見出し画像

これを知らずに英語はマスターできない!youの第3の意味

みなさんは、youに3つ意味があるって知っていますか?
 
学校で英語を習い始めたときから、僕たちに馴染みのあるyou。
この単語はめちゃくちゃよく使いますし、誰もが知っている単語のひとつ。
 
今更、youの勉強なんかしなくてもと思うかもしれませんが、youをきちんと使いこなせていない人が多いのも事実。
特に今回ご紹介する3つめの意味は、日常でもかなりよく使われるのに、多くの人が意識できていません。
 
これを機に、もう一度基本単語 you と向き合ってみましょう。

<自己紹介>

こんにちは!英語コーチのショウタといいます。
 
東京都の日本橋で英語教室を経営しているひとり社長です。
 
教室でのプライベートレッスンをはじめ、毎年さまざまな企業や大学で英語の指導をしています。
 
これまで出会った受講生のみなさんは、年齢や職種も異なりますし、英語力や目標もそれぞれです。
そんな受講生のみなさんと関わっていく中で、「学習者がつまずきやすいポイント」や「基礎からの英語の伸ばし方」など英語学習に関する大切な気づきがたくさんありました。
 
結局のところ、英語力をカンタンに伸ばす魔法はありません。
正しいやり方で、地道に積み上げていくしかないんです。
 
僕もかつて勉強で挫折し、高校を中退しました。
何とか自分の人生を前に進めたくて、留学を決意しアメリカの高校に通い始めるも、最初はホームシックに苦しみましたし、その後も数カ月の間、ずっと言語と異文化の壁に悩まされ続けました。
それでも、現地の友だちや学校の先生、留学先で知り合ったさまざまな人たちに支えられて何とか高校を卒業することができました。
 
同時に、実際にアメリカで暮らしてみて、ある重要なことに気づきました。
 
英語を使える力、つまり英語の運用能力を伸ばすためには、単語はもちろんのこと、文法や構文の知識がとても重要だと思い始めたのです。
 
帰国後、大学で英語英米文学科に進学し、英語を本格的に学び直し、大学在学中に再びアメリカの大学で1年間“英語学”を学ぶこともできました。
 
社会人となってからも、いろんな英語の資格試験を受けて、何度も挫折を味わっては、試行錯誤しながらも地道に自分のペースで英語力を伸ばしてきました。
 
noteでは、そんな僕自身の経験や知識と、これまで出会った英語学習者のみなさんと接することで得た知恵をシェアしていきたいと思っています。
少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

それではここから you の意味を改めて順番に確認していきましょう。


1.単数形の you「あなた」

もっとも有名なyouの使い方は、単数形のyouだと思います。
話をしているひとりの相手に対して使い、日本語にするなら「あなた」「君」に相当する言葉です。
 
例文で確認してみましょう。

You are beautiful.
「君は美しいですね」

I will give you a call tonight.
「今晩、あなたに電話します」

2.複数形の you「あなたたち」

単数形と同じカタチをしていますが、youには複数形の意味もあります。
 
こちらは話をしている複数人の相手に対して使い、「あなたたち」「君たち」のように訳すことができます。
 
夫婦がお互いに伝えるI love youのyouは目の前の配偶者ひとりを指しますが、例えば、ミュージシャンがコンサート会場でオーディエンスに向けて言うI love youのyouは会場に来てくれた観客みんなを指しています。
 
僕の大好きな映画「タイタンズを忘れない」に、こんなセリフが出てきます。

You’re already winners ‘cause you didn’t kill each other at camp.
「合宿で殺し合わなかったんだから、お前たちはすでに勝者だ」

このセリフにはyouが2回使われていますが、状況や場面がわからなくても、どちらも複数形と判断できます。
 
最初のYouは、winnersとイコール関係です。
winnersは複数形ですから、当然主語のYouも複数形です。
 
後半はyou didn’t kill each otherとなっていて、直訳すると「お互いを殺さなかった」という意味です。
「お互い」という意味のeach otherという単語が使われていることからも、このyouも複数形だとわかります。
 
ちなみに、単数形のyouと区別するために、youの後ろにallをつけて、you all「あなたたちみんな」とすることもありますが、複数形のときに必ずつけなければいけないわけではありません。
 
また、ネイティブスピーカーの中には「youは複数形で使わない」「複数形のyouはallやguysなどをつける」と言う人もいますが、そういう感覚でその人が捉えているというだけで、you単体でも複数形としてめちゃくちゃよく使われます。
 
オックスフォードやケンブリッジの英英辞典にもちゃんと掲載されています。
安心して使ってください。

3.総称の you「人(は誰でも)」「どんなひとでも」

最後にもうひとつ、とても大事なyouの使い方をご紹介します。
それは“総称のyou”と言われるもので、一般的に「人」を指します。
 
次の例文を見てください。

You have to be 20 or over to buy alcohol in Japan.
「日本でアルコールを買うためには、20歳以上になっていなければなりません」

このYouは、これまでお話ししてきた特定の相手に対して、「あなた」とか「あなたたち」と言っているわけではなく、日本では「どんな人でも」お酒を買うには20歳以上でなければならないと言っているんですね。
 
これが"総称のyou"の使い方なんです。
もうひとつ例文を見てみましょう。

You are not allowed to take photos here.
「ここで写真を撮ることは許可されていません」
=「ここは撮影禁止です」

このYouも、誰か特定の人を指しているわけではありません。
ここでは「どなたも」撮影は遠慮してくださいと言っているんですね。

この3つめの意味は、日常ですごくよく使われるにもかかわらず、あまり教わることもないですし、理解している人もあまりいません。
この"総称のyou"、ぜひ覚えておいてください!
 
英語学習がんばってくださいね。
応援しています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?