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どうしても相容れないこと

私は会話のテンポが悪い。

理解する力は人並みにはあると思う。

頭の回転も遅くはないと思う。

でも自分が話す番になると言葉を発する前に溜めがある。

まるで日本語ビギナーだ。

単語や慣用句がスっと出てこなくて、それっぽい事を知ったかぶりで使うのも嫌で考えている事もある。

でも一番は、言葉を選んでいる。

話し慣れていないからなのか、失敗を恐れるからなのか、とてもとても言葉を選ぶ。

昔はずっと饒舌で、日本語ネイティブだったと思う。

でも、自分の発する言葉で、少なくない失敗をしてきた。

人を傷付けてしまったり、思いもよらない取られ方をしたり。

私の言葉で、この単語で、伝えたい事は伝わるだろうか。

出来ることなら補足説明無しにストレートに伝わって欲しい。

でも。
最近少し思う。

ことばってツールで正確に伝えるには数打つしかないんじゃないかって。

ことばってツールは、発信する側の都合で意味が決定出来るものじゃないんじゃないかって。

歪んだ眼鏡をかけて見た世界は全て歪んでいるように
育ってきた環境が違うのだから
同じ「I love you」にもloveの大きさに違いはある。

言葉で伝わらない世界を理解してくれる人が本当に大切にすべき人だと思う。

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高校生の子と高校の良さ/大学の良さみたいな話になった。

私は大学の良さとして「周りのレベルの低さを気にしなくていい」みたいな事を言った。

高校生の子は「えっ、それはちょっと酷いんじゃないですか」と言っていた。

自分が伝えたかったのは、レベルって言うのは物事に対する意識のレベルで、
大学は高校みたいに小さなコミュニティで固まる必要が無いから好きな事を自分の求めるレベルで追究できる。
周りとやい練習が厳しすぎるだの求めるレベルが違うだのその結果派閥が出来て、なのに同じグループに居なきゃいけないみたいな事が無くなる。
自分の好きな人達と好きな事をトコトン出来るよと伝えたかったのだけれど、勢い突いて出てしまった言葉では説明が足りなさ過ぎた。(結局その場は弁明したのだけれど。)

きっと彼女はレベルの低さって勉強が出来る出来ないだったり会話だったりの事を思ったのだと思う。そう考えるとだいぶ酷いやつだ笑

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でも、きっとそうやって伝わらない/伝わるの狭間にいるのは私だけで、一度ボールを投げてしまえば受け取った側は伝わった/伝わってないのどちらかなのだ。

それも、同じように投げても受け手でそれは変わるのだ。

さらに言えば、伝わらないボールを投げ続けると少しずつ伝わるようになるのだ。

だから投げる前にこの人はどう投げたら/伝わった/で受け取ってくれるだろうと考えたいのだけれど、まず投げなければ正確に伝えるための補足も、伝えるための数も投げられないわけで。

どうしたら彼女に上手く「I love you」を伝えられるだろうか。

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