番大変な箇所でした。前回のノートでも書いた通り自力ではできず、大学院の先輩に助けていただいて完成しました。

何を表現したかったのか

自分自身、25歳という年齢で、自分の時間の使い方を反省する場面が多々あります。未来は不確定で、今持っているものが無意味になる可能性もあると感じている中で、時間をうまく使って、時間を制して、ワガママに生きていきたい。というのが私の願いです。人それぞれ人生のスピードは違っていいし、自分らしさと向き合う過程で時間との向き合い方を考えるタイミングが来ると思っています。

だから、時間は一定じゃなくていい

一定じゃなくていい。けど、どう使ってるか考えてみない?
という提案がしたかった。ただそれだけです。

展示が終わってから体調を崩しかけて、日々睡眠時間が長くなっておりますが、もうすぐ3Qも始まるので気を引き締めて頑張っていきたいところです。

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デジタルにできることはまだ、あるかい

サポートいただいた際には全額作品制作に使わせていただきます。